有馬稲子さんの上映会のチラシは2月18日に完成し、すでに東京各地の名画座などで配布中である。錦之助映画ファンの会のみなさんには先日郵送したので、お手許に届いている頃だと思う。
トークショーの予定で、変更点があるので、まずそれを記しておく。
3月10日(月)有馬さんのトーク 13:50~ → 12:00~ に変更。
3月14日(金)高千穂ひづるさんのトークが追加 13:10~
さて、今回のチラシは、かなり凝って作ったので大変だったが、我ながら上々での出来ではないかと思っている。
表紙のデザインは、私の知り合いのデザイナーにお願いした。末吉亮さんといい、四谷に図工ファイブというデザイン事務所を構え、演劇関係のチラシや本の装丁などの仕事をしている。「中村錦之助伝・上巻」の装丁も彼にお願いしたのだが、30歳代の若くて有能なデザイナーである。
表紙の写真は、上映作品『かあちゃんしぐのいやだ』のスチールで、有馬さんの柔らかくて穏やかな表情が出ていて、私が好きな写真の一枚である。これは私が選んだ。全体のイメージも「白雪姫と七人の子供たち」といった感じで、監督の似顔絵を添え、シンプルでエレガントなデザインにしてほしいと注文を出した。末吉さんも私の意をくんで、素晴らしい表紙をデザインしてくれた。
ところで、この似顔絵、昔、雑誌「映画ファン」のイラストレーターだった直木久蓉さん(故人)が描いたもので、同誌の編集者だった渡部保子さん(現・映画評論家)が十年ほど前に直木さんの展覧会を催した時に展示した作品である。それをコピーし、渡部さんはあちこちに配ったそうだが、新文芸坐や新橋のTCC試写室にもパネルに入れて飾ってあるので、ご覧になった方もいるかと思う。今回のチラシでは、五人の監督の似顔絵を使わせていただいた。チラシを見て、誰だが分かるだろうか? 小津安二郎、今井正、成瀬巳喜男は、映画ファンならすぐにお分かりになると思うが、あと二人は、五所平之助と木下恵介である。
今回のチラシでは、見開きに上映作品のポスターを使ったが、これがユニークな点である。有馬さんが親しくしている方や私の知り合いのコレクターが持っているポスターを掲載した。デジカメで撮った写真が多いので、画像が良くないが、その点はお許し願いたい。『川のある下町の話』と『夜の鼓』はポスターがなかった。また、『抱かれた花嫁』はスペースの都合で、プログラムのカバーを使った。もちろん、著作権については、東宝、松竹、東映の許可を得ている。
先日の「徹子の部屋」は、寝坊して、最初の10分間を見逃してしまった。あとで人から聞くと、最初に今度の上映会についての紹介があったとのこと。途中から最後まで見ていて、上映会のことを話さずに終ってしまったので、がっかりしたが、あとで、なーんだという結果になった。お知らせは、最後にあるとばかり思っていた。まさか、最初にあるとは!
2月24日には、有馬さんの「源氏物語」の朗読会を津田ホールへ聴きに行ってきた。「徹子の部屋」で宣伝した効果もあって、超満員だった。主催者に上映会のチラシを会のアンケート用紙に差し込んで配ってもらうことになり、開演2時間前に行ったのだが、早起きしたため、朗読を集中して聴くのはちょっと辛かった。その後、有馬さんのお一人のトーク(講演)があって、こちらの方は楽しく拝聴した。ホールはほとんどが70歳以上の女性で、有馬ファンばかりだったので、反応も良く、和気あいあいの雰囲気。有馬さんもみんなに話しかけるような調子で、20分以上延長して、主催者もハラハラする始末。新文芸坐でのトークとはずいぶん違う感じだった。
昭和29年のローマの休日を地方映画館が買い付けする場合、その買い付け料はいくらぐらいだったのかと、「昭和29年 ローマの休日 買い付け」とキーワードをいれたところ錦之助ざんまいさんにヒットしました。
ブログをみさせていただいているうちに
この「かあちゃんしぐのはいやだ」にあたり、ホントに懐かしく思いました。
私は子供の頃、この映画を見て、心がぎゅっとしめつけられ、わすれられない邦画の1本なのですが、だれに話しても誰もしらない1作だったからです。
実は実家が大映・東映を上映する映画館、それから洋画を上映する映画館を経営していたので、生まれたころから邦画をみており、お茶子さんに育てられたようなものでした。ブログ上でこの映画名を目にするとは、本当に驚いております。
ありがとうございます。
体調をくずされてなければいいのですが…。
最近、UPないから心配してます。
また、少し元気が出てきたので、書き継いでいきますので、よろしくお願いします。