ケン・ローチ監督、ポール・ブラニガン主演、『天使の分け前』、4/13、ユナイテッドシネマキャナルシティ13にて鑑賞。2013年18本目。
マイミクのデヴォン山岡さんが「映画のハシゴはするべきでない。なぜなら映画のハシゴをすると映画一本の情報量を消化しきれないから」という映画鑑賞論を展開されていて、自分はもっともだなと思いました。
情報量を消化しきれないというのもそうですが、個人的には映画鑑賞ってかなり体力を消耗する行為なんですよね。二本目を鑑賞するときには結構フラフラになってることが多く、それどころか気分が悪くなってることすらあります。そんな状態ではまともに映画鑑賞できるわけがない。
とはいえ現実的には同程度に観たい映画が二本、同日、もしくは同一週に公開されることはままあることで、最近でいえば『フライト』と『ジャンゴ 繋がれざる者』の二本がそうですね。そのどちらかの鑑賞を翌週に回したとしても翌週には翌週で『キャビン』の公開が控えていて、結局映画のハシゴをせざるを得ないのです。
あと、映画のハシゴをするのは貧乏性だからっていうのがありますね。
映画を二本続けて観ると疲労度は二倍(以上)になりますが、交通費や食費といった雑費は同じなので、ついついハシゴをしてしまうのです。
そんなわけでレイトショーで『HK変態仮面』を観ることが確定していた土曜日、どう考えても時間が余るのでもう一本観ることにしました。
候補はケン・ローチ監督の『天使の分け前』とジャック・オディアール監督の『君と歩く世界』の二本。
この二本はどちらも前評判が高く、どちらの監督も特に贔屓というわけではないので、どちらを観るか、今一つ決め手がありませんでした。
最終的に前者を観ることにしたのは、(予告編を見る限り)前者がユーモラスな作品であるのに対し、後者がシリアスな作品であるから、その程度の理由です。
タイトルにもなっている【天使の分け前】とはワインやウィスキーなどの醸造酒が樽などで熟成される過程で蒸発して失われること、または失われた醸造酒そのものを指します。
つまり、昔の人が醸造していくうちに樽からお酒が目減りするのは天使が飲んだからだ、と(冗談で)言ったんですね。
タイトルからもユーモラスなことが伺えるので、自分はこの映画が観る者をみなハッピーにさせる映画だと思ってました。
ちょうどそういう映画を観たい気分だったのですが、、、思っていたのとはちょっと違いました。
ハッピーエンドはハッピーエンドなんですけど、どうハッピーなのかというと、ネタバレになって恐縮ですが、主人公たちはオークションで高値のついたウィスキーを見事盗み出すことに成功し、それを大金に換えてめでたしめでたし♪なんですよ。
これが同じ盗むにしても、悪党があくどいやり方で稼いだ金を掠め取るとか、小憎らしい守銭奴の隠し財産を頂くとか、それならわかるんですけど、盗む相手が地方のウィスキー醸造所の持ち主で何ら非はないんです。
主人公は見事盗みを成功させて人生をやり直すことにしました、めでたしめでたし♪っていわれてもちょっと納得がいかないというか…。
この映画を観た人ってこの結末で本当に納得できたのかなぁ。
やっぱり映画っていうのはテキトーに観る作品を決めちゃダメですね。
この映画はたまっていたポイントを使って鑑賞したんですが、五月以降は『死霊のはらわた』やら『ポゼッション』やら、ションベンちびりそうなホラー映画の公開が控えているので、どーせポイントを使って観るなら、それらのホラー映画を観ればよかったです。
お気に入り度は★★☆、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
マイミクのデヴォン山岡さんが「映画のハシゴはするべきでない。なぜなら映画のハシゴをすると映画一本の情報量を消化しきれないから」という映画鑑賞論を展開されていて、自分はもっともだなと思いました。
情報量を消化しきれないというのもそうですが、個人的には映画鑑賞ってかなり体力を消耗する行為なんですよね。二本目を鑑賞するときには結構フラフラになってることが多く、それどころか気分が悪くなってることすらあります。そんな状態ではまともに映画鑑賞できるわけがない。
とはいえ現実的には同程度に観たい映画が二本、同日、もしくは同一週に公開されることはままあることで、最近でいえば『フライト』と『ジャンゴ 繋がれざる者』の二本がそうですね。そのどちらかの鑑賞を翌週に回したとしても翌週には翌週で『キャビン』の公開が控えていて、結局映画のハシゴをせざるを得ないのです。
あと、映画のハシゴをするのは貧乏性だからっていうのがありますね。
映画を二本続けて観ると疲労度は二倍(以上)になりますが、交通費や食費といった雑費は同じなので、ついついハシゴをしてしまうのです。
そんなわけでレイトショーで『HK変態仮面』を観ることが確定していた土曜日、どう考えても時間が余るのでもう一本観ることにしました。
候補はケン・ローチ監督の『天使の分け前』とジャック・オディアール監督の『君と歩く世界』の二本。
この二本はどちらも前評判が高く、どちらの監督も特に贔屓というわけではないので、どちらを観るか、今一つ決め手がありませんでした。
最終的に前者を観ることにしたのは、(予告編を見る限り)前者がユーモラスな作品であるのに対し、後者がシリアスな作品であるから、その程度の理由です。
タイトルにもなっている【天使の分け前】とはワインやウィスキーなどの醸造酒が樽などで熟成される過程で蒸発して失われること、または失われた醸造酒そのものを指します。
つまり、昔の人が醸造していくうちに樽からお酒が目減りするのは天使が飲んだからだ、と(冗談で)言ったんですね。
タイトルからもユーモラスなことが伺えるので、自分はこの映画が観る者をみなハッピーにさせる映画だと思ってました。
ちょうどそういう映画を観たい気分だったのですが、、、思っていたのとはちょっと違いました。
ハッピーエンドはハッピーエンドなんですけど、どうハッピーなのかというと、ネタバレになって恐縮ですが、主人公たちはオークションで高値のついたウィスキーを見事盗み出すことに成功し、それを大金に換えてめでたしめでたし♪なんですよ。
これが同じ盗むにしても、悪党があくどいやり方で稼いだ金を掠め取るとか、小憎らしい守銭奴の隠し財産を頂くとか、それならわかるんですけど、盗む相手が地方のウィスキー醸造所の持ち主で何ら非はないんです。
主人公は見事盗みを成功させて人生をやり直すことにしました、めでたしめでたし♪っていわれてもちょっと納得がいかないというか…。
この映画を観た人ってこの結末で本当に納得できたのかなぁ。
やっぱり映画っていうのはテキトーに観る作品を決めちゃダメですね。
この映画はたまっていたポイントを使って鑑賞したんですが、五月以降は『死霊のはらわた』やら『ポゼッション』やら、ションベンちびりそうなホラー映画の公開が控えているので、どーせポイントを使って観るなら、それらのホラー映画を観ればよかったです。
お気に入り度は★★☆、お薦め度は★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。