この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

新釈 走れメロス 他四篇。

2008-10-07 23:03:12 | 日常
 森見登美彦著、『新釈 走れメロス 他四篇』、読了。

 表題作の『走れメロス』(太宰治)の他、『山月記』(中島敦)、『藪の中』(芥川龍之介)といった古典的名作を作者が大胆にアレンジ。オリジナルの熱狂的ファンだったら怒りだすかもしれない、ってぐらいに馬鹿馬鹿しくアレンジされています。でもその馬鹿馬鹿しさ、つまりいいかえれば森見登美彦らしさが大好き♪っていう彼のファンには、自分もその一人だけれど、たまらない一冊です。

 作者は古典的名作を下敷きにこの作品集を生み出し、さらにこの作品集を下敷きに現代的傑作『夜は短し歩けよ乙女』をものにしたんだなぁと思うと感慨深いものがあります、、、というほど大層なものでもないかもしれない。笑。

 話は変わりますが、森見登美彦関連の記事がエントリーしてあるブログをテキトーに覗いていたら、あるブログに「森見登美彦が女性だと知って驚いた」という記述があって、こっちが驚かされました。
 森見登美彦が女性!?んなわけないっしょ、と思って改めて調べてみたところ、確かに「森見登美彦は男性である!」と断定している一文は見つけ切れませんでした。
 でも写真を見る限りはこんな駱駝みたいな顔の女性はいないと思うんだけどなぁ、、、って駱駝みたいな顔をした女性の方がいたらゴメンなさい。
 たぶん森見登美彦が女性だと勘違いされた方は彼が奈良女子大学文学部附属中学校・高等学校を卒業されたことに因るのでしょう(同校は男女共学)。


 男性、、、ですよね?
コメント (3)
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