この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

世の中こんなに変態(好き)が多いとは!『HK変態仮面』。

2013-04-15 21:42:18 | 新作映画
 あんど慶周原作、福田雄一監督、鈴木亮平主演、『HK変態仮面』、4/13、Tジョイ博多にて鑑賞。2013年19本目。


   


 のっけからこんなことを言うのも何なんですけど、自分は原作の『変態仮面』があんまり好きじゃないんですよ。その面白さがよくわからないというか。
 まぁ『変態仮面』だけでなく、永井豪の『けっこう仮面』や『へんちんポコイダー』、とりいかずよしの『トイレット博士』も好きじゃないから、アブノーマル系のギャグ漫画自体好きじゃないんだと思います。

 ではなぜ映画『HK変態仮面』を観に行くことにしたのか?
 自分は、映画の楽しみ方って映画鑑賞そのものを楽しむ他に、今観た映画の感想を一緒に観た人と語り合う、それも楽しみ方の一つだと思っています。
 しかし、、、自分はもうずいぶん誰かと一緒に映画を観に行ってないんですよね(お袋を除く)。
 最後に誰かと観たのは、achiさんと一緒に観た『キック・アス』かなぁ。それ以来ずーっと一人で映画を観続けてきました。

 だから、どんな作品でもいいから、誰かと一緒に観に行きたかったんですよね。
 そしてその感想を鑑賞直後語り合いたかった。
 そんなとき、不思議博物館の館長が『HK変態仮面』の鑑賞に並々ならぬ意欲を見せていたので、じゃどうせだったら不思議博物館のイベントとしてみんなで観に行きませんか、と提案したのです。

 提案したのはいいんですが、このイベントに付き合う人がいるとは正直思ってませんでした。
 何といっても二十年以上前に、ほとんど打ち切りといっていい形で連載が終了した漫画が原作ですから、そんな映画を好んで観る奴がいるとは思わなかったのです。
 しかしその認識は思いっきり間違ってました。
 最終的にイベント参加者は十二人もいましたよ。

 自分の認識ミスはそれにとどまりませんでした。
 自分が去年劇場に観に行った映画は四十八本ありますが、その中で唯一劇場が満員だったのは『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のみです。
 レイトショーだと観客が二、三人ということもよくあります。
 だから、この日のレイトショーも同じようなものだろうと高を括っていたのですが、、、開けてビックリ玉手箱ですよ。
 レイトショーだというのに席が八割方埋まっているのですから。
 世の中こんなに変態(好き)が多いのか、と本当に驚きました。

 映画は自分にはあんまり面白くなかったです。面白くないというか、合わなかったと言った方が正しいかもしれません。
 でもそれも道理だと思います。
 だって原作を面白いと思えない人間が原作のスピリッツを継承した映画を面白いと思えるわけがないですから。

 けれど、イベント参加者で合わなかったのは自分ぐらいで、他の人は「面白い!」「最高だった!」と絶賛の嵐でしたね。
 上映中もそこかしこでギャハハハと爆笑する人が多かったです。
 『テッド』のときもそうですけど、世の中自分が思う以上に変態ネタが好きな人が多いみたいです。

 映画そのものは合わなかったと書きました。
 しかし映画化の舞台裏を想像すると熱いものがあります。
 二十年以上前に打ち切られた漫画が、一人の熱烈な愛読者(=小栗旬)によって映画になる、その舞台裏にはきっと何か感動のドラマがあったんだろうなと思うのです。
 関係者の反対で映画化の一番の立役者である小栗旬は一切プロモーション活動に参加出来なかったそうです。それどころかエンドロールのどこにも彼の名前は見当たりませんでした。
 関係者の筆頭が山田優ではないかと思うのは自分の邪推でしょうか?
 ともかく、役者としての小栗旬はどこがいいのかわかりませんが、人間としての小栗旬には好感が持てました。
 パート2には是非出演してもらいたいと思います。なるべく変態の役で。笑。


 お気に入り度は★☆、お薦め度は?????(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
コメント (2)
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