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令和4年度防災スキルアップ研修~~女性の視点を踏まえた防災対策

2022-12-05 14:54:46 | 日記
令和4年度防災士スキルアップ研修(女性視点を踏まえた防災対策)
令和4年11月27日(日)13;00~15:00
石川県女性センター ホール
参加者 約100名
主催 石川県危機対策課


講演「女性視点を踏まえた防災対策~大切なひと、大切なまちを守るために~」
講師 気象予報士/防災士 坂本京子氏


○After Action Review(アフター・アクション・レビュー)
※通称「AAR」はアメリカ陸軍の訓練から生まれた検証手法です。
事実の検証に基づいて改善策を立てる方法
災害対応の振り返り
 ○現実 避難者の孤立感・窮屈感があった
 ○理想 避難者が安心してできる環境の提供
 ○問題 テレビなどの情報ツール(備品)がない
     コロナ感染予防のパーテーションの仕切りに遠慮
 ○改善策 コロナ禍の中で、避難所の情報提供と交流
      女性防災士をはじめ、人材の育成(気軽に声をかける、話をしやすい)
次の対応に改善案をいかす!

○防災対策とは
  災害が発生した際に死なないために事前に準備をすること!
  一人ひとりにあった対策や備えをすること
    →あなたに必要なものはあなたにしかわからない
    →自分で考えることが大事

  
○いざ「避難しなければというときに」大切なのはふだんの心がけ
 ・自分の家が危険なのかどうかを調べる →ハザードマップをランチョンマットに!
 ・なんの情報が必要なのかを調べる 
 ・避難する場所はどこか調べる →避難行動とは災害から命を守るための行動
 ・非常持ち出し袋のなかみの準備をする

○防災用品は4ステップ
① 「災害直後」 命を守る(寝室に脱出ポーチ)
    例)めがね、ラジオ、笛、懐中電灯、ジャージ、くつ、軍手
② 「自宅避難」 自宅に備える  片付けをする道具
    そうじグッズ(ほうき、ちりとり)、ビニールシート、手袋、米袋など
③ 「避難所」 もって逃げる
    
「日々のお供」 
 いつ、どこで遭遇しても、冷静に行動するために
  例)ペットボトルのふた(コップ兼用)、使い捨てショーツ(男女)
    パイナップル缶、むきぐりなど  100均で揃う!

  ◎100均で防災グッズをさがそう!ゲームなどもよいかも

○災害の被害の現れ方は、災害を受け止める側の状況によって大きく異なる
  誰ひとり取り残さない→災害時要配慮者を考慮
  避難する場所=安全安心な場所
   避難者自らがお互い励まし合い、助け合いながら運営し、生活再建に向けて
    次の一歩を踏み出す場をつくる

 
○避難所生活で大切なこと
  感染予防策に神経質になるあまりの落とし穴に注意!
   偏見・差別・排除、支え合いの欠如、重要なサインを見落としがち、外部支援の排除
  女性に起こる問題
   生活環境(授乳室、更衣室、洗濯物干し場の設置など)
   安全と安心(トイレを男女別に。照明をつける。巡回をする)
   物資の不足と管理(女性リーダーをおいて、女性のニーズに対応する)
   心身の健康(保健師など専門家と連携を図る)
   活動の固定化(男女の役割飲み直しを) 
  ※ルールを掲示する

○平常時にしておくこと「災害につよい町づくり」風通しのいい地域づくりを!
  地域活動に関わる
  日頃から「話し合える」関係作り
→自分の意見がいえる、聞いてくれる人がいる

○これからの気候の変化
  大雨・短時間強雨が約2倍増加し、大雨による自然災害リスクが増大
  干ばつリスクが増大
  熱中症リスクが増大  →極端気象に!
  ※自然現象は人間の力ではくい止められないが、
   災害による被害は私たちの日頃の努力で減らすことができる


○多様性の時代
  食物アレルギー
   例)やさしい炊き出し4か条
       1.声かけ  「お声かけください」「ご相談ください」「困っていませんか」
       2.取りわけ 味付け前に取り分ける
       3.書きだし 使った材料(隠し味も含め)はすべて書き出す
       4.おひろめ 調味料や食品はもれなくお披露目(袋などを展示)

  ※車中泊体験! ノウハウやり方を学ぶ

○地域の防災活動は仲間づくり・まちづくり

 災害は「非日常的な出来事」→防災は「日常的な出来事」
 何もない時にいかに何をするか!
 これからの気象災害は、いつでも、どこでも、想像を超えた規模・強さで起こる可能性!

 「我が町に過去に大きな災害はなかった」ではなく、
 「あの町と同じ雨・同じ地震に我が家が見舞われたらどうなるのか」の視点で
  家族を守る・地域を守ることを考えて!!


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山口県で活躍中の坂本さん。最近は女性の視点での講演をよく頼まれるそうです。
多様性の時代に、災害時要配慮者を思いやり誰ひとり取り残さないためにも
男性だけでなく、女性も一緒に考えることが必要だと。

坂本さんが実践している防災活動の紹介がありました。
防災グッズを100均でさがそう!や
車中泊体験!食物アレルギーの4か条をふまえた防災食つくりなど
参考になるものが多くありました。

「防災活動」は楽しくなければならない!という坂本さん。
気象予報士の立場からも、異常気象ではなく極端気象が増える中で、
「何もないときに何をするのか」自分で考える事!地域で考える事!

石川県生活学校連絡会でも毎年7月に「災害につよいまちづくり」をテーマに
防災について学習会などを実施しております。
「何もないときに、何をしたらよいのか」をしっかり考えたいと思います👆

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海産物の電話勧誘販売・送り付けトラブルがさらに増加!

2022-12-05 11:43:43 | 日記
独立行政法人国民生活センター 2022年11月24日:公表より

海産物の電話勧誘販売・送り付けトラブルがさらに増えています
   -年末にかけて特に注意してください!-


 2022年7月、国民生活センターは、
 海産物の電話勧誘販売や送り付けのトラブルが前年度比で2倍以上に増加したため
 注意喚起(注1)しましたが、その後も相談が寄せられており、
 今年度は、昨年度の5,000件をさらに上回ることが想定されるペースになっています。

 カニなどの海産物の購入機会が増える年末にかけて、
 このようなトラブルが増加する可能性がありますので、特に注意してください。
 
図.PIO-NET(注2)にみる海産物の電話勧誘販売・送り付けに関する相談件数


※2021年度同期件数(2021年10月末までのPIO-NET登録分)は2,398件
 年度別相談件数:2018年度は2,150件、2019年度は1,652件、2020年度は2,281件、
         2021年度は5,194件、2022年度は10月末までで2,810件です。
 ・消費生活センター等からの経由相談は含まれていない。本資料の相談件数は、2022年10月31日までのPIO-NET登録分。


【事例1】
ふるさと納税の返礼品を送ったことがあるといって電話してきた事業者から、
コロナ禍で困っていると言われて海産物を購入したら、値段に見合わない商品が届き、説明も嘘だった


 海産物の販売事業者から、「ふるさと納税の返礼品を送ったことのある事業者だが、コロナ禍で収入が減り困っている」と電話があった。
「カニもたくさん入っているしサービスする」と言われ、支援するつもりで購入した。
 代引配達で商品が届き、約2万2,000円を支払って受け取ると、カニは入っておらず、
 他の海産物も全く値段に見合わないものだった。
 ふるさと納税の返礼品と言っていたので、以前納税した市に問い合わせをしたところ、
 そのような事業者との取引はないとのことだった。事業者に電話をしたが繋がらない。どうしたらよいか。
    (2022年10月受付 60歳代 男性)

【事例2】
 以前購入してもらったことがあるといって電話してきた事業者に海産物を勧誘されて断ったが、
 年末に届くのではないかと心配だ


 以前購入してもらったことのある事業者だと名乗り、携帯電話に海産物の勧誘電話がかかってきた。
 必要ないので購入しないと伝えたが、「通常2万円のところ1万円になる」と言い、
 「ありがとうございました」と一方的に電話を切られた
 もしかしたら年末に届くのかもしれない。海産物が送られてきた場合はどうしたらよいか。
    (2022年9月受付 70歳代 女性)

消費者へのアドバイス
少しでもおかしいと感じたら、きっぱりと断りましょう。
• 事業者からの電話勧誘で契約をしたときは、クーリング・オフができます。
一方的に商品が届いても受け取らない!受け取ってしまっても代金を支払う必要はありません
• トラブルになったときは消費生活センター等に相談しましょう。

*消費者ホットライン「188(いやや!)」番
   最寄りの市町村や都道府県の消費生活センター等をご案内する全国共通の3桁の電話番号です。

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昨年度より出前講座「消費者トラブルを防ぐ」では
送り付け商法についての注意点をお知らせしてきました。
法律が改正されたこともあり、受け取っても代金を支払う必要がないことや
その場で処分してもよいことなどを伝えてきました。

お歳暮の季節です。このような悪質な商法が増える可能衛は大きいと思われます。
みなさん十分に気をつけましょう!
知らない人から商品が届いても受け取らない!!
一人で悩まずに「188(いやや!)」に相談しましょう👆

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