塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り The_備前 混淆白泥壺

2019-05-31 05:38:51 | ミュージアム巡り_2019
 隠﨑隆一(1950〜 )さんの最後作品は、「混淆白泥壺」(2016年、
Una Mistura_Jar with White Slip)。
 “これが備前焼? ”と疑ってしまう。備前焼の特徴は、鉄分を多
く含んだ土を塗り黒く呈色させる“塗り土”が基本。隠﨑さんはその
技法にプラスした“貼り土”技法を考案され1990年代から作陶に取
り入れられている。
 これは、数ミリ単位の厚さで黒土が混ざった田土を貼り付け、色
調や質感を変えてこられた隠﨑風の備前を生み出されている。
 混淆土で成形した本体に、半磁のクリーム色粘土が貼り付けられ
白が浮かび上がった作品だ。
MOMAT(千代田区北の丸1−1)

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ミュージアム巡り The_備前 混淆三足角皿

2019-05-30 05:36:37 | ミュージアム巡り_2019
 そして、さらに隠﨑隆一(1950〜 )さんの、「混淆三足角皿」(2016
年、Una Mistura_Square Three-Footed Plates)。
 お皿の作品で三つ足は、非常に珍しい。角張ったスタイルは屋根瓦
を連想するが、何とも風情のある逸品。これにとびっきり新鮮な刺身
を盛りつければ、さぞや旨いだろうな。
MOMAT(千代田区北の丸1−1)

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ミュージアム巡り The_備前 混淆茶碗&水指

2019-05-29 05:42:50 | ミュージアム巡り_2019
 さらに隠﨑隆一(1950〜 )さんの「混淆茶碗」(2018年、Una
Mistura_The Bowl)。
 備前焼の土の中で、近年使い道のない破棄される田土原土を集め
て“混淆土”として利用される隠﨑さん。
 この茶碗は、身近な備前焼の中でも、さらに親しみのこもった作
風に仕上げられている。それに温かみも伝わってくる。
 そして右側の作品は「混淆水指」(2018年、Una Mistura_Water
Jar)。胴部の3分の1から混淆土が使われており寂を感じる。
MOMAT(千代田区北の丸1−1)

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ミュージアム巡り The_備前 混淆陶筥

2019-05-28 05:37:08 | ミュージアム巡り_2019
 もう1点、隠﨑隆一(1950〜 )さんの「混淆陶筥」(2016年、
Una Mistura_Box)。
 隠﨑さんの初期の創作活動では、約30種類もの備前土の原土
を混ぜ合わせておられたが、近年は使い道がない破棄される田土
の原土を集め“混淆土”として作陶されている。
 この作品は、混淆土を使用した初期のもので、備前土をプレス
して固めた塊をくりぬいて筥状に。作品の側面には混ざりきらな
い異種の土がマーブル状の文様を創り出している。
MOMAT(千代田区北の丸1−1)

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ミュージアム巡り The_備前 混淆広口花器

2019-05-27 05:42:08 | ミュージアム巡り_2019
 もう1点、隠﨑隆一(1950〜 )さんの「混淆広口花器」(2012
年、Una Mistura_Wide-Mouthed Vase)。
 長崎県福江生まれの隠﨑さんは、外来の備前焼作家として“備
前焼とは何か“の命題を元に、備前の神髄である土と焼締の原点
回帰を作風に表されている。
 この作品も飾ることなく、備前風土を生かした自然美を感じさ
せてくれる。
MOMAT(千代田区北の丸1−1)

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