ブログ 「ごまめの歯軋り」

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政治問題  砂田一郎著 「アメリカ大統領の権力」 中公新書

2008年09月12日 | 書評
クリントン、ブッシュJr大統領とリーダーシップの低下 第4回
大統領制 と議院内閣制 (2)

アメリカ:大統領制での権力分立論
アメリカは独立に際しモンテスキューの権力分立論を導入した。連邦制は州政府を基本とした国家体制で、連邦政府の権限は憲法で定めら得た範囲に限定された。立法権は権限の対等な二院制に分けられ両院が賛成したときのみ法が成立するが、大統領に拒否権を与えられるという抑制的な制度であった。外交や軍事に関して大統領に権力が集中している。19世紀南北戦争後共和党、民主党の二大政党体制になった。1930年代ルーズベルト大統領は行政国家化して大統領権限を強化した。ホワイトハウスは大統領官邸ではなく巨大な行政組織として機能するようになった。そうして次第に三権分立の原則が崩れていった。


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