塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 太田道灌と江戸 鎌倉大草紙

2018-07-13 05:39:47 | ミュージアム巡り_2020
 次の書は、戦国時代頃に成立した軍紀。別称は「太平後記」、鎌
倉公方足利氏を中心に、関東の政治情勢が記されている。
 展示箇所は文明9年(1477)1月18日、長尾景春(山内上杉氏家老
である長尾氏一族、武蔵国鉢形城主)が上杉方の拠点である五十子を
襲撃した場面。

 景春は父景信の家督を継承するはずであったが、若年を理由に叔
父の忠景が家督を継承。それに反発した景春は上杉方を離脱して、
足利成氏と手を組み対抗した(長尾景春の乱)。景春はこの後、享徳
の乱の主要人物となる。

 展示資料は、江戸時代後期に国学者・塙保己一が編纂・刊行した
「郡書類従」(1819年完成、全530巻666冊)の巻382に収録され
ている写本。
国立公文書館(千代田区北の丸公園3-2)

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