野沢尚の「リミット」読み終わりました☆
これを読んで
ホントにスゴイなって思ったのは
母の息子への愛
そして
執着
なんか・・
理屈じゃないんだなって思った。
子宮がそうさせるのかなって
警視庁特殊捜査班巡査部長「有働公子」
夫も刑事だった。
が
息子が3歳のとき夫は殉職。
母一人息子一人でやってきた。
その7歳の息子が
誘拐される
公子は
楢崎あゆみちゃん誘拐事件の被害者宅に詰めていた。
その間に
息子「貴之」は誘拐された。
近くに住む友人に預けて安心していた公子。
その携帯番号を知るのはその友人と息子だけ。
そこへ
犯人から電話が
あゆみちゃんの身代金として用意された
1億
↑を犯人に無事に届けること
それが息子を返す条件だった。
だが
公子はまだ半信半疑だった。
しかし
被害者宅に
子供の小指が送られてくる!!
あゆみちゃんのものと
両親も捜査員も思っていた。
しかし
公子は直感する!
「息子のもの」だと。
あゆみちゃんの部屋から指紋採取する鑑識に
紛れて
息子の指紋の付いたテレフォンカードを調べさせる。
あゆみちゃんの指紋ではなく
テレフォンカードについた指紋と合致する。
その指紋がだれのものかを調べる捜査員だったが・・
公子は息子が誘拐されていることを突き付けられ・・
胸のうちは引き裂かれる思いだった。
公子は決意する!!
なんとしても
息子を助けなければ!!
そのため・・
公子は職務を放棄し
仲間を欺き
犯人の元へ向かう!!
指名手配される公子
もう誰の助けも借りることはできない。
公子の中にあるのは
息子を無事に助けたい
その思いだけだった。
一方
犯人の主犯格「澤松智永(ともえ)」は
自分が生まれてきたことさえ呪っていた。
喧嘩ばかり」繰り返す両親。
しかし
夜になると肌を重ね悦びの声をあげる。
そんな姿を見て自分がいなければ両親は仲よくできるのだと思いこむ。
自分の内にあるどす黒いものを秘めやり過ごしてきた日々。
智永は自己分析する。
自分には「母性」のかけらもないと。
そんな智永が手を染めていく幼児誘拐。
子供たちを「物」としかみていないような
残虐な犯罪。
それに加担する、妹の死の瞬間を間近でみたグレイ ウォン。
そして
智永の中学教師時代の教え子、親に愛されなかった「篤志」「泉水」。
犯罪の裏にある「生いたち」。
誘拐された子供たちの行くへは?
そして
指名手配された公子が
姿を変えながら
息子の元へ向かう!!
犯人と対峙し・・
お金を奪われ。。
傷つき・・
「もうだめだ!」
そうくじけそうになる心
かつて息子がいた
子宮が
そんな公子を奮い立たせ
息子の元へ向かわせる
母ってスゴイ!!
それに感動した☆
母性のかけらもないと自己分析していた智永だが
私は
あると思った。
だって
「篤志」と「泉水」に対しての智永は
母親を思わせる。
人を犯罪に向かわせるものって何なのだろう?
そんなことを考えさせられた。
最後の公子と智永の戦い!!
結末はいかに?!
そして
公子の息子の誘拐を導いたその真相は?!
最後まで目が離せない展開にハラハラドキドキ!!
おススメの1冊です