石田千「きなりの雲」読み終わりました。
生きている以上
みんないろんな辛いことを抱えている。
次から次に起こる
困難。。
なんでこんな目に遭うんだろう
そう思ってしまうのが人間
でも
苦しみから得られるものは
絶対にある
そう思わせてくれる作品でした。
苦しくて辛いことなんて
誰でも味わいたくはない。
でも
そうなってみないと気付かないことがたくさんある。
さみ子もそうだった。
じろうに一方的に別れを告げられ
その苦しみで半年間引きこもり生活を送る。
タマゴサンドばかりを食べ続け・・
身体に蕁麻疹ができ
医者にかかったことがきっかけで
ちゃんと生活しなきゃ!
そう思い直す。
半年間休んだ編み物教室の講師を再開させる。
そこからさみ子は
今まで気づかなかったことに気づいていく。
自分を待ってくれていた生徒たち
そして
同じアパートの住民とも距離を縮めていく
近くにあった大切なものに気づいていくさみ子
じろうと別れたからこそ気付く
自分の仕事が
編み物が好きだっていうこと
そんな立ち直りかけているさみ子に
じろうから電話がある
何事もなかったように話すじろう
さみ子のあの日々は何だったのかと思う。
じろうがさみ子に求めていること・・
それはさみ子が思っていたことと違っていた
お互いの気持ちのずれ・・
さみ子はどうしていいかわからなくなる。
信頼を寄せている玲子から言われた言葉
悔いるならぶつかりなさい。やってみてだめでいいじゃない。
もう若くないんだから。
ふっきれていくさみ子
考えず
自分が行きたい方へ行く
編み物をするように自然と手が動くように
ちょっとのキッカケで人は変わる事ができる
何かにとらわれ過ぎては前に進めなくなる。。
自分の人生!
好きに生きていいじゃない
そんなことを思った。
これからの季節編み物するのもいいなぁ~。
そこにも惹かれた
さみ子みたいに編めたら楽しいだろうなぁ~。
でも私の場合サイズがどういうわけか
でっかくなっちゃうんだよねぇ
自分の人生についてじっくり考えるきっかけをくれるかも