ミュージアム巡り 近代工芸案内 乾漆車箱 04-03

　次の漆作品は、古伏脇司さん(1961～ )の「乾漆車箱 04-03」
(2004年、Car Box、kanshitsu)。
　古伏脇さんは、従来の漆工芸と一線を画して、石膏で原型を作り
その上に麻布を貼り生漆で塗り固めていく乾漆技法で、立体造形を
進めていく。車箱の他にももっと古伏作品を観てみたい。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)

ミュージアム巡り 近代工芸案内 心象 彼方へ

　次の磁器は、深見陶治さん(1947～ )の「心象 彼方へ」(1988年、
Image、Far away)。
　深見さんは、中国宗代に製造された白磁や青磁をモチーフとした
抽象的な彫刻のような作品が特徴で、緩やかなフォルムは心を和ま
せてくれる。
　観賞する者が、それぞれ想像する思考を与えてくれる作品である。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)

Weekendの麺処巡り RAIK で 鰹と鶏RAIKらー麺

　本日28日、杉並・大宮で創業される麺処「Bonito Soup Noodle
RAIK」(ライク)へ。こちらの店主さんは、新橋にある「京鰹節つけ
麺 愛宕ATAGO」出身。期待一杯で伺いましょう。

　券売機には隠されたメニューボタンがあり気になるものの、一番
トップの「鰹×鶏RAIKらー麺」900円のチケットを購入して6席あ
る最奥のカウンターへ。“RAIK”が付くと3タイプのチャーシュー
に味玉がトッピングされるとのこと。

　登場した一杯、ブラウンに染まった清湯スープをすすると、鰹風
味に大山鶏のガラが煮込まれた旨味が伝わってくる。醤油風味が抑
えられているようで、これは旨いうまいなあ。

　菅野製麺の特注麺は、低加水の蕎麦のような食感でこのスープに
相性がいい。豚2種と鶏のチャーシューも素晴らしい仕事がなされ、
とてもハイレベルの一杯だ。良い新店が登場した、ご馳走様。

Bonito Soup Noodle RAIK（ライク）
杉並区大宮1-2-3　　03-6379-1282
11:30～15:00、17:30～22:00　月曜定休日

ミュージアム巡り 近代工芸案内 きすげ蒔絵小箪笥

　次の作品は、室瀬和美さん(1950～ )の「きすげ蒔絵小箪笥」
(1991年、Small box of drawers、kisuge design、maki-e)。
　室瀬さんは、蒔絵の中でも“研出”蒔絵技法を得意とされてい
る。これは、何層にも金銀粉や漆を重ねて塗り、最初に描いた文
様や金銀粉を研いて表に現す技法。この蒔絵技法で2008年に人
間国宝に認定。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)

Weekendの麺処巡り 光麟堂 で 塩冷やし

　東京駅を後に新橋5丁目へGO。創業時以来の再訪となる塩専門
の麺処「光麟堂」へ。

　店頭には「冷やしラーメン」の限定メニューが掲げられていた。
券売機には冷やしのボタンが2つ。よく見ると、大盛りと並盛りが
800円の同料金。では大盛りを頂きましょう。

　店内のインフォメーションカードには、冷やしラーメンのトッ
ピングで苦手な具材があればカットしてくれる旨が出ており、こ
んなところがお店の気遣い、いいものだ。

　器の中は、緑や赤、黄、桃の彩りが鮮やかで、誰かさんの言葉
を真似すると、“冷やしの宝石箱や～”でしょうか。

　鶏の旨味のスープは少し温みを感じるが、これがキンキンに冷
やされていたら、さらに感動ものだ。でも、美味いなあ。
　圧巻だったのが、プチトマト。これをほおばると口の中でプチ
ッと弾け、甘みがほとばしる。後でご主人に伺うと、オイルにつ
け込むと甘みが増すのだとか。これ、自宅でも試してみよう。
　少し残して、輪切り檸檬を搾ってスープに混ぜると、酸味が加
わりフレッシュ感倍増。美味かった、ご馳走様。