続いて、北斎の「賀奈川沖本杢之図」(文化初期・1804〜18、間判錦
絵)で、洋風風景版画のうち漢字で題名を横書きし、唐草模様の枠を施
した摺物。本牧岬の沖合を西洋風遠近法や陰影法で表している。
波の腹や崖の陰影は、版木を斜めに削り色の境目をぼかす“板ぼかし”
技法が施されている。ここでの大波が船を攻める構図は、その30年後
に誕生した「神奈川沖浪裏」にうり二つ。北斎はこの辺りからグレー
トウェーブのひらめきが芽生えたようだ。

そして、次の同作品(文化初期以降・1804〜18、間判錦絵)では、題
名が削られ色合いを変えた後摺で、貴重なもの。

さらに、「おしをくりはとうつうせんのづ」(文化1804〜18、中判
錦絵)では、アルファベットの筆記体の著名があり、これを漢字に直
すと“押送波涛通船之図”となる。帆船ではなく押送船で、大波も左
側に配されており、「神奈川沖浪裏」に近くなってきた。
SHM(墨田区亀沢2-7-2)
絵)で、洋風風景版画のうち漢字で題名を横書きし、唐草模様の枠を施
した摺物。本牧岬の沖合を西洋風遠近法や陰影法で表している。
波の腹や崖の陰影は、版木を斜めに削り色の境目をぼかす“板ぼかし”
技法が施されている。ここでの大波が船を攻める構図は、その30年後
に誕生した「神奈川沖浪裏」にうり二つ。北斎はこの辺りからグレー
トウェーブのひらめきが芽生えたようだ。

そして、次の同作品(文化初期以降・1804〜18、間判錦絵)では、題
名が削られ色合いを変えた後摺で、貴重なもの。

さらに、「おしをくりはとうつうせんのづ」(文化1804〜18、中判
錦絵)では、アルファベットの筆記体の著名があり、これを漢字に直
すと“押送波涛通船之図”となる。帆船ではなく押送船で、大波も左
側に配されており、「神奈川沖浪裏」に近くなってきた。
SHM(墨田区亀沢2-7-2)
続いて、「グラティアヌス教会法令集“ブレーシャのバルトロマエウス
の標準注釈を伴う零葉”」(Leaf from the Decretum by Gratianus、
with the Glossa ordinaria of Bartholomaeus Brixiensis、1320年頃、
フランス南西部・トゥールーズ、彩色・インク・金・獣皮紙)。
こちらは、「グラティアヌス教会法令集」の豪華な写本に由来する紙
葉。同書は、1140年頃にボローニャで編纂され、中世以降、大学の教
会法学課程における基本文献となった。
その第2部では、状況設定の元で法律事件が論じられ、婚姻法に関わ
る条文と注釈が記されている。

挿絵には司教が手を挙げ判決を下す場面が描かれ、ひざまずく男は巡
礼者の出で立ちで、弁護人と上人らしき人物に伴われている。彼は、長
年家を空けている間に妻が再婚してしまい、その原告として立っている。
その後方には妻と新しい夫が抱擁し合っている。
このような状況の中、通常は夫の長い留守を想起させるために監獄塔
が配置されるが、ここでは部屋に幽閉された囚人を描き物語を形成して
いる。
NMWA(台東区上野公園7-7)
の標準注釈を伴う零葉”」(Leaf from the Decretum by Gratianus、
with the Glossa ordinaria of Bartholomaeus Brixiensis、1320年頃、
フランス南西部・トゥールーズ、彩色・インク・金・獣皮紙)。
こちらは、「グラティアヌス教会法令集」の豪華な写本に由来する紙
葉。同書は、1140年頃にボローニャで編纂され、中世以降、大学の教
会法学課程における基本文献となった。
その第2部では、状況設定の元で法律事件が論じられ、婚姻法に関わ
る条文と注釈が記されている。

挿絵には司教が手を挙げ判決を下す場面が描かれ、ひざまずく男は巡
礼者の出で立ちで、弁護人と上人らしき人物に伴われている。彼は、長
年家を空けている間に妻が再婚してしまい、その原告として立っている。
その後方には妻と新しい夫が抱擁し合っている。
このような状況の中、通常は夫の長い留守を想起させるために監獄塔
が配置されるが、ここでは部屋に幽閉された囚人を描き物語を形成して
いる。
NMWA(台東区上野公園7-7)
続いて、北斎の描いた「今様櫛きん雛形」くしの部上「さいくなみ
大沢 川 打合せのなみ」(文政6年・1823、横本)で、櫛や煙管のデザイ
ン集本。職人たちが下絵として利用するため、実物大で描かれていた。
ここでは様々な波を櫛の図柄としてデザイン化したもの。「さいく
なみ」は、波の先端が丸みを帯びて迫力も伝わる。「打合せのなみ」
は、うねりが加えられ立ち上がる波の形状が「神奈川沖浪裏」を思わ
せる。

次は、北斎の「忠義水滸伝画本」「浪裡白跳 張順」(文政12年・1829、
半紙本)で、中国の水滸伝に登場する豪傑たちの姿が描かれた絵本。
108人の豪傑が登場するなか、張順は浪くぐりの鮠を意味する“浪
裏白跳”の異名をとる泳ぎの達人。逆巻く波に剣を振り下ろす張順、
逆巻く波と避け散る鉤爪形波頭が「神奈川沖浪裏」を思わせている。
SHM(墨田区亀沢2-7-2)
大沢 川 打合せのなみ」(文政6年・1823、横本)で、櫛や煙管のデザイ
ン集本。職人たちが下絵として利用するため、実物大で描かれていた。
ここでは様々な波を櫛の図柄としてデザイン化したもの。「さいく
なみ」は、波の先端が丸みを帯びて迫力も伝わる。「打合せのなみ」
は、うねりが加えられ立ち上がる波の形状が「神奈川沖浪裏」を思わ
せる。

次は、北斎の「忠義水滸伝画本」「浪裡白跳 張順」(文政12年・1829、
半紙本)で、中国の水滸伝に登場する豪傑たちの姿が描かれた絵本。
108人の豪傑が登場するなか、張順は浪くぐりの鮠を意味する“浪
裏白跳”の異名をとる泳ぎの達人。逆巻く波に剣を振り下ろす張順、
逆巻く波と避け散る鉤爪形波頭が「神奈川沖浪裏」を思わせている。
SHM(墨田区亀沢2-7-2)
教会法令集は、教父文書、公会議決議、教皇令を中心にカトリック教
会がその組織運営や信徒たちの信仰、生活に関して定めた法文を所収し
た書物。
5世紀頃から教会法の整理統合が試みられ、1140年頃にボローニャの
法学者グラティアヌスが著下とされる「グラティアヌス教会法令集」が、
包括的勝体系的に編纂された教会法令集の初例と推定。
教会法学を神学から独立させて大きく発展させた同書は、以降数世紀
に渡り大学教育の基本書となり、法実務現場においても広く参照されて
いる。
次は、「グレゴリウス9世教皇令集」“パルマのベルナルドゥスの標準
注釈を伴う零葉” (Leaf from the Decretales by Gregorius Ⅸ、with
the Glossa ordinaria of Bernardus Parmensis、1300〜25年頃、フラ
ンス南西部・トゥールーズorイタリア、彩色・インク・獣皮紙)。

もう1点、同書名(トゥールーズ版)がこちら。

さらに、同書名(インノケンティウス4世・全5巻注解零葉)がこちら。
NMWA(台東区上野公園7-7)
会がその組織運営や信徒たちの信仰、生活に関して定めた法文を所収し
た書物。
5世紀頃から教会法の整理統合が試みられ、1140年頃にボローニャの
法学者グラティアヌスが著下とされる「グラティアヌス教会法令集」が、
包括的勝体系的に編纂された教会法令集の初例と推定。
教会法学を神学から独立させて大きく発展させた同書は、以降数世紀
に渡り大学教育の基本書となり、法実務現場においても広く参照されて
いる。
次は、「グレゴリウス9世教皇令集」“パルマのベルナルドゥスの標準
注釈を伴う零葉” (Leaf from the Decretales by Gregorius Ⅸ、with
the Glossa ordinaria of Bernardus Parmensis、1300〜25年頃、フラ
ンス南西部・トゥールーズorイタリア、彩色・インク・獣皮紙)。

もう1点、同書名(トゥールーズ版)がこちら。

さらに、同書名(インノケンティウス4世・全5巻注解零葉)がこちら。
NMWA(台東区上野公園7-7)