塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 太田道灌と江戸 梅花無尽蔵

2018-07-18 05:38:42 | ミュージアム巡り_2020
 次の書物は、禅僧の万里集九が自身の制作した漢詩文を整理、分
類し、年代順に配列してまとめた詩文集。成立年代は不明で、作品
中に確認できる最後の年代は文亀2年(1502)3月。
 展示されている箇所は、静勝軒(道灌が城内に建設した建物)につ
いて詠んだ七言絶句。静勝軒と書かれた題目下の脚注には、集九が
江戸を訪れる以前に長康子通(文中の天通)に依頼されて作成したと
記されている。
 具体的な規模は不明なものの、道灌が築城した建物の中で静勝軒
が一番目立ったことが伺える。
 臨済宗の僧侶、集九は文明17年(1485)道灌の招きにより江戸城
内に一室を与えられ住んでいる。この部屋を梅花無尽蔵と命名。
 展示資料は林羅山家旧蔵の写本で、乾坤2冊の内の乾巻。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)

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