読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

麻宮ゆり子「碧と花電車の街」~テテナシゴ「碧」が偏見を受けながらも映画と花電車を愛し成長する☆

2020-10-12 02:28:43 | 




麻宮ゆり子「碧と花電車の街」読み終わりました。


なんか丁装が懐かしい感じで素敵だなって

読んでみることにした。


舞台は昭和30年代の

名古屋の大須


華やかな外見の路面電車に憧れる碧


いつかこれに乗ってみたいと思っていた。


碧は母子家庭に生まれた


生まれた時から父親は居なかった。


それでも


長屋で暮らす貧しい暮らしも


大家の富江や


ストリップ劇場で働く紅玉


そして


謎のマントの男山高



みんなに助けられながら

休みなく働く強くたくましい母と

貧しいながらも幸せに暮らしていた。



みんなで囲む「ひきずり鍋」が

何よりのご馳走だった



映画館がたくさんあり

路面電車が走るこの街を

碧は愛していた



担任の先生や同級生から


「テテナシゴ」と馬鹿にされ


いじめを受ける。



しかし


それを知った山高がいじめっ子を成敗


先生にも鉄槌が下される



昭和30年代


戦争が終わり


でもまだその影響を受けていた時代だったのだろうか



そんなことを思った。



そんな偏見にも負けず


アルバイトをしながらたくさんの映画を見る碧


花電車の運転手に恋をしたり


いろんな騒動の中で成長していく



母の病気


大切な人の死。。


それでも強く生きようとする碧を


応援したくなる



そして


碧が目指した夢の職業とは




身分や男尊女卑


そんな偏見なんかに負けるものか!


碧の強さを見習いたくなる☆



マイナスと思われるもの


それは実は


エネルギーに変わるもの



そんな風に思わせてくれる。



夢は頑張ればかなえられるんじゃないか?



そんな風にも思わせてくれる。



読むと元気になれる1冊だと思います



ひきずり鍋おいしそうだったなぁ~









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