塩哲の色不異空

日々の思いを気の向くままに

ミュージアム巡り 動物集合 森の空蒔絵大棗

2017-06-30 05:38:24 | ミュージアム巡り_2017
 次の作品は、田口善国(1923〜98)さんの「森の空蒔絵大棗」
(1983年、漆・蒔絵、Large tea caddy、Sky over the forest、maki-e)。
 漆芸家の田口さんは蒔絵の古典技法を研究・習得され独自の作風
を確立されている。日光東照宮や中尊寺金堂などの保存修復にも従
事され、1989年に蒔絵で人間国宝に認定される。
 この作品は、抹茶を入れる茶器の棗(なつめ)で、植物のナツメに
形が似ているところからつけられたもの。
 胴の処に細かく森の木々や華やいだ空が描かれ、蓋には鶴か鷺が
あしらわれており、その構図が素晴らしい。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)

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ミュージアム巡り 動物集合 蒔絵蒟醤硯箱 水温む

2017-06-29 05:38:34 | ミュージアム巡り_2017
 次の作品は、山下義人(1951〜 )さんの「蒔絵蒟醤硯箱 水温む」
(1991年、漆・蒔絵・蒟醤、Inkstone box、Warming of Water in
Spring、maki-e and kimma)。
 香川の漆芸技法の“蒟醤”(きんま)で人間国宝に認定された山下さ
んは、香川蒟醤を“作品は未完成で完成する”ことを信条とされる。
工房(美国工房)は高松の郊外にあり、香川漆芸の復権に努力されて
いる。
 この作品は、タイトルどおり川の水が温む春先の光景を蓋に表現
されており、金や緑、黒の配色が素晴らしい。二羽の雀の配置もポ
イント。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)

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Weekdayの麺処巡り 鈴蘭 で がごめ昆布の冷やかけ麺

2017-06-28 18:32:55 | 麺_2017
 本日は午前中、千葉県木更津市内で往年のドライバーインタビュ
ーを行い、同市内の麺処へと思いきや意中のお店が水曜定休日だっ
たので予定変更。

 電車で帰るよりもゆったりと確実に座れる高速バスで帰りましょ
う。到着したのが新宿バスタで、ここから近いのが新宿3丁目にあ
る「煮干し中華そば 鈴蘭」。

 こちらで、この時期の限定麺が振る舞われている。それは鬱陶し
いジメジメした梅雨の時期にピッタリの冷やしである。その限定麺
の告知が、券売機に貼ってありましたよ。「がごめ昆布の冷やかけ
麺」800円。

 このがごめ昆布、函館東海岸に生育していおり、葉の一面に複雑
なデコボコ模様が付いているため、その姿が籠の目に似ていること
から称されている。ねばねばの強いがごめ昆布には、フコイダンや
アルギン酸、ラミナランという水溶性の多糖類が含まれており、機
能が低下した臓器&組織の修復効果があり、がん予防の効果もある
そうだ。
 では、頂きましょう。黄色いものや緑のもの、蓮根やピンクのレ
アチャーシュー、穂先メンマ、白髪葱などで器の中は百花繚乱。で
も、メインはその下に並々と注がれたがごめ昆布のヒヤヒヤスープ。

 このとろみがカネジンの特注麺と絡み旨ウマ。素晴らしい一杯、
ご馳走様。

煮干し中華そば つけ麺 鈴蘭
新宿区新宿3-11-12
11:00〜24:00 無休

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ミュージアム巡り 動物集合 蒔絵竹林文箱

2017-06-28 05:43:32 | ミュージアム巡り_2017
 次の作品は、松田権六(1896〜1986)さんの「蒔絵竹林文箱」
(1965年、漆・蒔絵・撥鏤、Ornamental box、bamboo grove
design、maki-e and bachiru inlay)。
 同館には松田さんの作品が数多く収蔵されており、それぞれ趣
向を凝らしたテーマの展示会に出展されている。
 この作品、竹や筍をあしらい二羽の雀がキーポイントになって
いる。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)

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ミュージアム巡り 動物集合 色絵野葡萄尾長文六角箱

2017-06-27 05:37:17 | ミュージアム巡り_2017
 次の作品は、藤本能道(1919〜92)さんの「色絵野葡萄尾長文
六角箱」(1976年、磁器、Hexagonal box、grapeving and long
tailed cocks design、overglaze enamels)。
 陶芸家の藤本さんは、文部省工芸技術講習所で加藤土師萌に陶
芸を学び、さらに富本憲吉に師事し助手となる。その後、作品を
数多く生み出し、1986年に人間国宝に認定。また、東京芸大の
学長に就任。
 白磁ベースに野葡萄の蔦が巧みに配色された構図、蔓にとまっ
ているのは瑠璃鳥だろうか。
MOMAT(千代田区北の丸公園1-1)

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