山本弘著、『去年はいい年になるだろう』、読了。
あれ、去年はいい年になるだろうって、時制が滅茶苦茶じゃん、って思った方、半分正解、半分不正解。
なぜかというと本書は歴史改変SFなのです。
二十四世紀の未来からやってきたアンドロイドたち(ちなみに猫型ではない。笑。)によってすべての災厄が未然に防がれることとなった2001年。そのうちの一体である「カイラ」と交流を持つことになった作家山本弘は未来の自分からメッセージを受け取るのだが…、というお話。
いやぁ、よく出来てます。
映画『トロン:レガシー』のレビューで設定がお粗末すぎる!と酷評しましたが、本作はその点細部にまでよく設定が考えられていて感心しました。
タイム・トラベルそのものはどう言葉を繕ったところで嘘っぱち、ありえないなわけなんですが、それ以外の枝葉の部分にリアリティがあるので、自然と物語もすんなりと受け入れることが出来ました。
読後感も心地よく、お奨めです。
と、べた褒めしたいところなのですが。
本作には実在の人物が多く出てくるのですが(主に山本弘の身近な人物)、と学会関係であの(盗作騒ぎで悪名高い)唐沢俊一が出てくるんですよ。それもごく常識的な人物として。
う~~~ん、仮にも文筆業を生業としているなら、唐沢みたいな輩は許しがたいはずなんだけど、、、どうしてフツーに交友できるんだろう???
著者の山本弘ってブログを見る限りはそれこそ常識的な人物に思えるけどなぁ。
と学会の繋がりってそんなに強いものなんだろうか。
というような作品の内容とは直接関係のないことが気になっちゃいました。
あ、でも本書は非常に読みやすくて面白いので、普段はSFなんて読まないよ!って方にもお薦めできる一作です。
図書館に蔵書であったら手に取ってみてください。
あれ、去年はいい年になるだろうって、時制が滅茶苦茶じゃん、って思った方、半分正解、半分不正解。
なぜかというと本書は歴史改変SFなのです。
二十四世紀の未来からやってきたアンドロイドたち(ちなみに猫型ではない。笑。)によってすべての災厄が未然に防がれることとなった2001年。そのうちの一体である「カイラ」と交流を持つことになった作家山本弘は未来の自分からメッセージを受け取るのだが…、というお話。
いやぁ、よく出来てます。
映画『トロン:レガシー』のレビューで設定がお粗末すぎる!と酷評しましたが、本作はその点細部にまでよく設定が考えられていて感心しました。
タイム・トラベルそのものはどう言葉を繕ったところで嘘っぱち、ありえないなわけなんですが、それ以外の枝葉の部分にリアリティがあるので、自然と物語もすんなりと受け入れることが出来ました。
読後感も心地よく、お奨めです。
と、べた褒めしたいところなのですが。
本作には実在の人物が多く出てくるのですが(主に山本弘の身近な人物)、と学会関係であの(盗作騒ぎで悪名高い)唐沢俊一が出てくるんですよ。それもごく常識的な人物として。
う~~~ん、仮にも文筆業を生業としているなら、唐沢みたいな輩は許しがたいはずなんだけど、、、どうしてフツーに交友できるんだろう???
著者の山本弘ってブログを見る限りはそれこそ常識的な人物に思えるけどなぁ。
と学会の繋がりってそんなに強いものなんだろうか。
というような作品の内容とは直接関係のないことが気になっちゃいました。
あ、でも本書は非常に読みやすくて面白いので、普段はSFなんて読まないよ!って方にもお薦めできる一作です。
図書館に蔵書であったら手に取ってみてください。