塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

Weekendの麺処巡り がんこ総本家 で 青砥時代の塩

2021-01-31 11:52:14 | 麺_2021
 「がんこ総本家」家元・一条安雪さんのBlogによると、本日、お
客さんの要望に応え、25年前に提供された懐かしのラーメンが振
る舞われるとか。紫(醤油)のあっさりとコッテリ、それに塩はチン
チンに熱したオリーブオイルをトッピングのネギに注がれる2品だ
とか。

「がんこ」の歴史をひもとくと、高戸橋近くに「がんこラーメン」
(1983)を創業。実は、その前にルーツがあった。家元が29歳の時、
札幌市内でワゴン車を改造したした移動ラーメン店を開店。その後、
35歳(1982年)に高戸橋で昼に丼物、夜にラーメンを提供。
 そのラーメンが不評で、試行錯誤を重ね牛骨スープに着目し、豚
の背脂や焦がし葱を生み出し“がんこ”原点を創る。屋号は「がんこ
道場」。次第に話題を呼び評判に。
 しかし、繁盛する=多忙、が大嫌いな家元だけに、店を目立たな
いようなスタイル(黒い塗装など)に変更。これが逆に通の人気とな
り、1983年8月1日、「がんこラーメン」として確立。高戸橋で
3年、86年から92年の5年間を充電期間とし、93年から3年間、
青砥での再スタートとなる。
 少し長くなったが、その青砥時代に提供されたラーメンが、本日
の一杯。

 提供される前に熱せられたオリーブオイルがかけられて登場。今
回は15kgの毛蟹がメインなので、当時のしょっぱさはグッと抑え
られマイルドな塩気が舌を唸らす。後から盛られた青唐辛子のピリ
感が刺激を与えてくれて、美味しく頂きました。ご馳走様。

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ミュージアム巡り グルメが彩る 俊秘抄 芹

2021-01-31 03:21:02 |  ミュージアム巡り_2021
 次の書は、関白・藤原忠実の依頼で、その娘の教育のために記され
た歌論書「俊秘抄」(成立:天永2年・1111〜永久3年・1115年頃、
作者:源俊頼)。実作のために具体的な用例や心得を述べて、和歌に
まつわる伝説も収載。

 内容は、宮中に仕えていた男が、御簾が風で吹き上げられた時に
皇后の姿を見て一目惚れ。その男は皇后が芹を食べていたのを思い
出し、毎日芹を摘んでいたがその思いは届かず、ついに焦がれ死ん
でしまう。この“芹を摘む”ことが叶わない思いを表す慣用的な歌語
となる。
NAJ(千代田区北の丸公園3-2)

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Weekendの麺処巡り べんてん で 塩あぶらそば

2021-01-30 13:58:08 | 麺_2021
 久しぶりに練馬区旭町3丁目にある「中華そば べんてん」へ。土
曜日伺うのは、これまた久しぶり。

 では、券売機から「塩らーめん」のチケットを買って、席に着く
と、渡す時に塩あぶらそばの提供を確認し、中盛りをコール。
 田中マスターの背中越しから麺揚げを見ていると、高田時代の光
景がフラッシュバックしてきた。当時の湯切りスタイルに陰りがな
い。いいものを拝見できた。

 で、登場した一杯、今回も味玉と雲呑のサービス、ありがとうご
ざいます。心して頂きます。器の底から麺を攪拌すると、潜んでい
た短冊チャーシューやメンマと特製の塩ダレを絡めて麺に馴染ませ
る。これぞマスター曰く、“べんてん特製カルボラーナ”の出来上が
り。

 頃合いを見計らい、後は麺を口に運ぶだけ。途中、チャーシュー
で箸休めをして塩ダレの風味余韻を味わう。最後は、少し残した麺
に寸胴のスープをすすいでいただき、「プチ塩らーめん」として平
らげた。いや=、旨かった、ご馳走様。

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ミュージアム巡り グルメが彩る さらしなの日記 芹

2021-01-30 03:38:41 |  ミュージアム巡り_2021
 次の書は、平安時代の中級貴族の女性の半生を記した「更級日
記」(成立:康平2年〜3年・1059〜60、作者:菅原孝標女)で、
少女時代に上京して物語への憧れから著書し、宮仕えや結婚、夫
との死別までが記されている。

 内容は、物語のような華やかな世界に憧れていた孝標女にとっ
て、期待はずれだったようで、失望と諦念を和歌に詠んでいる。
ここでは、“芹を摘む”という慣用的な歌語を用い、努力を重ねて
も思い通りにならない様を表現している
NAJ(千代田区北の丸公園3-2)

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Weekdayの麺処巡り らあ麺やまぐち で 鶏そば

2021-01-29 14:51:09 | 麺_2021
 移転後の「らあ麺やまぐち」(新宿区西早稲田3-13-4)へ。

 券売機で「味玉鶏そば」1,100円のチケットを買ってカウンタ
ーへ。山口店主は留守のよう。こちらは創業年(2013年)から話
題の店で数々の賞を獲得されており、創作麺が提供されると聞く
とその都度暖簾をくぐっている。

 さて、目の前に注目の一杯が登場。これぞ麺、器の中は優等生
の容姿そのもの。そのスープの味は、孤高のレベルを超えた精妙
と洗練された奥深い旨味が舌を踊らせる。これに京都・棣鄂の特
注麺が彩りを添える。旨い、ご馳走様。

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