塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 太田道灌と江戸 道灌禁制写

2018-07-15 05:05:40 | ミュージアム巡り_2020
 次の書は、武蔵国久良岐郡平子郷(現在の横浜市)の石川談義所
(宝生寺)に宛てて道灌が発給した禁制の写し。
 内容は、宝生寺における道灌の軍勢の濫妨狼藉を禁じるもの。
道灌は文明10年(1478)1月28日に小机城を攻撃するが、その
際に宝生寺側が道灌の軍勢による濫妨狼藉の禁止を求めたことに
対して発給された禁制。

 これは長尾景春の乱における道灌の動向と共に、戦に際しての
寺側の安全保障の獲得を狙ったことが理解できる。
 展示史料は、「武州文書」(文化・文政年間に江戸幕府の命で、
武蔵国内の各郡村を巡回して所蔵されている古文書を影写して収
集)巻8に収録された写しで、原文書は宝生寺所蔵。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)

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