医療に関する提言・レポートfrom MRIC by 医療ガバナンス学会(2011年8月15日)
相馬市長エッセー「リヤカー」 立谷秀清 メールマガジン8月8号より転載
今から50年前の相馬の町の、リヤカーの物売りが往きかい、時間がゆっくり流れて笑顔と会話の絶えなかった少年時の思い出が語られる。そうして今の瓦礫とさら地の被災地の情景が交差する。集落のコミュニケーションの豊かさは、震災後の避難生活でも良く保たれ、避難所の生活を支えている。避難所を集落単位で指定し、気配りと励ましが維持できたからであろう。1500戸の仮設住宅でも集落の形を保ったままで移住してもらい、隣村の飯館村の164世帯もひとつのブロックで入居して、組長さんを選出している。相馬市民と同じサービスを提供している。問題は様々な市町村からの寄り合い世帯でブロックを組まざるを得ないことや、災害弱者、独居生活を余儀なくされている人々に対しての支援である。入居者全員への夕食の配給は年内は続けるつもりである。負担金なしで一般健診の受診を受けてもらいたい。買い物支援や孤独死防止への配慮が必要だ。そこで仮設住宅地域へリヤカーを曳いた訪問販売員を派遣している。販売員を雇用して、障害者への洗濯等の生活支援を兼ねている。
相馬市長エッセー「リヤカー」 立谷秀清 メールマガジン8月8号より転載
今から50年前の相馬の町の、リヤカーの物売りが往きかい、時間がゆっくり流れて笑顔と会話の絶えなかった少年時の思い出が語られる。そうして今の瓦礫とさら地の被災地の情景が交差する。集落のコミュニケーションの豊かさは、震災後の避難生活でも良く保たれ、避難所の生活を支えている。避難所を集落単位で指定し、気配りと励ましが維持できたからであろう。1500戸の仮設住宅でも集落の形を保ったままで移住してもらい、隣村の飯館村の164世帯もひとつのブロックで入居して、組長さんを選出している。相馬市民と同じサービスを提供している。問題は様々な市町村からの寄り合い世帯でブロックを組まざるを得ないことや、災害弱者、独居生活を余儀なくされている人々に対しての支援である。入居者全員への夕食の配給は年内は続けるつもりである。負担金なしで一般健診の受診を受けてもらいたい。買い物支援や孤独死防止への配慮が必要だ。そこで仮設住宅地域へリヤカーを曳いた訪問販売員を派遣している。販売員を雇用して、障害者への洗濯等の生活支援を兼ねている。