小川一水著、『妙なる技の乙女たち』、読了。
人類初の軌道エレベーターが実用化された西暦2050年、宇宙産業の拠点となったシンガポール沖のリンガ島を舞台に、様々な職種の女性たちを主人公にした連作集です。
えっと、悪くはなかったです。っていうと語弊がありますね。
本作を純粋にSFとして読むと設定が非常に丁寧で、その点は好感が持てました。
しかし、一冊の連作集として読むと欠点が目に付くというか・・・。
まず、本作には七話収められているので、七人のヒロインがいるわけですが、きつい言い方になってしまうけれどその七人のヒロインの描き分けが出来ていないような気がしました。
七人が七人、皆、何かしらの才能を有し、何事にも積極的で、ポジティブで、負けず嫌いで、正義感が強くて、容姿はもちろん美人で、けれど突出した美人というわけではなくて、そして周りを見回すと頼りになる友人がいて、、、というふうに、ぶっちゃけ一人の女性が名を変え、職を変え、全話に出続けているような印象を受けました。
もう少し個性的なキャラクターに出来なかったんだろうか、と思うのは高望みでしょうか。
高望みといえば、せっかく同じ時代、同じ島を舞台にした連作集なのだから、もう少し各話のヒロインが別のお話に登場してもいいんじゃないかと思いました。まぁ第一話のヒロインが最終話にも登場していますが、それだけというのはいかにも寂しい。
個人的には最終話において、それまで登場したヒロインたちが、それぞれの能力を生かして、巨大なプロジェクトを遂行していく、という形になれば最高だったんだけれど、、、それは高望みが過ぎるか。笑。
何か厳しいことを書いちゃいましたけど、読後爽やかな気分になれるので、そういうお話が好き、もしくは前向きなヒロインが好き、って人にはお薦めです。
人類初の軌道エレベーターが実用化された西暦2050年、宇宙産業の拠点となったシンガポール沖のリンガ島を舞台に、様々な職種の女性たちを主人公にした連作集です。
えっと、悪くはなかったです。っていうと語弊がありますね。
本作を純粋にSFとして読むと設定が非常に丁寧で、その点は好感が持てました。
しかし、一冊の連作集として読むと欠点が目に付くというか・・・。
まず、本作には七話収められているので、七人のヒロインがいるわけですが、きつい言い方になってしまうけれどその七人のヒロインの描き分けが出来ていないような気がしました。
七人が七人、皆、何かしらの才能を有し、何事にも積極的で、ポジティブで、負けず嫌いで、正義感が強くて、容姿はもちろん美人で、けれど突出した美人というわけではなくて、そして周りを見回すと頼りになる友人がいて、、、というふうに、ぶっちゃけ一人の女性が名を変え、職を変え、全話に出続けているような印象を受けました。
もう少し個性的なキャラクターに出来なかったんだろうか、と思うのは高望みでしょうか。
高望みといえば、せっかく同じ時代、同じ島を舞台にした連作集なのだから、もう少し各話のヒロインが別のお話に登場してもいいんじゃないかと思いました。まぁ第一話のヒロインが最終話にも登場していますが、それだけというのはいかにも寂しい。
個人的には最終話において、それまで登場したヒロインたちが、それぞれの能力を生かして、巨大なプロジェクトを遂行していく、という形になれば最高だったんだけれど、、、それは高望みが過ぎるか。笑。
何か厳しいことを書いちゃいましたけど、読後爽やかな気分になれるので、そういうお話が好き、もしくは前向きなヒロインが好き、って人にはお薦めです。