読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

天野節子「彷徨い人」~母と息子の家族はお互いと亡くなった父と妹だけだった。愛情の無い努力だけの家族とは?

2018-05-20 03:18:11 | 
天野節子「彷徨い人」読み終わりました。



家族とは何だろう?



・・と考えさせられる作品だった。




妻の妹が失踪した。



友達と旅行に行った義妹



「帰る」メールがあったにも関わらず帰らない。



その後


義弟と妻に急な用事で帰れないというメール



しかし・・


妻と義弟はこれに疑問を持つ



義弟の留守中に服を取りに戻る義妹



その姿が目撃される




妻は旅行に同行した友達たちに会う




しかし誰も手掛かりになることを知らない。。




家族が行方不明になり心配する妻




しかし・・



宗太は他人事にしか思えなかった。




・・・というよりも



義妹が帰らない原因は・・





宗太がしてしまったこと





義妹が日光で買った三猿(見猿・言わ猿・聞か猿)のストラップ




それを何故か母「幸子」が持っていた?



母が口ずさむ「色は匂へど」



それを聞く同室の患者の家族




その家族とつながっていた・・




義妹と旅行に同行した友達「日野美香子」




美香子はこの失踪事件に興味を持つ




そして



調べていくうちにたどり着く真実





同行した友達「千里」と



宗太の関係?!




千里の夫のひき逃げ事件!!




その真相は?





交差する事件。。




そのことによって浮き彫りになる




家族の真の姿




宗太にとって



妻と娘の存在は





厄介なもの




だった。





愛情の裏打ちの無い努力だけでつながってた家族。。






そこには



母との強い絆があった




亡くなった父と妹



母と宗太




この4人家族だけが



母と息子にとっての



なにものにも



勝る



家族だった





結婚などしたこと自体が間違いだった。。




そう思う宗太





そして



母幸子を連れて



父と妹と行った楽しかった思い出の地




そこで決断したのは





そして・・




今も彷徨い続けている?!






危うい記憶の中で彷徨う母



もろい絆の家族の中で彷徨う息子




なにものにも代えられない絆が・・




宗太の人生を狂わせ・・




彷徨わせてしまったのかもしれないなぁ。。





家族ってなんだろう?




絆ってなんだろう?




それを考えさせられた作品でした。





巧みな伏線に引き込まれていきますよ~^^















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