医療に関する提言・レポートfrom MRIC by 医療ガバナンス学会(2011年8月15日)「南相馬市における妊婦宅の除染作業報告」 鈴木 真 亀田総合病院 総合周産期母子医療センター長 より
南相馬市は市内が警戒区域(20Km以内)と緊急時避難準備区域(20-30Km以内)にわかれ、一部には妊婦や子供が居住するには危険な区域が存在する。原町中央産婦人科院長高橋亨平医師を中心としたチーム21名(NPO,建設会社、放射線測定機器会社、東京大学医科学研究所、亀田総合病院総合周産期母子センターら)で、放射線分布測定、汚染部位、方針の検討、除染作業、作業の効果判定測定をおこなった。尚その前に15名の妊婦に個人線量計を配布し、被爆量が3.5mSv/y換算以上であった4名の中で同意の得られた1名の住居について今回除染作業を行った。敷地(1-1.5μSv/h)、1階(0.4-0.6μSv/h)、2階(0.5-0.7μSv/h)、雨どい、屋根を測定した。その結果放射性物質は屋根、雨どい、庭の表土に存在することが分り、屋根、雨どいの高圧洗浄、庭の表土剥離を行なう事を決定した。作業は6時間ほどで終了し、その結果1階部分は雨どい洗浄と表土剥離で30% 程低下したが、2階部分はそれほど低下しておらず屋根の洗浄が不十分であった。なおこの除染作業は研究事業で行なっている。
南相馬市は市内が警戒区域(20Km以内)と緊急時避難準備区域(20-30Km以内)にわかれ、一部には妊婦や子供が居住するには危険な区域が存在する。原町中央産婦人科院長高橋亨平医師を中心としたチーム21名(NPO,建設会社、放射線測定機器会社、東京大学医科学研究所、亀田総合病院総合周産期母子センターら)で、放射線分布測定、汚染部位、方針の検討、除染作業、作業の効果判定測定をおこなった。尚その前に15名の妊婦に個人線量計を配布し、被爆量が3.5mSv/y換算以上であった4名の中で同意の得られた1名の住居について今回除染作業を行った。敷地(1-1.5μSv/h)、1階(0.4-0.6μSv/h)、2階(0.5-0.7μSv/h)、雨どい、屋根を測定した。その結果放射性物質は屋根、雨どい、庭の表土に存在することが分り、屋根、雨どいの高圧洗浄、庭の表土剥離を行なう事を決定した。作業は6時間ほどで終了し、その結果1階部分は雨どい洗浄と表土剥離で30% 程低下したが、2階部分はそれほど低下しておらず屋根の洗浄が不十分であった。なおこの除染作業は研究事業で行なっている。