塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 太田道灌と江戸 名将言行録

2018-07-01 05:50:48 | ミュージアム巡り_2020
 次の書は「名将言行録」、戦国時代から江戸時代中期までの武将
・大名の言行や逸話をまとめた人物列伝。館林藩士の岡谷繁実が安
政元年(1854)から明治2年(1869)までの15年をかけて完成させ
ている。
 太田道灌に関する逸話も多く収録されており、展示された箇所
には道灌が室町将軍・足利義政の飼っている猿を手なずける場面。
その内容は、義政が飼っている猿は、見知らぬ人には必ず引っ掻
くと教えられた道灌。密かに猿の飼育係に賄賂を贈り、猿を鞭で
打ち据えて調教する。
 饗宴に招待された道灌の反応を見ようとした義政、その場で猿
が道灌を見るやいなや地面にひれ伏したもので、“尋常の人物で
はない”と驚いたという。
 展示資料は明治3年に出版された刊本。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)

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