この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

韓国映画は違うな、と思った『奈落のマイホーム』。

2022-11-25 23:34:13 | 新作映画
 キム・ジフン監督、キム・ソンギュン主演、『奈落のマイホーム』、11/23、キノシネマ天神にて鑑賞(水曜サービスデイにつき鑑賞料金1200円)。2022年47本目。

 23日は数多の鑑賞候補作の中から熟考に熟考を重ね、韓国映画の『奈落のマイホーム』を観ました。
 韓国映画は違うな、と思いましたよ。
 日本映画であれば単純に欠陥住宅を舞台にしたドタバタコメディになるところを、本作は欠陥住宅を舞台にしていても、欠陥はマンションの真下に出来た深さ500メートルの陥没穴のせいですからね。
 さらに単純なコメディでは終わらず、マンション自体が奈落の底に落ちて、最終的にそこからのサバイバル劇になりますから、発想が違う、としか言いようがないです。

 他にも韓国映画は違うな、と思ったのは、その潔さでしょうか。
 500メートルの陥没穴ですよ。
 当然その穴がどういった原因で出来たか、知りたいじゃないですか。
 日本映画であれば、例えばそこに炭鉱があったとか、トンネル工事のミスだったとか、地震兵器の暴走だとか、それらしい原因が何かしら語られると思うのです。
 しかし驚くべきことに本作はそのことにまったく触れないんですよ。
 映画を観ていてもわからないし、公式サイトにも載っていない。
 唯一、yahoo映画のあらすじに「大雨による巨大な陥没が発生して」と書いてあるんですが、大雨が降ったからといって地面が500メートルも陥没する?としか思えません。
 どういう理由をつけても地面が500メートルも陥没するのはあり得ないわけで、あり得ないけれども理由をつけておこうというのが日本人で、あり得ないんだから理由をつけるのは止めておこうというのが韓国人なのかな、と思いました。
 潔いと言えば潔いのかもしれませんが、自分は日本人なのでやはり理由をつける派ですね。
 まぁこれは日本人だからというより、単純に自分の性分なのかもしれませんが…。

 その他にも脚本が雑だな、と思えるところもあったりして、決して自分の好みの作品ではないのですが、笑えるところは笑えるし、泣かせるポイントもしっかりあるので、細かいところが気にならない人は観て損はないと思います。

 お気に入り度★★★、お薦め度★★★☆(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (2)
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