読書って楽しいね♪

好きな作家は東野圭吾さん☆他の作家さんのもいろいろ読んで感想を書いていきたいと思います♪

重松清「希望ヶ丘の人びと」~伝説の男「エーちゃん」の言葉が胸を打つ☆~

2014-07-08 01:46:58 | 




重松清「希望ヶ丘の人びと」読み終わりました☆



この本



510ページあるんですよ



しかも


文章が上下2段になってる!!




最初は・・



こんな読みでのある本



けっこう読むのに



時間かかりそう



・・って


正直


覚悟して読み始めたんです。



だけど・・


読み始めたら~




どんどん引き込まれて~



アッという間に



読めちゃった





やっぱりそれは・・




「エーちゃん」効果かも




私たち世代で



「エーちゃん」といえばもちろん「矢沢永吉」



そう!



その


本人に


勝るとも劣らない!




その人



阿部和博




えっ?



「エーちゃん」なのに・・


名前が。。





そう!



そう思うよね?



これが~



阿部(ABE)のAなの



そう!



Aで「エーちゃん」なわけ





しかも、



自分で「エーちゃん」と名乗ってたらしい。



そして


この称号を獲得した


「希望ヶ丘中学」に語り継がれた伝説☆



群れるのを嫌い一匹狼だった「エーちゃん」



1年の時


上級生のツッパリ立ちから目をつけられ


屋上でシメられそうになる!



しかし!!



そんな上級生たちの目の前でフェンスを乗り越え



右手一本でフェンスの外に体を投げ出しぶら下がった!


「3分数えろよ」


と。



上級生たちが慌ててとめる!



しかし



エーちゃんはひるむことなく続ける。




仕舞いには・・



「頼む、お願いします、上がってください」



と上級生に言わせてしまう。





力でねじ伏せるのではなく、



度胸で「男」を見せ黙らせる





そこがカッコいい




そして


エーちゃんは


謎が多かった。



叔父夫婦の元で暮らしていたエーちゃん。



両親はいないのかどうか?



そう言うこともベールに包まれていた。



そこがまた



エーちゃんの魅力だった






そんなエーちゃんに焼きもちを焼いていた男。




もとい・・




そんな過去のエーちゃんと過去の妻「圭子」との間に



焼きもちを焼いていた・・



田島。




圭子の親友「藤村香織」



あだ名は「フーセン」(風船みたいに丸いから!笑)



から



「圭子の初恋はエーちゃんだったんじゃないかな」



と聞かされて。




しかし



それを確かめるすべはない。



なぜなら・・


妻圭子は2年前癌で亡くなっている。




そして


この希望ヶ丘に引っ越してきたのは



圭子が小学校5年生から中学卒業まで暮らした


「また帰りたいなあ」といっていた街だから。




中3になる美嘉と小5になる亮太。



2人の子どもたちとともに移り住むことになった。



亮太は


この街に



母の面影を求める



母が通ったかもしれない路・・



学校。



そして



母が通っていた書道教室に通い始める。



そこで出会う



書道の先生瑞雲。





栄冠ゼミナールの教室長「田島」。



子供たちと希望ヶ丘で暮らしていくために



サラリーマンを辞め



この仕事につく。




生徒集めに奮闘する田島が出会う



マリアとショボ。




その後



この2人が瑞雲とエーちゃんと



深いかかわりがあるとわかっていく。






そして


エーちゃんとの出会い。



フーセンから聞いていたイメージとかけ離れた



太めですだれ髪になってしまった



すっかり「オヤジ化」してしまった風貌のエーちゃん。



しかし



エーちゃんの「一言」「一言」が




「俺はコイツに勝てない」







田島を卑屈にさせてしまう。



それほど



エーちゃんは



男から見ても



いい男なのだ






田島とエーちゃんは兄弟になる。



エーちゃんは田島を気に入り「兄弟」と呼ぶ。



田島もエーちゃんが好きだ。



だけど


エーちゃんを好きになればなるほど・・



田島は卑屈になる。




圭子のダンナだと知らずにエーちゃんが話す



圭子との思い出話。



それに焼きもちを焼く。。



「もしも圭子がエーちゃんと結婚していたら・・


もっと幸せだったかもしれない」



そんなことを考えるようになる。




でも



エーちゃんは「もしも」の話は考えないようにしている



という。



なぜなら・・




「子どもの『もしも』は未来に向いている。可能性だ。


でも、おとなの『もしも』は過去にしか向かわない。後悔や愚痴だ。」





「もしもを考えるってことは、



いまの現実を否定するってことだ。




俺は嫌だ、そんなのは。どんな現実だろうと、




いまここにあるものは、




俺は認める・・・なにがあっても認める・・」





妻「ルイジアンナ」を事故で亡くしたことことも含めて


エーちゃんは噛みしめながらいう。




そんな言葉が胸を打つ





「マイナス」・・



異物に冷たい希望ヶ丘の街。




田島の娘美嘉もまた



それで辛い目に遭う。




エーちゃんが



田島が



美嘉が



そして



仲間たちが



そんな希望ヶ丘を少しづつ変えてく。





現在の希望ヶ丘中学「キボ中」で




エーちゃんはまたしても新たな伝説を作る



田島も一緒に





その武勇伝は・・・




読んでからのお楽しみってことで




そこんとこよろしく

























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