マーティン・スコセッシ監督、エイサ・バターフィールド主演、『ヒューゴの不思議な発明』、3/4、ワーナー・マイカル・シネマズ筑紫野にて鑑賞。2012年9本目。
細かいことが気になる性質(たち)です。
映画はストーリー上の矛盾気になりだすと素直に観ることが出来なくなります。
ただし、細かいことは何でもかんでも気になるのかというとそういうわけではなく、現在一部の映画ファンの間で、デヴィッド・フィンチャー監督の『ドラゴンタトゥーの女』の、セックスシーンのモザイクが議論を呼んでいますが(中にはひどく腹を立てている人までいる!)、あの問題に関してはほとんど興味がありません。
例えば『ぼくのエリ 200歳の少女』のように、モザイクがあることで作り手の意図が伝わらなくなる、というならともかく、そうでないなら、モザイクをつけるのもつけないのも配給会社の裁量の範囲内だろう、そう考えます。
一々そんなことで腹を立てる、そんなケツの穴の小さい奴はそれこそリスベットに大きくしてもらえばいい。笑。
また、洋画の邦題にセンスがないとか、邦題が最悪とか、一々ケチをつける人にも感心しません。
邦題にケチをつけるのであれば、自分だったら『○○○○』にするという代案を示せよ、と言いたくなります。
そんな自分なんですが、本作のタイトル『ヒューゴの不思議な発明』は如何なものかと思いました。
だってこのタイトルだと、誰だって、主人公のヒューゴが何かを発明した、って思いますよねぇ。
でも違うんです。
ヒューゴはとある不思議な発明品を修理するだけですからね。
まぁ過去においてはフィラメントの素材に竹が適していることを発見しただけで白熱電球そのものを発明したわけではないエジソンが白熱電球を発明したかのごとく扱われているので、修理をしただけのヒューゴが発明したってことにしてもいいのかもしれないですけどね(いや、やっぱりよくない)。
しかし、タイトル以外のことでは文句のつけようがなかったです。
スコセッシの監督作は正直これまで見ても面白いと思ったことはなかったのですが(そもそもそんなに見てないですけどね)、これはよかった。
映像、ストーリー、キャラクター、音楽、そして3D効果も。
そう、久しぶりに3Dで観る価値があった、と思いました。
それなりの数の3D映画を観てきましたが、そのほとんどが別に高い金を出して3Dで観る必要なかったなぁと思うものばかりでしたからね。
3D失敗作の映画監督に共通して言えるのは、3D映画ってスクリーンから観客に向かって何かが飛び出して見えればそれでいい、っていうわけじゃないってことです。
そんなにヒュンヒュンと物が飛んできたら、観ているこっちは疲れてしまいます。
本作で3Dは、物体を鮮明に映し出すために特に使われているように思えました
物語のほとんどがパリ駅の構内、そして薄暗い時計台の中で進むので、この3Dは上手く機能していると感心しましたよ。
映画愛に満ちていることもよかったかなぁ。
映画愛というか、一人の老人の業績に対して、世間が正当な評価を下す、という結末が良かった、というべきかもしれません。
さて、タイトルの件に戻りますが、自分だったら本作のタイトルをどうするか、、、う~~ん、やっぱり難しいですね。
今のタイトルを生かすのであれば、『ヒューゴの不思議な冒険』とか『ヒューゴと不思議な発明』とかになるのかな?
おせじにもセンスがあるタイトルとは言えませんが、内容と齟齬がある現タイトルよりはマシなのではないでしょうか?
と自画自賛してレビューを締めることにします。笑。
お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。
細かいことが気になる性質(たち)です。
映画はストーリー上の矛盾気になりだすと素直に観ることが出来なくなります。
ただし、細かいことは何でもかんでも気になるのかというとそういうわけではなく、現在一部の映画ファンの間で、デヴィッド・フィンチャー監督の『ドラゴンタトゥーの女』の、セックスシーンのモザイクが議論を呼んでいますが(中にはひどく腹を立てている人までいる!)、あの問題に関してはほとんど興味がありません。
例えば『ぼくのエリ 200歳の少女』のように、モザイクがあることで作り手の意図が伝わらなくなる、というならともかく、そうでないなら、モザイクをつけるのもつけないのも配給会社の裁量の範囲内だろう、そう考えます。
一々そんなことで腹を立てる、そんなケツの穴の小さい奴はそれこそリスベットに大きくしてもらえばいい。笑。
また、洋画の邦題にセンスがないとか、邦題が最悪とか、一々ケチをつける人にも感心しません。
邦題にケチをつけるのであれば、自分だったら『○○○○』にするという代案を示せよ、と言いたくなります。
そんな自分なんですが、本作のタイトル『ヒューゴの不思議な発明』は如何なものかと思いました。
だってこのタイトルだと、誰だって、主人公のヒューゴが何かを発明した、って思いますよねぇ。
でも違うんです。
ヒューゴはとある不思議な発明品を修理するだけですからね。
まぁ過去においてはフィラメントの素材に竹が適していることを発見しただけで白熱電球そのものを発明したわけではないエジソンが白熱電球を発明したかのごとく扱われているので、修理をしただけのヒューゴが発明したってことにしてもいいのかもしれないですけどね(いや、やっぱりよくない)。
しかし、タイトル以外のことでは文句のつけようがなかったです。
スコセッシの監督作は正直これまで見ても面白いと思ったことはなかったのですが(そもそもそんなに見てないですけどね)、これはよかった。
映像、ストーリー、キャラクター、音楽、そして3D効果も。
そう、久しぶりに3Dで観る価値があった、と思いました。
それなりの数の3D映画を観てきましたが、そのほとんどが別に高い金を出して3Dで観る必要なかったなぁと思うものばかりでしたからね。
3D失敗作の映画監督に共通して言えるのは、3D映画ってスクリーンから観客に向かって何かが飛び出して見えればそれでいい、っていうわけじゃないってことです。
そんなにヒュンヒュンと物が飛んできたら、観ているこっちは疲れてしまいます。
本作で3Dは、物体を鮮明に映し出すために特に使われているように思えました
物語のほとんどがパリ駅の構内、そして薄暗い時計台の中で進むので、この3Dは上手く機能していると感心しましたよ。
映画愛に満ちていることもよかったかなぁ。
映画愛というか、一人の老人の業績に対して、世間が正当な評価を下す、という結末が良かった、というべきかもしれません。
さて、タイトルの件に戻りますが、自分だったら本作のタイトルをどうするか、、、う~~ん、やっぱり難しいですね。
今のタイトルを生かすのであれば、『ヒューゴの不思議な冒険』とか『ヒューゴと不思議な発明』とかになるのかな?
おせじにもセンスがあるタイトルとは言えませんが、内容と齟齬がある現タイトルよりはマシなのではないでしょうか?
と自画自賛してレビューを締めることにします。笑。
お気に入り度は★★★★☆、お薦め度は★★★★(★は五つで満点、☆は★の半分)です。