独立行政法人国民生活センター発行 国民生活2022．5月号
相談情報ピックアップ～18歳で成人！第34回より
今、若者に伝えたい 「美容医療」を受ける前に確認すること
相談事例
①「10万円の全身脱毛」のＳＮＳ広告を見て、クリニックに出向いたところ
「広告の施術は効果が低い。本来は70万円のコースを特別に60万円にする」と勧められ、契約してしまった。
後悔してクーリング・オフを申し出たが応じてもらえない。（20歳代 男性）
②「二重まぶたの手術が1日で可能。手術当日に化粧できる」というSＮＳ広告を見て、カウンセリングを申し込んだ。
カウンセラーから「50万円の手術は腫れない」「一緒に目の下の脂肪吸引もやるとよい」と勧められ、
90万円の契約を結んだ。そのまま当日に手術を受けたが、術後1週間経っても腫れが引かない。
リスクの説明はなかった。（20歳代 女性）
問題点とアドバイス
美容医療に関する消費生活相談では、美容に対する関心を持ち始める10～20歳代の若者からの相談が増加しています。
（1）その場で契約・施術をしない
美容目的の施術は多くの場合、緊急性がありません。
「広告の施術は仕上がりが悪い」と他の施術を勧められたり、
「今日契約・施術すれば割引」とせかされたりする場合は要注意です。
カウンセリング当日の契約や施術に、安易に応じないようにしましょう。
（2）広告に禁止表現がないかチェック！違法な広告を出すクリニックと契約しない
クリニックが掲載する広告では、次のような表現は法律により禁止されています。
・データの根拠が無い「満足度〇％」「〇〇療法の効果は99％」
・モデルの△△さんが当院に来院しました！」
・ビフォーアフター写真のみ」で、治療内容や費用、リスク等の詳細な説明が無い
・「キャンペーン実施中！今なら〇〇円」「期間限定50％オフ」
（３）施術前にリスクや副作用をよく確認する
「痛みが少ない」「当日化粧できる」など、低リスクをうたう広告や説明をうのみにしないようにしましょう。
施術前のカウンセリングでは、次の点を医師から説明してもらい、よく理解した上で判断しましょう。
・術中の痛みの程度
・ダウンタイムの期間や起こり得る症状等
※ダウンタイム：治療後、施術内容によっては腫れやむくみ、痛み、内出血等が起こる場合があるが、
こうした症状が落ち着いて、日常生活に戻れるまでの期間のこと
・合併症や後遺症の有無
・ほかの施術方法があるか
・使用する薬剤の名称や効能、副作用等
（4）18歳で成人！契約はじっくり検討しよう
成人になると原則として、一方的に契約をやめることはできません。
特に美容医療は身体への侵襲行為が伴う契約になるため、
カウンセリング当日の施術は避け、効果とリスクのバランスをみて慎重に検討することが重要です。
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美容に興味を持つことは悪いことではありません。
成人になり契約が一人で契約できるようになると
そんなお誘いも多いことでしょう！
「無料」や「誰にも知られず」になどのお誘い文句に心ゆさぶられるのは
しごく当然のように思います。
そんな若者を狙ったトラブルが増加しています。
せかされて契約するのは危ないと考えてください！
じっくり検討し、信頼のできる人に相談してからでも遅くはありません。
相談される方（友人、保護者など）も
本人の悩みを親身になって聴いてもらえればと思います。
手術をするのですから、なんらかのリスクは必ずあります。
よく確認し理解した上で判断することが重要です👍
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相談情報ピックアップ～18歳で成人！第34回より
今、若者に伝えたい 「美容医療」を受ける前に確認すること
相談事例
①「10万円の全身脱毛」のＳＮＳ広告を見て、クリニックに出向いたところ
「広告の施術は効果が低い。本来は70万円のコースを特別に60万円にする」と勧められ、契約してしまった。
後悔してクーリング・オフを申し出たが応じてもらえない。（20歳代 男性）
②「二重まぶたの手術が1日で可能。手術当日に化粧できる」というSＮＳ広告を見て、カウンセリングを申し込んだ。
カウンセラーから「50万円の手術は腫れない」「一緒に目の下の脂肪吸引もやるとよい」と勧められ、
90万円の契約を結んだ。そのまま当日に手術を受けたが、術後1週間経っても腫れが引かない。
リスクの説明はなかった。（20歳代 女性）
問題点とアドバイス
美容医療に関する消費生活相談では、美容に対する関心を持ち始める10～20歳代の若者からの相談が増加しています。
（1）その場で契約・施術をしない
美容目的の施術は多くの場合、緊急性がありません。
「広告の施術は仕上がりが悪い」と他の施術を勧められたり、
「今日契約・施術すれば割引」とせかされたりする場合は要注意です。
カウンセリング当日の契約や施術に、安易に応じないようにしましょう。
（2）広告に禁止表現がないかチェック！違法な広告を出すクリニックと契約しない
クリニックが掲載する広告では、次のような表現は法律により禁止されています。
・データの根拠が無い「満足度〇％」「〇〇療法の効果は99％」
・モデルの△△さんが当院に来院しました！」
・ビフォーアフター写真のみ」で、治療内容や費用、リスク等の詳細な説明が無い
・「キャンペーン実施中！今なら〇〇円」「期間限定50％オフ」
（３）施術前にリスクや副作用をよく確認する
「痛みが少ない」「当日化粧できる」など、低リスクをうたう広告や説明をうのみにしないようにしましょう。
施術前のカウンセリングでは、次の点を医師から説明してもらい、よく理解した上で判断しましょう。
・術中の痛みの程度
・ダウンタイムの期間や起こり得る症状等
※ダウンタイム：治療後、施術内容によっては腫れやむくみ、痛み、内出血等が起こる場合があるが、
こうした症状が落ち着いて、日常生活に戻れるまでの期間のこと
・合併症や後遺症の有無
・ほかの施術方法があるか
・使用する薬剤の名称や効能、副作用等
（4）18歳で成人！契約はじっくり検討しよう
成人になると原則として、一方的に契約をやめることはできません。
特に美容医療は身体への侵襲行為が伴う契約になるため、
カウンセリング当日の施術は避け、効果とリスクのバランスをみて慎重に検討することが重要です。
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美容に興味を持つことは悪いことではありません。
成人になり契約が一人で契約できるようになると
そんなお誘いも多いことでしょう！
「無料」や「誰にも知られず」になどのお誘い文句に心ゆさぶられるのは
しごく当然のように思います。
そんな若者を狙ったトラブルが増加しています。
せかされて契約するのは危ないと考えてください！
じっくり検討し、信頼のできる人に相談してからでも遅くはありません。
相談される方（友人、保護者など）も
本人の悩みを親身になって聴いてもらえればと思います。
手術をするのですから、なんらかのリスクは必ずあります。
よく確認し理解した上で判断することが重要です👍
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