塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 近代工芸と茶の湯 織部蓋物

2015-08-31 06:03:43 | ミュージアム巡り_2015
 次は、北大路魯山人さん(1883~1959)の「織部蓋物」(1940~45
年、Square bowl with cover、oribe ware)。
 あらゆる対象物を森羅万象に創作された巨匠・魯山人さんは、織
部焼にもこだわりがあったようで、普通は美濃の土を使用するとこ
ろ、信楽土を用いて陶作されている。
 江戸時代から7代続く織部の陶芸家・加藤幸兵衛さんは魯山人の
作品を「伝統と革新の両方が織り込まれている」と表されている。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)

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ミュージアム巡り 近代工芸と茶の湯 灰釉手付鉢

2015-08-30 04:56:42 | ミュージアム巡り_2015
 次の陶器作品は、大迫みきおさん(1940~95)の「灰釉手付鉢」
(1977年、Dishes with handles、ash glaze)。
 大分・宇佐市出身で愛知・常滑に窯を築き陶作活動をされた大迫
さんは、常滑焼特有の素朴なスタイルを継承し、常滑土で自然釉の
焼き締め作品が多い。
 平安時代末期から常滑を中心に知多半島の丘陵地に窯が築かれ、
当時の焼き物を“古常滑”と呼ばれる。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)

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ミュージアム巡り 近代工芸と茶の湯 蓋物向付

2015-08-29 03:38:40 | ミュージアム巡り_2015
 次の作品は、藤田喬平さん(1921~2004)の「蓋物向付」(1983年、
Lidded bowl)。
 硝子工芸家の藤田さんの作品の代表作は飾筥で、同館で観賞したこ
とがある。素晴らしく美しい作品だった。今回の向付作品も東洋と西
洋の美が合体したようで良いものだ。
 2002年に硝子工芸家で初めて文化勲章を授賞されている。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)

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ミュージアム巡り 近代工芸と茶の湯 志野盃 隆廣

2015-08-28 05:38:21 | ミュージアム巡り_2015
 次の陶器は、荒川豊蔵さん(1894~1985)の「志野盃隆廣」(1967年、
Sake Cup、Ryuko、shino type)。
 荒川さんは古い窯址を発見して、その陶片を参考に研鑽され、もぐ
ら土や志野釉など自然を愛した作品は、どれもおおらかな作風が感じ
られる。志野といえば荒川さん。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)

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ミュージアム巡り 近代工芸と茶の湯 信楽耳付水指

2015-08-27 05:40:51 | ミュージアム巡り_2015
 辻清明さんの作品が続きます。「信楽耳付水指」(1993年、Water
container with ears、shigaraki type)。作品の肌に侘びや寂を感じます。
やはり信楽ですね。

 もう1点は、「信楽窯変茶碗」(1986年、Tea bowl、shigaraki yohen
type)。窯変とは焼成中に火炎や釉の具合で変形させること、曜変や
油滴、灰被などがそれである。茶碗の側面の窯変が素晴らしい。

 窯変作品がもう1点、「信楽窯変徳利」(Sake bottle、shigaraki yohen
type)と「信楽自然釉盃」(Sake cup、natural and glaze、shigaraki type)。
信楽の良さは土。自然のままも良いが、焼き上げた時の思わぬ変化に
一喜一憂もあるので博打みたいなものかな。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)

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