読書って楽しいね♪

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鏑木蓮「救命拒否」~ブラック・タッグに隠された真実。命の選別に苦しむ救命士と遺族・・そして・・~

2018-05-04 03:07:30 | 
鏑木蓮「救命拒否」読み終わりました。



実に深い内容でした。



多数の負傷者の中・・


瞬時に命の選別を迫られる救命士



トリアージ・タッグ


すぐに手当てを行わないといけない命・・


しかし・・


その命を助けるために


時間を割けば・・



他の



何人かの命が犠牲になる。。



究極の選択。。



重い責任を担った救命士



そして


救命医師。。



間近で喪われていく命。。



それを見ていた家族。。



「息があるのに・・なぜ?!」



医師に見捨てられたと思う家族・・




救命士「中杢」の中には



ずっとそのことが心の傷になっていた。



「ブラックをつけろ」そう言った若林医師



それに従った中杢



「それで本当によかったのか?」



ずっと苦しむ中杢




そして・・



若林が爆発に巻き込まれ・・



「ブラック・・」



無くなる意識の中で若林が言った。



中杢は若林にブラック・タッグをつける。




2年前の事故。。



それが若林医師死亡によって・・


また動き出す。



事故の直前若林に2年前の真相を聞こうとしていた


事故でブラック・タグをつけられた景子の恋人だった


笹岡




爆破現場から見つかった


ステンレス鋼管・テフロンチューブ・アジ化鉛から


爆破は故意に仕組まれたものだと分かる。




景子のことで


若林に恨みを持っていた笹岡が


警察に目をつけられる。




しかし・・



刑事の倉吉と謙太は



笹岡は犯人じゃないと睨む




そして



中杢から話を聞き・・



苦しむ中杢が?!





そして・・



中杢が出席した同窓会で



酔った中杢が愚痴った若林とブラック・タッグのこと。。




そこから



意外な人物が浮かび上がる





家族が・・



恋人が・・



医師にも殺しにされたと苦しむ人たち。。




自分が選別を誤ったかと苦しむ医師と救命士。。



若林が自分の救命拒否をしたのは・・



懺悔だったのか?!




爆破は・・



人の心を見誤った輩の



自分勝手な犯行だった




人が人の命を選別しなければならない・・



救命士だったら?



そして


選別されて「ブラック」をつけられた



家族や恋人だったら?



いろんな立場を想像して考えさせられました。



私なら?


あなたなら?



一体どうするだろう??









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