この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

期待以上の出来だった『ゴーストランドの惨劇』。

2019-09-20 18:43:09 | 新作映画
 パスカル・ロジェ監督、クリスタル・リード主演、『ゴーストランドの惨劇』、9/7、別府ブルーバード劇場にて鑑賞。2019年36本目。


 自分はパスカル・ロジェ監督の『マーターズ』をホラー映画の最高到達点だと考えています。
 これまで何本のホラー映画を観たのか定かではありませんが、『マーターズ』を観たときのほどの衝撃を受けたことはありません。
 それはこの先においても同じだろう、そう思っています。

 一般的にはヒロインが延々と拷問を受け、最終的に皮をはがされる、悪趣味映画として知られる『マーターズ』ですが、それだけの映画ではないんですよ。
 詳しくはこちらを読んでもらうとして、一言で言えば『マーターズ』という映画はリュシーとアンナという二人の少女の友情の物語なのです。
 そういう視点で物語を捉えると血みどろ映画の『マーターズ』はとても美しいものになるのです。

 さて、『マーターズ』を最高到達点と考える自分ですから、ロジェ監督の最新作である『ゴーストランドの惨劇』の公開はとても楽しみでした。
 しかし公式サイトを覗いてショックを受けました。
 公式サイトの公開劇場リストの中に(沖縄を除いて)九州の上映館がなかったのです。
 一番の近場でも岡山の映画館でした。
 さすがに岡山まで映画を観に行くことは出来ません。
 今年一番公開を楽しみにしていた映画が観れないなんて!
 諦めきれない自分は九州の映画館のサイトを片っ端から覗いてみました。
 すると奇跡が起こりました。
 別府のブルーバード劇場の公開予定作品のリストに『ゴーストランドの惨劇』の名前があったのです。
 やった、別府なら観に行ける!
 小躍りして喜びそうになった自分ですが、同時に懐疑的にもなりました。
 前述の通り公式サイトの公開劇場リストの中に別府ブルーバード劇場の名前はなかったですからね。
 果たして本当に別府ブルーバード劇場で公開されるのか?疑わずにはいられなかったのです。
 そして9月7日、お盆休みに遊びに行ったばかりの別府を再訪しました。

 果たして『ゴーストランドの惨劇』は本当に別府ブルーバード劇場で上映されたのか、、、されました。
 無事鑑賞出来ました。
 とてもよかったです。
 車で片道3時間半かけて別府に行った甲斐がありました。

 『マーターズ』が二人の少女の友情の物語だったとすれば、『ゴーストランドの惨劇』はベスとヴェラという姉妹の愛情の物語でした。
 基本的にネタバレ禁止の映画だと思うので詳しくは書きませんが、終盤、ベスが彼女のすべてを受け入れてくれる世界と彼女を凌辱する悪魔がいる世界のどちらかを選択するシーンがあります。
 当然居心地がいいのは前者ですよね。
 でも彼女は姉を救いたい一心で悪魔のいる世界へと向かうのです。
 このシーンにはぐわっと心臓を鷲掴みにされましたね。
 感動しました。

 『マーターズ』ほどではないにせよ、かなり痛々しい描写があるので、『ゴーストランドの惨劇』も万人に薦められるような作品ではありません。
 でも出来れば一人でも多くの人に観て欲しいですね。
 そのためには一館でも多くの上映館が増えればいいのだけれど、それも難しいんだろうなぁ・・・。


 お気に入り度★★★★☆、お薦め度★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
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