ネットで女性に受けが良いという評判の『猫泥棒と木曜日のキッチン』(橋本紡著)を読んでみました。
読後、なるほど、評判になるだけのことはあるなと思いました。
先に気になったことを書きます。
物語は主人公みずきの母親が突然家出するところから始まります。
みずきはそのことをまったく気にしないんですよ。
まぁそれはそれが彼女の個性だからということで片づけていいんですけどね。
でも書き置きもなく、素振りも一切なく突然いなくなったのであれば、家出よりもむしろ事故に合ったのではないかと思うのが普通じゃないですかね。
どんなに非常識な母親であったとしても。
これが書置きを残して家出をした母親を心配しなかった、というのであればまだ話は分かるんですけどね。
また、母親がいなくなった後もみずきは弟のコウちゃんと二人で普通に暮らし続けるんです。
それはつまり母親がいなくなっても困らない程度の貯金が家にあった、ってことに他ならないんですが、でもみずきの母親は人に騙されやすく、男にだらしないという性格なんですよね。
人に騙されやすく、男にだらしない性格の女性がちゃんと貯金をしていた?
う~~~ん、正直しっくりしません。
そういう女性ってろくに貯金もしてなそうなイメージがあるのだけれど。
まぁ世の中には人に騙されやすく、男にだらしないが、貯金はしっかりしてるよ!!って女性もいるのかもしれませんが。
ついでに言っておくとみずきは新聞のチラシを見るのが趣味なんです。事象主婦の彼女は特売のお店を探すことに半ば青春をかけているといっていい。
しかし、新聞のチラシを見るのが趣味ということは、みずきの家が母親が家出する前から新聞を取っていたってことですよね。
もはやこれはイメージというより偏見ですが、みずきの母親のような女性が新聞を購読するとはとても思えないんだけどなぁ。
月々の家計から出費を減らすとしたら、まず新聞の購読をやめると思うのだけれど。
などと、重箱の隅をあげつらっちゃいましたが。
今述べたことは確かに気になったことではあるんですが、だからといって本書が読む価値がないってわけでは全然ないんですよ。
母親のいなくなった家庭をみずきが弟のコウちゃんと(そしてボーイフレンドの健一と)生きていく、そのサバイバルの様子は読んでいてドキドキするし、微笑ましいですよね。
物語は中盤からみずきと健一の二人が猫泥棒をするに至る経緯が描かれます。
これも良いですよね。
泥棒猫なら聞いたことがありますが、猫泥棒って!!シャレてますよね。
自分は猫好きでも何でもないですが、猫好きでも何でもない自分が良いと思ったのですから、猫好きな方にはたまらないんじゃないでしょうか。
二人が捨てられた猫を拾うシーンを読んで思い出したのは、数年前、某女流作家が意味不明で身勝手な理屈をつけて生まれたばかりの子猫を崖下に投げ捨てていたというニュースですが、あの件はあれからどうなったんですかね。
今でもその女流作家は普通に作家生活を送っているようなんだけど…。
勝手な推測ですが、作者の橋本紡が本書を書くに至ったきっかけはあの子猫殺しなんじゃないかなぁ、、、わかんないですけどね。笑。
本書を購入して初めて知ったんですけど、橋本紡って映画『半分の月がのぼる空』の原作者だったんですねぇ。
映画もよかったですよ。
原作がよかったというのもあるでしょうが、監督以下スタッフ、キャストもいい仕事をしていたと思います。
お薦めです。
橋本紡の作品、また読んでみたいと思います。
本書は購入しましたが、次はたぶん図書館で借りることになると思いますが。
読後、なるほど、評判になるだけのことはあるなと思いました。
先に気になったことを書きます。
物語は主人公みずきの母親が突然家出するところから始まります。
みずきはそのことをまったく気にしないんですよ。
まぁそれはそれが彼女の個性だからということで片づけていいんですけどね。
でも書き置きもなく、素振りも一切なく突然いなくなったのであれば、家出よりもむしろ事故に合ったのではないかと思うのが普通じゃないですかね。
どんなに非常識な母親であったとしても。
これが書置きを残して家出をした母親を心配しなかった、というのであればまだ話は分かるんですけどね。
また、母親がいなくなった後もみずきは弟のコウちゃんと二人で普通に暮らし続けるんです。
それはつまり母親がいなくなっても困らない程度の貯金が家にあった、ってことに他ならないんですが、でもみずきの母親は人に騙されやすく、男にだらしないという性格なんですよね。
人に騙されやすく、男にだらしない性格の女性がちゃんと貯金をしていた?
う~~~ん、正直しっくりしません。
そういう女性ってろくに貯金もしてなそうなイメージがあるのだけれど。
まぁ世の中には人に騙されやすく、男にだらしないが、貯金はしっかりしてるよ!!って女性もいるのかもしれませんが。
ついでに言っておくとみずきは新聞のチラシを見るのが趣味なんです。事象主婦の彼女は特売のお店を探すことに半ば青春をかけているといっていい。
しかし、新聞のチラシを見るのが趣味ということは、みずきの家が母親が家出する前から新聞を取っていたってことですよね。
もはやこれはイメージというより偏見ですが、みずきの母親のような女性が新聞を購読するとはとても思えないんだけどなぁ。
月々の家計から出費を減らすとしたら、まず新聞の購読をやめると思うのだけれど。
などと、重箱の隅をあげつらっちゃいましたが。
今述べたことは確かに気になったことではあるんですが、だからといって本書が読む価値がないってわけでは全然ないんですよ。
母親のいなくなった家庭をみずきが弟のコウちゃんと(そしてボーイフレンドの健一と)生きていく、そのサバイバルの様子は読んでいてドキドキするし、微笑ましいですよね。
物語は中盤からみずきと健一の二人が猫泥棒をするに至る経緯が描かれます。
これも良いですよね。
泥棒猫なら聞いたことがありますが、猫泥棒って!!シャレてますよね。
自分は猫好きでも何でもないですが、猫好きでも何でもない自分が良いと思ったのですから、猫好きな方にはたまらないんじゃないでしょうか。
二人が捨てられた猫を拾うシーンを読んで思い出したのは、数年前、某女流作家が意味不明で身勝手な理屈をつけて生まれたばかりの子猫を崖下に投げ捨てていたというニュースですが、あの件はあれからどうなったんですかね。
今でもその女流作家は普通に作家生活を送っているようなんだけど…。
勝手な推測ですが、作者の橋本紡が本書を書くに至ったきっかけはあの子猫殺しなんじゃないかなぁ、、、わかんないですけどね。笑。
本書を購入して初めて知ったんですけど、橋本紡って映画『半分の月がのぼる空』の原作者だったんですねぇ。
映画もよかったですよ。
原作がよかったというのもあるでしょうが、監督以下スタッフ、キャストもいい仕事をしていたと思います。
お薦めです。
橋本紡の作品、また読んでみたいと思います。
本書は購入しましたが、次はたぶん図書館で借りることになると思いますが。