ブログ 「ごまめの歯軋り」

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経済問題 春山昇華著 「サブプライム問題とは何かーアメリカ帝国の終焉」  宝島社新書

2008年09月05日 | 書評
米国の住宅バブル、略奪的貸付、証券化金融技術、世界資本市場からサブプライム問題を解明 第10回
第4章 住宅ローン債権の証券化 (1)

FRBの公定金利引き下げでひとまず終息したかのようであるが、サブプライムローンを借りていた者の地獄はこれからが本番である。アメリカの今回の住宅バブルの特徴は、個人所得が増えていない状況での住宅価格の値上がりである。住宅価格指数は約2倍近い。所得は増えないのに住宅価格が値上がりして「今買わないともう買えなくなる」と云う焦りに近い心理が働いたようだ。住宅ローンのタイプには健全所得者向けのプライムローンに対して低所得者向けサブプライムローンのほうが多くなった。不健全なローンを組む人が多数を占めた。住宅産業の低迷はリストラとなるだろう。住宅を追い出された人々の間では離婚、暴力、精神病が蔓延しそうである。


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