一心太助は、誰がなんてったって、錦之助!
錦ちゃんの一心太助、一心太助の錦ちゃん、どっちでもいい。これには、だれも文句はあるまい。文句があるヤツがいたら、出て来い!って言いたい。
一心太助は、錦之助のはまり役、当たり役、十八番(おはこ)、エトセトラ。
錦之助と一心太助は「一心同体」だ。一心太助は、錦之助の「分身」だと言っていたのは誰だっけ?錦ちゃん自身がそう言っていたのかもしれない。
へえー、一心太助を演じた映画俳優はたくさん居たんだなあー!ネットで「配役宝典」というサイト(これ、便利です)を調べてみたら、うじょうじょ居た。
まずはカツドウの大スター尾上松之助(目玉の松ちゃん)が明治43年初演、大正時代に「一心太助シリーズ」を4本撮っている。その後いろいろ居て、有名なのは片岡千恵蔵の「一心太助」(昭和6年)。でも、ここまでは無声映画。しゃべらない太助じゃ、しょうがない。それから、小林重四郎などまたたくさん居て、阿倍九州男(東映時代の悪役)、藤原釜足までやっている。戦後になると、榎本健一(エノケン)、川田晴久といった喜劇俳優から、河津清三郎、大友柳太朗(彼が江戸っ子かよ!)といった個性派(?)、片岡栄二郎(売れなかったなあ)、高田浩吉、長谷川一夫などの美男俳優がやっているが評判にもならなかった(と思う)。
この後、登場するのが、真打。待ってました、錦之助だ。ついでに、錦之助の後はと言えば、松方弘樹、舟木一夫、杉良太郎…。あとは流行歌手とかお笑い芸人とか小物俳優ばかり。
私は、錦之助の一心太助しか知らない。上に挙げた俳優たちの太助を観ていないのに、錦之助が断然一番だって言えるのかって?えい、こうなったら開き直ちゃえ!他の連中の太助なんか、観なくても分かるんだよ。チャキチャキの江戸っ子をやれる役者は、後にも先にも錦之助しかいないんだから…。私は絶対にそう思っている。それに、錦之助の一心太助は人気が違う。リアルタイムで錦ちゃんの「一心太助」シリーズを観た方は知っていると思うが、スゴかったんだから、もう!映画館は超満員、爆笑につぐ爆笑!錦之助の一心太助は国民的ヒーローだった!ホントに。(錦之助の私のイメージは、一に太助、二に武蔵、三に子連れ狼なんです。)
じゃあ、なぜ錦之助の一心太助がそんなにイイのか(また良かったのか)?その理由を挙げてみよう。
一、錦之助の江戸っ子ぶりが最高なこと。(これは前にちょっと触れた。)
二、大久保彦左衛門の月形龍之介との共演が最高なこと。
三、監督沢島忠と錦之助のコラボレーションが最高なこと。
この三つの最高に加え、
四、東映時代劇の全盛期に製作されたこと。(これも大きな理由だったと思う。)
錦ちゃんの一心太助、一心太助の錦ちゃん、どっちでもいい。これには、だれも文句はあるまい。文句があるヤツがいたら、出て来い!って言いたい。
一心太助は、錦之助のはまり役、当たり役、十八番(おはこ)、エトセトラ。
錦之助と一心太助は「一心同体」だ。一心太助は、錦之助の「分身」だと言っていたのは誰だっけ?錦ちゃん自身がそう言っていたのかもしれない。
へえー、一心太助を演じた映画俳優はたくさん居たんだなあー!ネットで「配役宝典」というサイト(これ、便利です)を調べてみたら、うじょうじょ居た。
まずはカツドウの大スター尾上松之助(目玉の松ちゃん)が明治43年初演、大正時代に「一心太助シリーズ」を4本撮っている。その後いろいろ居て、有名なのは片岡千恵蔵の「一心太助」(昭和6年)。でも、ここまでは無声映画。しゃべらない太助じゃ、しょうがない。それから、小林重四郎などまたたくさん居て、阿倍九州男(東映時代の悪役)、藤原釜足までやっている。戦後になると、榎本健一(エノケン)、川田晴久といった喜劇俳優から、河津清三郎、大友柳太朗(彼が江戸っ子かよ!)といった個性派(?)、片岡栄二郎(売れなかったなあ)、高田浩吉、長谷川一夫などの美男俳優がやっているが評判にもならなかった(と思う)。
この後、登場するのが、真打。待ってました、錦之助だ。ついでに、錦之助の後はと言えば、松方弘樹、舟木一夫、杉良太郎…。あとは流行歌手とかお笑い芸人とか小物俳優ばかり。
私は、錦之助の一心太助しか知らない。上に挙げた俳優たちの太助を観ていないのに、錦之助が断然一番だって言えるのかって?えい、こうなったら開き直ちゃえ!他の連中の太助なんか、観なくても分かるんだよ。チャキチャキの江戸っ子をやれる役者は、後にも先にも錦之助しかいないんだから…。私は絶対にそう思っている。それに、錦之助の一心太助は人気が違う。リアルタイムで錦ちゃんの「一心太助」シリーズを観た方は知っていると思うが、スゴかったんだから、もう!映画館は超満員、爆笑につぐ爆笑!錦之助の一心太助は国民的ヒーローだった!ホントに。(錦之助の私のイメージは、一に太助、二に武蔵、三に子連れ狼なんです。)
じゃあ、なぜ錦之助の一心太助がそんなにイイのか(また良かったのか)?その理由を挙げてみよう。
一、錦之助の江戸っ子ぶりが最高なこと。(これは前にちょっと触れた。)
二、大久保彦左衛門の月形龍之介との共演が最高なこと。
三、監督沢島忠と錦之助のコラボレーションが最高なこと。
この三つの最高に加え、
四、東映時代劇の全盛期に製作されたこと。(これも大きな理由だったと思う。)
この間、千恵蔵の「一心太助」(1930年)の断片(おもちゃフィルム)を観ました。太助をお手討ちしようとする彦左衛門(山本嘉一)に追いかけられ、太助が逃げ回るシーンだけでしたが、千恵蔵の太助もユーモラスで良かったです。それから、「天下の御意見番」(1962年東映)を再見。これは松方弘樹の太助ですが、錦ちゃんを真似て一生懸命やっていましたが、どうしても見劣りしますね。この映画では、月形と丘チンのからみが最高に楽しい。
9月の月形特集では、錦ちゃんの「天下の一大事」とこの「天下の御意見番」(ニュープリント)の両方を上映するはずなので、太助だけでなく、いろいろ比較してみると面白かと思います。