ミュージアム巡り 家康_波瀾万丈 慶長日記

　次は、慶長10年(1605)から同20年に到る徳川氏を中心とし
た政治や外交、将軍や諸侯の動向などが記された「慶長日記」
(全13冊)で、その他、火災から洪水、地震、噴火などの災害
や市中での喧嘩など多岐にわたる出来事が記載されている。
　展示書は、「朝野旧聞哀藁」や「通航一覧」など幕府編纂
事業に従事した幕臣･宮崎成身の手校本。
　展示頁は、真田丸攻撃の惨敗談。

　慶長19年(1614)12月４日、加賀(前田利光)や越前(松平忠
直)、井伊掃部(直孝)らが家康の指示を待たずに真田信繁(幸
村)が守る真田丸(大坂城の出丸)を攻撃し惨敗。その戦況を見
聞下家康が激怒し、早々に兵を引き上げるよう命じたと記さ
れている。
NAJ(千代田区北の丸公園3-2)

Weekendの麺処巡り 塩そば時空＋高井戸製麺所 で 特製塩

　本日7月30日、高井戸東4丁目にプレオープンした「塩そば時空＋
高井戸製麺所」(8月5日正式創業)へGO。

　店内はV字のようなカウンター7席で、満席を避けてゆるゆると入
店するシステムのようだ。プレオープンなので塩そばor特製塩そば
のみ、では特製1,200円をコール。お代は食後に現金か各種カード
で。

　カウンターに置かれたメニューの裏にお店の誕生秘話が書かれて
おり、元天麩羅職人の店主が、父親の形見のバイクで故郷の広島の
瀬戸内界隈に出かけた時、立ち寄ったらーめん屋の塩そばに感動し、
らあ麺処を立ち上げたとか。独学＋ラーメン学校でイロハを学ぶ。
　さて、注目の一杯が目の前に。
　3タイプのチャーシューや鶏つくねの団子がのり、すだれ状に配
された自家製麺が美しい。見た目はとろみのついたようなスープだ
がサラリとし、後からまどろむような塩気が追いかけてくる。これ
は、旨い。

　独学と言われていたが、短時間での味の研鑽の努力が伺われる。
美味しく頂けた、ご馳走様。

塩そば時空＋高井戸製麺所
杉並区高井戸東4-14-7
11:00〜15:30　不定休

ミュージアム巡り 家康_波瀾万丈 慶長記

　次の文書は、家康の侍医であった板坂卜斎の覚書「慶長記」
(全３冊、林家旧蔵)で、関ヶ原の戦い前後の家康の動静につい
て詳述されている。一般的に「板坂卜斎覚書」の書名で、多く
の写本が現存する。
　後年の覚書のためか、失念部分や記憶違いが見られ誤記も多
いが、卜斎は家康の身近に仕えた人物だけに意味深な話もある。
　展示頁は、関ヶ原の戦いの現場の気象状況について。
　戦いの当日は小雨が降り続き、山間なので霧が立ちこめ15間
(約27ｍ)先は見通せず、敵の幟幡が少し見える程度の状況だっ
た。家康が居る本陣と敵方の治部少輔(石田三成)、小西摂津守
(行長)、備前中納言(宇喜多秀家)、大谷刑部少輔(吉継)の陣との
距離は一里あまり(約４Ｋｍ)あり、鉄砲の音だけが響いていた
という。
NAJ(千代田区北の丸公園3-2)

ミュージアム巡り 家康_波瀾万丈 舜旧記

　次の書は、神道家･神龍院住持で豊国神社･社僧の梵舜の日記
「舜旧記」(全50冊)で、天正11年(1583)から寛永9年(1632)
まで記載されている。
　梵舜は、豊臣秀吉の帰依を得て後陽成上皇、徳川家康らによ
り神道家･和学者としての信任を得るなど、社会的に枢要なポ
ジションにある人物から情報を得る機会が多かった。日記の中
には、安土桃山時代後期より江戸初期にかけて、政治や社会、
宗教上の動向を知る上で重要な資料として位置づけられる。
　展示頁は、関ヶ原の合戦情報が記されている。

　慶長５年(1600)９月15日条に、柏原(関ヶ原)において東軍
の先陣である福田(福島正則)、長岡越中(細川忠興)、加藤左馬
介(嘉明)が合戦に及んだこと、金吾(小早川秀秋)の裏切りによ
って西軍は大敗し、大谷刑部少輔(吉継)は討死したとある。
　また石田三成の居城･棹山(佐和山城)が落城したとの報せが
届いたとあるものの、実際に落城したのは同月18日だ。
NAJ(千代田区北の丸公園3-2)

Weekdayの麺処巡り RAMEN MATSUI で 冷やし塩

　今年の５月10日、四谷４丁目にオープンした「RAMEN MATSU」へ
GO。先日から振る舞われている冷やし狙い。なんでも、帆立と蜆のを
ベースにした塩スープで20食、1,200円の限定だとか。

　登場した一杯、スライスされたライムに挟まれた貝柱がワンポイン
トで、すだれのように整えられた麺が食欲をそそる。キンと冷えたス
ープは和風のようで、隠し味にオイルが加えられ洋風にも感じられる。
　途中からライムを搾り酸味を加えた味変スープも美味しく頂けた、
ご馳走様。