秋川滝美「マチのお気楽料理教室」読み終わりました。
秋川さんの作品は読むとほっこり幸せ気分になる
そこがいいなって思う。
今回のこの作品も
遠回りしたからこその幸せ
があった。
辛いことや苦しいことがいっぱいあって
でもその後だからこそ
今がとても幸せだと感じられる。
何もなかったら・・
それが当たり前のことになって
特に何も感じなくなってしまう。
いろんな経験をして
だからこそ幸せをかみしめることができる
主人公「万智」が前夫で苦労したこと
でもそれが今の夫「保行」と結婚したことで
今の生活が充実し幸せだと感じていた。
そして
今の幸せがあることで
前夫のことも許せる気持ちになる。
万智と保行はお互い違う人との結婚生活を送り
子供を得て
そしてまた巡り合う
遠回りしたからこその幸せがそこにはあった
保行が勧めてくれた「料理教室」
それを万智はすることになる。
ツアーコンダクターとして長年経験を積んだ万智
姑の介護で仕事を辞めたが
姑はあっけなく他界
姑と暮らした2世帯住宅の姑が使っていた台所を改装
そこで長年旅先でで食べ歩いた経験を生かして
「郷土料理」を教える教室を開くことになる
開催日は不定期で定員も少人数の
お気楽な料理教室
最初は人数も集まるか不安だった万智
だが
1度だけの参加もOKと言うところが
逆に参加しやすさになり
毎回定員はすぐに埋まる。
生徒たちの思いを汲み料理を教える万智
あるときは妻が残した「どんどろけ」の言葉で
「どんどろけ飯」を作りたいという満寿夫を救い
父に食べさせたいという高校生の睦美に
「トンテキ」を教え
「冷や汁」の回では
部下思いの史子を参加者が応援
陽治の箸の持ち方をみんなで指導
親友の子供の受験話にジンギスカンが一役
チキン南蛮論争に花が咲く
料理を作る時間よりも試食時間が長くなってしまう。
そんな万智のお気楽なお料理教室
私もあったら是非参加したなぁ~って思う
土地によって使い調味料や味付けが違ったり
そういう普段食べていないような料理
そういうのを習えるのも魅力
そしてなによりみんなで和気あいあいとおしゃべりして
作った料理を食べる
いいよね
あなたも万智先生のお料理教室に行った気になってみませんか