ブログ 「ごまめの歯軋り」

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奈良の仏像 東大寺 「四天王立像・多聞天」

2008年07月16日 | 京都案内
東大寺 「四天王立像・多聞天」 国宝

像高さ164cmの等身大の塑像 奈良時代8世紀中頃の作 国宝 右手に法灯、左手に宝棒をもつ智恵の神様 顔貌や衣裳はいかにも中国の武将 奈良時代の仏像は国宝が多い、平安時代の仏像(京都の仏像)にはそれほど国宝はない やはり奈良時代は仏像の全盛期であった。仏教というものを理解するには、偶像崇拝が最も分りやすかったのである。そして仏教の利用のされ方は、国家と支配者の安全を願う密教中心の儀式であった。すれば飾り物が多いほうが権力者の威にかなう。平安時代になると仏教は個人の心の安寧を願うものに変化し、仏像よりは哲学的内容になった。ついに浄土の教えでは阿弥陀さんだけで用は足りたのである。


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