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塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 棗のエトセトラ 螺鈿大名縞茶器

2019-02-28 05:40:11 | ミュージアム巡り_2019
 昨年末から今年の2月11日まで、北の丸公園にある東京国立近
代美術館工芸館(MOMAT)で、「棗にまつわるエトセトラ」と題し
て展示会が開催されていた。

 茶道具の一つ「棗」(なつめ)は、古くから茶人の好みでいろんな
形が誕生してきた。その形が整理され、利休型と呼ばれるようなサ
イズや形が定められたものもあった。
 それから近代工芸作家によって、より洗練され美術品としての価
値を高めた作品が生み出されてきている。
 今回は約100作品が展示されていたが、以前拝見した作品は割愛
し取り上げてみた。
 黒田辰秋(1904〜82)さんの「螺鈿大名縞茶器」(1974年頃、漆
・螺鈿、Tea caddy、Daimyo-jima stripes、raden inlay)。
 漆芸家であり木工家の黒田さんは、漆芸の分業制に疑問を抱き工
芸家として一貫した制作活動を貫く。また、河井寛次郎や柳宗悦ら
の民藝運動に加わり、数年後に上賀茂民芸協団を組織する。木工芸
で1970年に人間国宝に認定。
 実はこの作品、以前にも鑑賞しているもので、再度取り上げたの
は、棗の蓋と底は平になった作品が多くある中で、こちらは丸みを
帯びた卵形。そこにアコヤガイの螺鈿が放射状に埋め込まれ、最初
に魅了された。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)

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ミュージアム巡り つながる日本&世界 日米の無線通信

2019-02-27 05:43:37 | ミュージアム巡り_2019
 大正5年(1916)、船橋とハワイ間で無線通信の通信業務がスタ
ートする。その前年には落石(現北海道根室市)とロシア・ペトロパ
ウロフスク間で無線通信が開始されており、国際的に無線通信の時
代がやってくる。
 展示資料は、アメリカのマルコニ無線電信会社と結んだ業務開始
の約定に関する閣議書。

 図は1917年当時の無線通信コード。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)

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ミュージアム巡り つながる日本&世界 無線電信法

2019-02-26 05:38:38 | ミュージアム巡り_2019
 日本国内では、明治41年(1908)に無線電報の取扱いが開始され、
無線電話の実用化や民間の無線設備の必要性から、無線通信を包括
的に統制する法律が必要で、大正4年(1915)6月に無線電信法が
公布される。
 展示資料は、無線電信法の公布に関する閣議書で、各条文の制定
理由を記した参考資料が付されている。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)

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ミュージアム巡り つながる日本&世界 国際無線電信条約

2019-02-25 05:48:19 | ミュージアム巡り_2019
 明治39年(1906)、国際無線電信会議において国際無線電信条約
が締結され、日本では2年後に批准、公布される。
 展示資料は、条約の批准について公布することを決定した閣議書。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)

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ミュージアム巡り つながる日本&世界 国際無線電信会議

2019-02-24 05:25:07 | ミュージアム巡り_2019
 無線通信が各国で研究されるようになると、各国間の相互通信の
確保や守るべき基準が必要となってくる。そこで、話し合いのため
明治39年(1906)に国際無線電信会議がベルリンで開催された。

 展示資料は、会議に派遣する委員に対する訓令案で、無線方式や
軍用施設に対して制限を加えるような条項には同意しないことが指
令されている。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)

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