錦之助ざんまい

時代劇のスーパースター中村錦之助(萬屋錦之介)の出演した映画について、感想や監督・共演者のことなどを書いていきます。

近況報告

2013-03-29 04:38:55 | 錦之助ファン、雑記
 1ヶ月近く中断してしまった。いろいろやることが多く、「錦之助伝」の続きを書く時間が持てなかった。あと2週間ほどは続きが書けそうにない。
 3月上旬は、これまで書いてきた「錦之助伝」の編集と推敲および書き直しをやっていた。これは、昨年12月に一度行なって、今度が二回目である。
 章立てはすでに決めてある。
 第一章が「生い立ちから歌舞伎子役時代」、第二章が「歌舞伎修業時代」、第三章が「映画界入り、そして『笛吹童子』」である。
 一回目の編集では、第一章と第二章で216ページにもなってしまった(400字詰め原稿用紙で約300枚)。これを大幅に縮めて、160ページほどにした。一回目のゲラは、円尾敏郎さんと高橋かおるさんに読んでもらい、いろいろアドバイスをいただいた。円尾さんには、詰まらないところは全部カットしてくれと頼んだのだが、情け容赦なくバッサリやってくれた。だいたい自分が書いた文章というのは、執着があって、切りにくい。そういう時は、客観的になれる編集者に任せるに限る。とくに円尾さんは、遠慮なくズケズケ言うタイプだし、もう7年ほど付き合って一緒に本も作ってきたので、私も信頼している。我が強い同士なので以前はよく喧嘩もしたが、最近は互いによく分り合っているので、喧嘩もしない。仕事もやりやすい。
 そういうわけで、編集した文章は、このブログにずっと書いてきた文章とは、ずいぶん違ってしまった。ブログでは、雑誌や本を調べながら、下書きのように書いたので、説明過多で消化の悪い文章や、興味本位で書いた文章が多かった。これをできる限り、こなれた簡潔な文章にしたつもりである。
 思えば昨年の夏に、「錦之助伝」を書こうと思い立ち(書こうという気は5年ぐらい前からあった)、ようやく『笛吹童子』までたどり着いたのだが、まだ先は長い。疲れも蓄積してきた。
 現在、前篇と後篇の2巻本にしようと考えている。前篇は、第四章「若き時代劇スターの誕生」を加えて、本文320ページ、付録40ページで約360ページの本になるのではないだろうか。前篇が完成したら、宣伝力のある大手の出版社を回ろうと思っている。ダメなら、自分の出版社で発行するつもりだ。
 付録というのは、「錦之助舞台出演リスト(昭和11年~28年)」である。これは、昨年の夏から同時進行で作成してきたものだが、ほぼ完成させた。不明な点も多少あるが、錦之助本のリストは抜けが多く、また明らかに出演していないと思う舞台があるので、修正した。どの演目も、主だった配役を付けたので、調べるのに非常に手間がかかった。とくに戦前が大変だった。

 3月半ばに確定申告を済ませ、今度は錦之助映画ファンの会の会誌「青春二十一 第三巻」の制作に取り掛かった。 目下、制作中である。4月6日と7日にファンの会の集いがあるので、それに間に合わせようと必死で作っていたのだが、どうも出来そうにない。もう諦めた。4月20日以降に発行予定である。
 「青春二十一」は80ページの冊子なのだが、二段組なので、かなり分量があるうえ、中身が詰まっている。私一人でマニアックに作っている本なので、意外と手間がかかる。とくにトークショーのテープ起しが大変で、30分~40分のトークをまず忠実に書写し、さらに会話体を整えながら原稿にするのに、10時間以上は要する。第三巻は、渡辺美佐子さん、北沢典子さん、入江若葉さん、(故)桂長四郎さんの四人なので、テープ起しだけで、一週間。あとの半分は、主に私の作文集であるが、このブログに以前書いた文章を書き直したり、また新たに文章を書かなければならないので、それに一週間。さらにゲラの校正とチェック、表紙の作成などもあるので、制作に最低20日間、印刷製本に5日。どうしても1ヶ月近くかかってしまう。

 というような次第で、雑用、読書の時間もあり、「錦之助伝」の続きを書くことに打ち込めないのだが、4月半ばから再開したいと思っている。




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