読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

薬丸岳「闇の底」~妹を殺されてから心も殺されてしまった長瀬。犯人に殺意を感じてしまう自分との戦い!~

2017-01-16 02:10:26 | 
薬丸岳「闇の底」読み終わりました☆



どんどん内容に引き込まれてあっという間に読み終わってしまった感じ。




薬丸さんの作品はいつも考えさせられる内容なのですが


今回は本当に重い内容で



自分だったらどうなのだろう?



想像することさえ難しく・・



長瀬刑事の葛藤がどんなものなんだろう?




そう想像するだけでも苦しくなりました。





妹の面倒を見るように母親に頼まれた長瀬少年



友達と遊ぶことを優先させ



妹を置き去りにした。



そのとき


事件は起きた!!



行方不明になった妹は


死体で発見される。



犯人に凌辱され・・


殺された。




「自分の責任」



そういう思いをずっと抱え



妹と一緒に



長瀬の心も




殺されてしまった



犯人はその後逮捕されるも


殺意はなかったと情状酌量され


刑期は殺人を犯したにもかかわらず


比較的軽いものだった。



母は精神を病み



父と離婚




長瀬は父に面倒を見てもらう




父といることにも息苦しさを感じ




高校卒業後



警察学校に入学と同時に家を出る




それから6年父親に会っていない




刑事になり



妹が殺されたような事件が起きるたびに


犯人と冷静に対峙できない自分がいた。



そんな自分が



「本物の刑事」になれるのだろうか?



妹の絵美が殺されたときの担当刑事だった「藤川」



藤川はそれ以来


父親のように長瀬を見守ってきてくれた。




そんな藤川に「本物の刑事になれる」といわれ


それが重荷にもなっていた。




藤川は出世し管理官になっていた。




藤川に長瀬は呼ばれる




その任務は長瀬にとって過酷なものだった。




絵美を殺したように・・



幼女を凌辱し殺した犯人たち



刑期を終えたその者たちを



成敗する



死刑執行人「サンソン」が現れる。





その「サンソン」を捕まえるというものだった。





サンソンは



警察や報道機関に



自分が死刑執行を行った様子を撮影したDVDを送る。




それを見た長瀬は



自分の中にも「サンソンが存在する」ことに気づく。。





刑事を辞めるか?



サンソンを捕まえるか?




長瀬の





葛藤





そして



「サンソン」に長瀬は




「殺してくれ」と懇願されるのだった!!





長瀬は



自分の感情を抑えることができるか?!




サンソンの正体とは。。







サンソンが誰なのかわかった時の衝撃!!





そして



長瀬の・・



サンソンの・・





闇の底とは






自分の一番の敵は



自分自身なのかもしれない。




そんなことを思いました。





自分の中にも・・




もしかすると





自分の大切な人が殺されたとき・・




自分はどうなってしまうのか?





想像しただけで怖い。。













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