次の磁器は楠部やいちさん(1897~1984)の「彩えん花瓶 夏日」
(1976年、Vase、Summer Day、saien)。
楠部さんは、京都・粟田口の同年代作家と因襲にとらわれない新
たな作陶を目指した“赤土”を結成。自然の美の奥深さを探求し、永
遠に亡びざる美を陶器などによって表現するという発想で、陶芸界
に新風を巻き起こす。
また“彩えん”とは、釉下彩磁で釉薬の下の胎土に顔料で直接に文
様を描き、その上から透明の釉薬をかけて焼き上げた技法。
特に楠部さんは、釉に固有の色を出すために呈色剤を混ぜた磁器
土を、水に加えて軟らかくして何度も薄く塗り重ね、浮き彫り風に
文様を出しておられる。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)
(1976年、Vase、Summer Day、saien)。
楠部さんは、京都・粟田口の同年代作家と因襲にとらわれない新
たな作陶を目指した“赤土”を結成。自然の美の奥深さを探求し、永
遠に亡びざる美を陶器などによって表現するという発想で、陶芸界
に新風を巻き起こす。
また“彩えん”とは、釉下彩磁で釉薬の下の胎土に顔料で直接に文
様を描き、その上から透明の釉薬をかけて焼き上げた技法。
特に楠部さんは、釉に固有の色を出すために呈色剤を混ぜた磁器
土を、水に加えて軟らかくして何度も薄く塗り重ね、浮き彫り風に
文様を出しておられる。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)