昨年末から今年の2月11日まで、北の丸公園にある東京国立近
代美術館工芸館(MOMAT)で、「棗にまつわるエトセトラ」と題し
て展示会が開催されていた。

茶道具の一つ「棗」(なつめ)は、古くから茶人の好みでいろんな
形が誕生してきた。その形が整理され、利休型と呼ばれるようなサ
イズや形が定められたものもあった。
それから近代工芸作家によって、より洗練され美術品としての価
値を高めた作品が生み出されてきている。
今回は約100作品が展示されていたが、以前拝見した作品は割愛
し取り上げてみた。
黒田辰秋(1904〜82)さんの「螺鈿大名縞茶器」(1974年頃、漆
・螺鈿、Tea caddy、Daimyo-jima stripes、raden inlay)。
漆芸家であり木工家の黒田さんは、漆芸の分業制に疑問を抱き工
芸家として一貫した制作活動を貫く。また、河井寛次郎や柳宗悦ら
の民藝運動に加わり、数年後に上賀茂民芸協団を組織する。木工芸
で1970年に人間国宝に認定。
実はこの作品、以前にも鑑賞しているもので、再度取り上げたの
は、棗の蓋と底は平になった作品が多くある中で、こちらは丸みを
帯びた卵形。そこにアコヤガイの螺鈿が放射状に埋め込まれ、最初
に魅了された。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)
代美術館工芸館(MOMAT)で、「棗にまつわるエトセトラ」と題し
て展示会が開催されていた。

茶道具の一つ「棗」(なつめ)は、古くから茶人の好みでいろんな
形が誕生してきた。その形が整理され、利休型と呼ばれるようなサ
イズや形が定められたものもあった。
それから近代工芸作家によって、より洗練され美術品としての価
値を高めた作品が生み出されてきている。
今回は約100作品が展示されていたが、以前拝見した作品は割愛
し取り上げてみた。
黒田辰秋(1904〜82)さんの「螺鈿大名縞茶器」(1974年頃、漆
・螺鈿、Tea caddy、Daimyo-jima stripes、raden inlay)。
漆芸家であり木工家の黒田さんは、漆芸の分業制に疑問を抱き工
芸家として一貫した制作活動を貫く。また、河井寛次郎や柳宗悦ら
の民藝運動に加わり、数年後に上賀茂民芸協団を組織する。木工芸
で1970年に人間国宝に認定。
実はこの作品、以前にも鑑賞しているもので、再度取り上げたの
は、棗の蓋と底は平になった作品が多くある中で、こちらは丸みを
帯びた卵形。そこにアコヤガイの螺鈿が放射状に埋め込まれ、最初
に魅了された。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)