この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

なるほど、と頷けた『猫泥棒と木曜日のキッチン』。

2013-02-18 23:24:13 | 読書
 ネットで女性に受けが良いという評判の『猫泥棒と木曜日のキッチン』(橋本紡著)を読んでみました。
 読後、なるほど、評判になるだけのことはあるなと思いました。

 先に気になったことを書きます。
 物語は主人公みずきの母親が突然家出するところから始まります。
 みずきはそのことをまったく気にしないんですよ。
 まぁそれはそれが彼女の個性だからということで片づけていいんですけどね。
 でも書き置きもなく、素振りも一切なく突然いなくなったのであれば、家出よりもむしろ事故に合ったのではないかと思うのが普通じゃないですかね。
 どんなに非常識な母親であったとしても。
 これが書置きを残して家出をした母親を心配しなかった、というのであればまだ話は分かるんですけどね。

 また、母親がいなくなった後もみずきは弟のコウちゃんと二人で普通に暮らし続けるんです。
 それはつまり母親がいなくなっても困らない程度の貯金が家にあった、ってことに他ならないんですが、でもみずきの母親は人に騙されやすく、男にだらしないという性格なんですよね。
 人に騙されやすく、男にだらしない性格の女性がちゃんと貯金をしていた?
 う~~~ん、正直しっくりしません。
 そういう女性ってろくに貯金もしてなそうなイメージがあるのだけれど。
 まぁ世の中には人に騙されやすく、男にだらしないが、貯金はしっかりしてるよ!!って女性もいるのかもしれませんが。

 ついでに言っておくとみずきは新聞のチラシを見るのが趣味なんです。事象主婦の彼女は特売のお店を探すことに半ば青春をかけているといっていい。
 しかし、新聞のチラシを見るのが趣味ということは、みずきの家が母親が家出する前から新聞を取っていたってことですよね。
 もはやこれはイメージというより偏見ですが、みずきの母親のような女性が新聞を購読するとはとても思えないんだけどなぁ。
 月々の家計から出費を減らすとしたら、まず新聞の購読をやめると思うのだけれど。

 などと、重箱の隅をあげつらっちゃいましたが。
 今述べたことは確かに気になったことではあるんですが、だからといって本書が読む価値がないってわけでは全然ないんですよ。
 母親のいなくなった家庭をみずきが弟のコウちゃんと(そしてボーイフレンドの健一と)生きていく、そのサバイバルの様子は読んでいてドキドキするし、微笑ましいですよね。

 物語は中盤からみずきと健一の二人が猫泥棒をするに至る経緯が描かれます。
 これも良いですよね。
 泥棒猫なら聞いたことがありますが、猫泥棒って!!シャレてますよね。
 自分は猫好きでも何でもないですが、猫好きでも何でもない自分が良いと思ったのですから、猫好きな方にはたまらないんじゃないでしょうか。

 二人が捨てられた猫を拾うシーンを読んで思い出したのは、数年前、某女流作家が意味不明で身勝手な理屈をつけて生まれたばかりの子猫を崖下に投げ捨てていたというニュースですが、あの件はあれからどうなったんですかね。
 今でもその女流作家は普通に作家生活を送っているようなんだけど…。
 勝手な推測ですが、作者の橋本紡が本書を書くに至ったきっかけはあの子猫殺しなんじゃないかなぁ、、、わかんないですけどね。笑。

 本書を購入して初めて知ったんですけど、橋本紡って映画『半分の月がのぼる空』の原作者だったんですねぇ。
 映画もよかったですよ。
 原作がよかったというのもあるでしょうが、監督以下スタッフ、キャストもいい仕事をしていたと思います。
 お薦めです。

 橋本紡の作品、また読んでみたいと思います。
 本書は購入しましたが、次はたぶん図書館で借りることになると思いますが。
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『ゼロ・ダーク・サーティ』、演者の狂気、アメリカ軍の狂気。

2013-02-17 09:50:51 | 新作映画
 キャスリン・ビグロー監督、ジェシカ・チャスティン主演、『ゼロ・ダーク・サーティ』、2/16、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて字幕版鑑賞。2012年9本目。


 まず本作とは直接関係のないことから。
 ブルース・ウィリス主演の『ダイ・ハード/ラスト・デイ』は鑑賞することを諦めました(今のところはね)。
 いくつか理由がありますが、やっぱり本作と同じ週に公開されるっていうのが大きかったですね。
 まったく同じ条件であっても(どちらか一方を観るとしたら)たぶん本作の方を選んだと思いますが、『ダイ・ハード/ラスト・デイ』の方は前売り券が発売されなかったんですよね。
 フツーに前売り券が発売されていたとしたら、たぶん観に行ってたと思うんだけど、、、ブルース・ウィリスの尊顔は『ムーンライズ・キングダム』でも充分拝めたし、まぁいっか、って感じです(あっちでも結構活躍してましたよ)。
 そしてその選択は正しかったと思います。
 『ゼロ・ダーク・サーティ』、傑作でした。

 2011年5月に起きた、アメリカ軍によるアメリカ同時多発テロの首謀者とされるウサマ・ビン・ラディン殺害を題材にした作品です。
 まだわずか二年前の出来事なので、さすがに記憶に新しいのですが、記憶に新しいと言っても実際詳細は不明だったので、今回映画を観て、えぇ?そうだったの?と思う部分も多かったです(本作はそれこそどこまでが真実で、どこからが虚構なのか、まったくわかりませんが)。

 まず、驚かされたのはビン・ラディン殺害の陰に一人の女性分析官がいたこと、、、ではなく、まぁそれぐらいはありえるかなと思えますが、アメリカ軍がビン・ラディンの所在地を掴んでから実際行動に移すまで100日以上もあったこと、でしょうか。
 例えどれほど正しい情報であっても100日も経てば信憑性が揺らぐと思うけどなぁ。

 しかも所在地を掴んだと言っても、100パーセント間違いない情報ではないんですよ。
 行動を起こす前日の会議で、分析官たちは上司からどれぐらいの確率でビン・ラディンが隠れ家にいるかと問われます。
 男性の分析官たちは(高く見積もって)60パーセントぐらいだろうと答える中、唯一の女性分析官であるマヤだけが100パーセントだと答えます。
 マヤは誰よりも真実を見抜いていた、と言えば聞こえはいいですが、自分の目から見て、当時のマヤはとても客観的な判断を下せる精神状態にはないんですよね。
 10年間、ひたすらビン・ラディンを追い続けていて、その中で親しい同僚も自爆テロで喪い、彼女自身相当精神的に追い詰められていたはずです。
 そんな精神状態の元で下した100パーセント間違いないという判断はどれほど正しいのだろうか、と思わずにはいられません。

 でも一番驚いたのは、この作戦が最初からビン・ラディン殺害を目的にしたものだったということです。
 自分は(恥ずかしながら)てっきり激しい抵抗にあったのでやむを得ず殺害に至ったのかと思っていたのですが、そうじゃなかったんですね。
 アメリカが最初からビン・ラディンを裁判にかけるつもりはこれっぼっちもなかったことに今さらながら驚かされました。まぁそれが如何にもアメリカらしいといえばアメリカらしいですが。

 今述べたような理由で、ヒロインのマヤも含め、本作で取り上げられたアメリカ軍の行動はまったくもって支持できません。
 たまたま偶然上手く行ったが、失敗する可能性も大きかった、そして大量破壊兵器の一件からまったくアメリカは学んでないのだな、と思いました。

 しかしそれはそれとして、本作は紛うことなき傑作だとも思いました。
 開幕したその瞬間からおよそ二時間半、緊張感が途切れることなく、目はスクリーンに釘づけでしたから。
 ヒロインのマヤを演じたジェシカ・チャスティンの狂気をも感じさせる演技には圧倒されました。
 繰り返しますが、本作は必見と言っていい傑作です。
 ただ本作を観た後は精神的にひどく疲れますが…。


 
 お気に入り度は★★★★、お薦め度は★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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体罰を擁護してみる。

2013-02-16 18:02:35 | 戯言
 今日はちょっと体罰を擁護してみたいと思います。

 今月末に十二巻が発売される『よつばと!』、人気のある漫画なので読んだことがある方も多いと思いますが、この漫画の中で、よつばがとーちゃんから暴力を振るわれたことがあるって言われたら驚かれますか?
 本当ですよ。
 六巻第40話『よつばとはいたつ』で、言いつけを守らず、自転車に乗って勝手にふうかの高校に行ったよつばにとーちゃんは二度拳骨を喰らわせてます。
 このときとーちゃんは何も考えなしに暴力を振るったのか?
 このときの暴力でよつばに一生消えない心の傷が出来たのか?
 暴力を振るわれたよつばはとーちゃんのことを恨んだのか?
 答えはいずれも「NO」ですよね。
 とーちゃんは考えなしによつばに拳骨を喰らわせたわけじゃないし、そのことでよつばはとーちゃんのことを恨んだりしていません。
 つまり、親というものはきちんとした理由さえあれば、しつけの一環として暴力を振るうことも許される、自分はそう考えます。

 それはあくまで漫画の中のお話だろう、現実においてはどういう理由があっても親は子供に暴力を振るうべきではないと仰る方もいるかもしれません。
 なので自分自身のことについて述べます。
 自分は亡くなった親父が嫌いでした。
 そしてその親父から力任せに殴られたことがあります。
 と書くとまるで殴られたから親父が嫌いになったかのようですが、そうじゃありません。
 なぜなら自分が殴られたときにはちゃんとした理由があったからです(それを具体的には書きませんが)。
 殴られる理由があって殴られて、それを理由に恨むのは逆恨みというものです。
 自分が親父を嫌っていたのは別の理由からです。
 もしこのとき親父に殴られていなかったら、その場ではラッキーだったと思うかもしれませんが、長い目で見ればそれは良い結果は生まなかったと思います。

 十年、二十年と子供と長く付き合っていれば、子供ってものは絶対にしてはいけないことをその未熟さから、もしくは好奇心から、一度や二度はしてしまうものなんですよ(もちろんずっと良い子だったという人も中にはいるでしょうが)。
 そのとき親が拳骨を喰らわしたり、平手で打つぐらいは当然なのではないでしょうか。

 ついでにしつけと虐待の違いについても考えを述べておきます。
 よくしつけと称して虐待をするネグレクトな親がいますが、しつけと虐待ってまったく別のものですよね。
 しつけというものはあくまでしつけられる側の行動に問題があるときにされるものであり、一方虐待は虐待される側の行動は関係なく、虐待する親の気分次第でなされるものだと思います。
 
 まとめると、しつけとして親が子供に暴力を振るうのは悪いことではない。
 しかしその際、
①親はきちんと暴力を振るう理由を子供に理解させなければならない。
②親はアフターケアも忘れてはいけない。
③親は暴力を振るう際に加減を忘れてはいけない。必要以上に過度な暴力は加えるべきではない。
 といった条件が付きます。

 今述べたことは家庭内におけるしつけに関してですが、学校における教師の体罰もこれに準ずる、と思います。
 現在問題になっている体罰は部活動において顧問教師が教え子に対して加えるものが主で、これは論外と言ってよいです。
 なぜなら、部活動というものは本来生徒が自主的にすべきものですし、また体罰を加えたからといって成績が良くなるわけではないですしね。
 でもだからといって、教師は如何なる場合においても生徒に対して体罰を加えるべきではないという考えには抵抗を覚えます。
 わかりやすい例を挙げると、校舎裏で煙草を吸っている生徒を見つけたら、教師はその生徒を平手で打つぐらいはしてもいいんじゃないでしょうか。
 自分の考えは過激ですか?

 自分自身のことについて書きます。
 自分も体罰を受けたことがあります。
 確か体育の授業に遅れたとか、それぐらいの理由でした。
 ひどいことにただの拳骨ではなくて、金属製のストップウォッチで頭をゴツンと叩かれました(昔のストップウォッチは今と違って金属製だったのです)。
 お前だよ、S県T市K中学の体育教師だった松本!!
 ほんとコイツは最低の体育教師でした。

 でも自分が小中高を通して一番嫌いだった教師は松本じゃありません。
 自分が一番嫌いだった教師はT高校の英語教師だった山西です。
 山西は松本と違って暴力を振るうような教師ではありませんでした。もちろん体罰なんて野蛮なことはしません。
 でも大っ嫌いでした。今でも思い出すだけで反吐が出そうになるぐらいです。
 自分に言わせればコイツは体罰よりもはるかに心が傷つくことを生徒にしてましたよ。
 少なくとも自分は一生許さんと思うぐらいには傷つけられました。
 体罰をしない教師は良い教師だ、と考えている人がいたら、はっきり言ってそれは間違ってます。

 昔体罰を受けて体罰そのものを憎んでるって人も多いみたいですね。
 でも、その人たちも受けた体罰って理不尽なものだったから憎んでいるんですよね?
 もし校舎裏で煙草を吸っていたのを見つかって平手で打たれた、というのであれば、恨むのはやはり逆恨みというものでしょう。
 学校内の教師の体罰も家庭内の親のしつけ同様、きちんとした理由さえあればやってもよい、と自分は考えます。

 ただ、、、残念ながら今はその理由を見つけられない教師が多いみたいですね。
 まともに向き合っていれば、平手で打つのもやむなしという場合でも、まともに向き合わなければ平手で打ちようがないです。

 体罰を無くそうという風潮は、必ずしも悪いものではないのかもしれません。
 でもその方法として、生徒とまともに向き合うことをやめるというのであれば、それはどうかと言わざるを得ません。
 そしておそらくは今後体罰(をせざる得ない状況)を恐れる余り生徒とまともに向き合わない教師が増えるのではないかと危惧しています。
 そういった教師は体罰をする教師よりもむしろ忌むべき存在ではないか、ついそう考えてしまうのです。
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駆り立てるのは野心と欲望、横たわるのは犬と豚。

2013-02-15 23:37:04 | ゲーム
 最近ちょっと驚いたことがあって、それは何かというとマイミクのachiさんがスーファミの『タクティクス・オウガ』というゲームをプレイしていることをツイッターで知ったことです。
 『タクティクス・オウガ』!!!
 自分は生粋のスーファミ原理主義者です。
 ゲームハードはスーファミこそが最高だと信じて疑っていません。
 もちろんスーファミには通信機能はないですし、写真と見紛うようなグラフィックなどは望むべくもありません。
 でも純粋にゲームを楽しむだけであればゲームハードはスーファミの機能で充分と考えています。そしてすべてのスーファミソフトの中で至高のソフトは二本だけとも。
 その一本が現在もプレイ中の『風来のシレン』です。
 自分はこれ以上面白いテレビゲームがあるとは思っていません。
 もう十年以上プレイしていて、未だに飽きる気配がまったくない。たぶん一生飽きることはないと思います。
 まさに「キング・オブ・ゲーム」、至高のゲームです(あくまで自分にとって、です)。
 
 その至高のゲームに唯一対抗しうる(と思っている)のが『タクティクス・オウガ』なんです。
 確かに純粋にテレビゲームのゲーム性だけでいえば『風来のシレン』こそが至高のゲームなんですが、テレビゲームにはゲーム性以外の要素もあるじゃないですか。例えばシナリオであり、キャラクターであり、ヴィジュアルであり、音楽であったりするのですが。
 そういった総合的なものも含めれば、『タクティクス・オウガ』は『風来のシレン』にも対抗しうると思うのです。

 記事のタイトルである「駆り立てるのは野心と欲望、横たわるのは犬と豚」というのは『タクティクス・オウガ』のカオス・ルート第三章の章題です。
 どんな章題やねん!!って思いますよね。センス良すぎ。
 章題一つとっても『タクティクス・オウガ』がフツーのゲームじゃないことが伺えます。

 先ほどカオス・ルートと書きましたが、このゲームには三つのルートがあります。
 ルート分岐において選択が迫られるのですが、その選択が超ハードなんですよ。
 バルマムッサという町でプレイヤーに強いられる選択は、町の人たちの虐殺に加担するかどうか、なんです。
 そんなの加担できるか!という選択肢を選ぶと上述のカオス・ルートに行っちゃうわけですが、別のルートを選択しても虐殺が起きないわけではないのです。
 それどころか虐殺者の汚名を着せられちゃう。笑。
 どこまでいってもハードなんですよね。

 ハードなのはストーリーだけでなく、難易度もこれまた超ハード。
 中盤を過ぎればある程度戦力と装備が整って結構攻略も簡単なんですが、序盤は本当にきつい。
 カオス・ルート選択後のバルマムッサの町での戦いはこれまでの仲間と戦うわけですから、戦力が乏しいことこの上ない。
 何度リセットボタンを押したことやら。笑。

 そんないろんな意味でハードな『タクティクス・オウガ』ですが、どんなゲームでも極める達人はいるもので、通常10人チーム編成であるのに(それでも相当きつい)、世の中には何と何と5人チームでプレイするツワモノもいるんですよね。う~ん、すごすぎ。でも究極的には一人プレイも出来るらしいですけど。あんたらまともじゃない!!

 ちなみに3つのルートとというのはカオス、ロウ、ニュートラルの3つです。
 何だかんだ偉そうに語っといて『タクティクス・オウガ』、カオス・ルートしか攻略したことないんですけどね。
 いつかニュートラル・ルートにチャレンジしてニバス先生と対面したいです。笑。

 最後にニコニコ動画の『タクティクス・オウガ』BGM『FortuneTeller2』のページをリンクさせときますね。こちら。ニコ動に登録してあるという方は一度聞いてみて下さい。
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今日はバレンタインディですね♪

2013-02-14 23:17:16 | 折り紙・ペーパークラフト
 今日は待ちに待ったバレンタインディですね♪

 というわけで(?)折り紙で作った雛人形です。
 少し早いかな、とも思いますが、雛祭り当日に写真をアップしても意味がないかもしれないですからね。


   


 基本的に自分はオリジナルの作品は創作しないのですが、これは例外的に気紛れで作ってみました。
 創作した自分が言うのもなんですが、この雛人形はなかなかよく出来てますよ。
 雄雛、雌雛、それぞれ手に持つものが違います。雄雛には杓、雌雛には扇を持たせました。

 そんなに難しい作品じゃないので写真を見ただけでも折り方がわかるかもしれませんが、折り方を知りたいという方がいらっしゃるようであれば、折り方を指南する記事を書きましょう。
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久しぶりにホラー映画を見て精神的にきつかった、『バイオレンス・レイク』。

2013-02-13 22:10:54 | 旧作映画
 ホラー映画を見ても怖いと思わなくなった、ということは以前にも書きました。
 ホッケーマスクをかぶった大男がいきなり現れればそりゃビックリしますし、手の甲をナイフで突き刺す描写を見れば痛そうだな、と思います。半分腐りかけのゾンビがウーウー唸りながら歩いているのを見れば不気味だな、とも思う。
 でもそういった感情って明らかに「怖い」というのとは違うんですよね。
 なぜ怖くないのかというとそれはホッケーマスクをかぶった大男にしろ、腐りかけのゾンビにしろ、凶暴なエイリアンにしろ、現実にはいない(と思っている)から。
 サンタクロースがこの世に存在しないなら、それらのモンスターだっているわきゃないですよ。って思うのです。
 存在しないと思うものを怖がることは自分には出来ません。

 そんな夢も想像力も希望も未来もお金もない自分ですが、久しぶりにホラー映画を見て心底怖くなりました。精神的にきつかったですね。
 自分が久しぶりに怖いと思ったホラー映画のタイトルは『バイオレンス・レイク』


 スティーブは密かに心の中で決めていた。週末のキャンプで恋人のジェニーにプロポーズすることを。彼の知る限りそのエデンという名の湖はもっともロマンチックな場所だったのだ。
 だが彼は知らなかった。
 エデン湖の湖畔を悪魔がテリトリーとするようになったことを…。
 果たしてスティーブとジェニーは悪魔の手から逃れることが出来るのか?



 悪魔、と書きました。
 本作には確かに悪魔が出てきます。
 でもその悪魔の正体は子供なんです。
 別に悪魔に憑りつかれた子供って意味じゃなくて、ただの素行不良な、田舎のコンビニの駐車場なんかでたむろしてそうな悪ガキですけどね。
 そいつらがナイフを携え、マウンテンバイクに乗って主人公たちを追いかけてくるんです。

 自分は究極の激痛系ホラー『屋敷女』や極限のタブーを描いた『セルビアン・フィルム』なんかもフツーに見れたんですけど、本作は見ていて本当にきつかったです。

 今、学校における体罰が問題視されてるじゃないですか。
 体罰を問題視する人って、つまり、子供との間に何らかのトラブルが起きたとしても、すべて話し合いで決着するべきだと考えてる人なんだと思うんですけどね。
 でも、、、すべてのトラブルが話し合いで決着できるようなものなんでしょうか?
 自分は、誤解を恐れずに言わせてもらうとそうは思えないんですよね。
 少なくとも本作を見た後ではとてもそうは思えない。

 もちろん本作は単純に暴力を肯定する映画ではありません。
 どちらかといえば暴力の連鎖を描いた作品でもあるので、見る者に暴力を嫌悪すらさせます。
 でもだからこそ子供との間のトラブルはすべて話し合いで決着がつくと思っている人には現実が見えてないんじゃないかとも思っちゃうんですよね。
 本作を見ていろいろ考えさせられました。
 恐ろしい映画です。
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車用のカレンダーを作ってみました。

2013-02-12 22:03:25 | 折り紙・ペーパークラフト
 ほんと大したことじゃないんですが、車用のカレンダーを作ってみました。


   


 運転してる時でも日にちを確認したくなることってあるじゃないですか。
 でも車のダッシュボードに置けるぐらいの大きさのカレンダーって案外ないんですよね。よくある卓上カレンダーだと大きすぎる。
 だから(小冊子についてたカレンダーをコピーして)自作してみたのです。

 作った自分が言うのもなんですけど、このカレンダー、結構優れものですよ。
 二月だから一番上の月が二月になってますけど、これが三月になるとこうなります。


   


 もちろん四月になれば四月が一番上に来ます。
 三ヶ月カレンダーを十二枚作ったというわけではなくて、縦に長いカレンダーを作っただけなんですけどね。
 車用って限らず、縦長のカレンダーというアイディアはイケると思うんだけどなぁ、どうだろ。。。
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日曜日、佐賀を堪能してきましたよ。

2013-02-11 20:56:33 | 旅行
 全国的にはあまり知られていませんが、九州には佐賀県っていう県があるんですよ。
 っていうのは冗談ですが、九州の県をすべて挙げなさいと言われたら、(佐賀県人以外の)ほとんどの人は佐賀県を八番目か九番目に挙げるんじゃないかな。
 
 でも佐賀県にはいっぱい、、、というほどではありませんが、いいところがあるのです。
 というわけで、日曜日、佐賀県を堪能してきましたよ。

 元々は三連休だし、お袋と久しぶりに小城に鯉料理を食べに行くことにしていたら、その前々日ぐらいに武雄で灯ろう祭りっていうイベントがあるのを知って、武雄は小城からそんなに遠くないし、ついでに行ってみようかってことになったんです。

 最初に行ったのが小城にあるキムチ販売所の《アリランキムチ》
 ローカルのテレビ番組で紹介されて、一度ぐらいは本場のキムチを食べてみるのもいいかもしれないと思ったのです。
 でも、本場のキムチって想像以上にニンニク臭い物なんですね。笑。
 一キロ分買ったのですが、とても平日は食べられそうにありません。
 どなたか美味しいキムチの食べ方をご存知の方は教えてください。

 それから清水の滝の近くにある《鯉料理 白滝》へ。


   


 東京の人なんかは、鯉などの川魚は臭くて食えない!と敬遠するかもしれませんが、ここの鯉料理は一味もふた味も違いますよ!!
 何しろ清水の滝から引いた水のいけすで鯉を二、三週間晒し、その間一切餌を与えないというのですから(残酷!!)臭いわけがないのです。
 東京から知り合いが来たら何はなくともここの鯉を食べさせたい、と思います。 

 次に行ったのが牛津にある《有浦米穀店》
 ここは映画『ソフトボーイ』でもお馴染みのカルチャー焼きが販売されています、、、ってお馴染みというほど『ソフトボーイ』は有名な映画ではないですけどね。笑。
 でも地方発の映画の割には『ソフトボーイ』、面白いですよ。
 ラストのドンデン返しにはしてやられましたもん。


  


 写真でわかりますかね、カルチャー焼き、見た目はつまり回転焼きなのですが、具材がよくある白あんや黒あんの他にベーコンエッグやめんたいポテトなど、何じゃそりゃ!的な物なのです。
 自分はどーせだったらとベーコンエッグを買ったのですが、お袋は「フツーのがいい」と白あんの奴を買ってました。
 味は、、、想像にお任せします。笑。

 小城を後にして武雄へと向かいました。
 武雄、同じ佐賀県人である自分にしても馴染みがないんですよね。
 武雄に世界一の登り窯があるなんて今回初めて知りましたもん。
 しかし世界二の登り窯がどんなもんかも知らないので、世界一を謳う《飛龍窯》もどの程度スゴイものなのか、自分にはよくわかりませんでした。

 
  


 この飛龍窯で土曜、日曜の二日間で開かれたのが《TAKEO世界一飛龍窯灯ろう祭り》です。
 この時期に開かれるだけあってめっちゃバレンタインディを意識したイベントでした。
 でも、、、似たようなイベントであれば小城で晩秋に開かれる《清水竹灯り》の方が良かったかなぁ。
 竹林に置かれた灯ろうの方が幻想的だったし、灯ろうの数そのものも圧倒的に違ったと思います。


   


 ただ、出店してあるお店は売ってあるものの価格が良心的でよかったですよ。
 焼き芋が¥150で美味でした。
 これが今回のお土産。


   


 カバの置物とヘビの小物。
 言うまでもないことですが、カバが白いウンチを背負ってるんじゃないですよ。笑。
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我汗にまみれてもつ鍋を食す。

2013-02-10 21:56:06 | グルメ・おやつ
 土曜日は映画『ムーンライズ・キングダム』をTジョイ博多で観ました。
 『ムーンライズ・キングダム』、福岡市内ではTジョイ博多とTOHOシネマズ天神で公開されています。どちらのシネコンでも公開されていたら、自分はポイントのつくTOHOシネマズ天神で観ることが多いのですが(Tジョイ系列はポイント制度がないのです。中洲大洋劇場なんて五本観たら一本タダなのに!!)、この日Tジョイ博多で観ることにしたのはいくつか理由があって、その一つがTジョイ博多と同じJRシティのシティダイニング《くうてん》(要はレストラン街のこと)にある『笑楽』で久しぶりに「もつ鍋定食」を食べたかったのです。

 だいたい駅ビルやデパートにある飲食店って通常の店舗よりメニューの値段設定が若干高めじゃないですか。
 《くうてん》でもそれは例外じゃなく、ランチで千五百円とか二千円はざらです。
 でも、この『笑楽』のもつ鍋定食は千円なんですよね。
 たぶん、《くうてん》にある飲食店の中でコストパフォーマンスが一番よいんじゃないかと思います(全部の店を回ったわけではないですけどね)。


   
 相変わらず写真が下手で申し訳ない!もつ鍋だけを撮ればよかった。


 もつ鍋一人前とご飯、サラダ、小鉢、辛子明太子と香の物がついて千円!やっぱり安い!
 
 自分は辛い物を食べると顔から大量の汗を掻く(体質な)のですが、この日もダラダラと汗まみれになりながら美味しく頂きました。

 ただ若干、以前に比べたらもつの量が少ないような気がしたな~。
 そのことを会計の時に店員さんに言ったら、その店員さんは「そんなことはないですよ~」と引き攣った笑みを浮かべながら否定したので、たぶん自分の勘違いなのでしょう。笑。

 またTジョイ博多で映画を観るときは(おそらく来月の『キャビン』かな)『笑楽』でもつ鍋定食を食べたいと思います。
 どーかこれ以上もつの量が減らないよーに!!
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『ムーンライズ・キングダム』、タイトルはいいんだけどね。

2013-02-09 18:31:02 | 新作映画
 ウェス・アンダーソン監督、『ムーンライズ・キングダム』、2/9、Tジョイ博多にて鑑賞。2012年8本目。


 言うまでもないことですが、映画ってタイトルが大事ですよね。
 特に洋画は日本公開に際し、しばしば原題とは違った邦題がつけられるので、そのことを強く思います。
 本来であれば原題=邦題が望ましいのですが、一般的な日本人の英語力を考えれば(もちろん自分も一般的な日本人の一人)、それは土台無理な話です。
 だから、邦題がときに原題とはかけ離れたものになるのもわからないではないですが、その映画にピッタリの邦題をつけるのって案外難しいですよね。
 例えば現在公開中のリーアム・ニーソン主演の『96時間/リベンジ』なんてパート1からタイトルを引き継いだもんだから、邦題と内容がまったくそぐわないものになっています。
 この映画から観に行った人はタイトルがなぜ「96時間」なのか、さっぱりわかんないでしょうしね。

 また、内容に合ってさえいればそれでいいかというとそういうものでもないと思います。
 あまりにありふれたタイトルというのも感心しません。
 先日、バリー・レビンソン監督の『バンディッツ』という映画を検索したら、アマゾンのレビューで「このドイツ映画は、、、」とか「ヒロイン4人が、、、」とか頓珍漢なことが書かれてあって、「え?」と思ったんですが、何のことはない、同じタイトルの別の映画のレビューを書き込んでいる人がいたんです。
 いくらタイトルが同じでも書き込むときに別の映画って気づくんじゃないの?とは思うものの、これもありふれたタイトルが引き起こした悲劇とも言えるでしょう。

 つまり映画のタイトルというものは、内容に相応しいものであるのと同時に独創的でないといけないと自分は考えます。

 さて『ムーンライズ・キングダム』です。
 とても独創的なタイトルですよね(原題のままですが)。
 このタイトルで検索して、他の作品が引っ掛かることはまずないでしょうしね。
 直訳すれば「月ののぼる王国」ですか、詩的でカッコいいですよね。
 では内容に相応しいかというと、正直う~~~ん、、、って感じでした。

 自分はそのファンタジックでロマンチックなタイトルから、てっきり少年と少女が逃避行(駆け落ち)の果てに二人だけの永遠の王国を見つける、というような、ファンタジックでロマンチックな内容を想像していたのですが、そういうお話ではなかったです(いや、そういうお話だった、と言えなくもないのですが)。
 物語の最後に奇跡が起こるのですが、その奇跡も二人が起こしたというより、むしろ、、、おっとこれ以上はネタバレになるので遠慮しときましょうか。

 それにしても監督のウェス・アンダーソンって映画人に愛されているのですね。
 主役の二人こそ無名の新人ですが、脇を固める俳優陣の豪華なこと!!
 ブルース・ウィリスとエドワード・ノートンの共演ってこれが初めてじゃないですかね。 
 でも自分は同じ「ウェス」であればウェス・クレイブンの方がまだしも性に合っとるわ、と思っちゃいました。笑。

 それにしても本作ってPG-12なんですよね。
 そんなに過激な描写ってなかったと思いますが、どこら辺が引っ掛かってそんな年齢制限が課せられたのか、、、幼い二人が舌を絡めてキスするシーンでしょうか?それとも少年が少女の膨らみ切れてないおっぱいにさわるシーン?
 ・・・・・。
 やっぱり年齢制限が課せられるのもやむなしですかね。笑。


 お気に入り度は★★☆、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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