癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

72座目・丁岳(1146m)<秋田県・山形県>

2020年08月16日 | 登山・旅行

 

 

 東北屈指の名山・鳥海山の東に位置し、秋田県と山形県境のほぼ中央部には、標高1000m前後の山々を連ねる丁岳山地があり、その主峰が丁岳(ひのとだけ)である。激しい浸食によって、多くの奇岩が積み重なり、秋田県側の山麓から見るとどっしりとした重量感のあるドーム型をしている。ブナを中心とした天然林や亜高山性植物が豊富で、秋田県の自然環境保全地域や、山形県の加無山県立自然公園に指定されている。

 「ヒノト」の由来は、十干の1つで「丙=火の兄」(鳥海山)に対する「丁=火の弟」の意味をもつとの説と、山頂が平坦で丁の字のように見えるからとの二説がある。

 長期予報では、今日が雨で、明日が晴れだった。しかし、昨日確かめたら、今日は雨の心配はなく、明日が雨に変わっていた。

 今年登った方のヤマレコの記録を見ると、登山口までの道が工事中で大きく迂回したとあるので、昨夕に下見に入った。確かに、通行止めになっているが、どこにも迂回路等の表示がない。手前の集落に戻って、歩いているお爺さんに聞いたら、通行止めの手前の林道を道なりに進むと良いと、丁寧に教えてくれた。その通り進むと途中に分岐もあったが、右へ右へ進むと登山口へ着くことができた。

 下見からもどって、一番近い由利本荘市の道の駅清水の里鳥海郷に泊まった。前にも一度泊まったことがある。

  

 登山コースは、直登・中道・縦走の3コースがあるが、一般的な直登コースを往復した。

 〈登り〉6:00登山口~8:10頂上(2時間10分)、頂上休憩30分、〈下り〉8:40頂上~10:15登山口(1時間35分)

 朝起きたら、雲が薄く、ところどころに青空も見える。5時過ぎに道の駅を発ち、昨夕の下見をしておいた長い林道を走る。

 途中から目指す丁岳が見えた(トップ画像)。俄然登行意欲が湧く。 

 登山口には、「この先の橋が落ちていて登山道は通行できません」と書かれた看板が立っている。スパイク長靴なら、どこか渡れるところがあるだろうと、下っていく。

 確かに橋は崩壊していた。そこは深くて渡れないが、少し下流の方に浅瀬があり、長靴で渡ることができた。登山靴なら、脱いで渡るしかなさそうだ。

 このあと、ブナ林の尾根が続く。やせ尾根のゆえに、ジグを切ることもできず、ひたすら我慢の急登が続く。しかし、歩き込まれているので足元は良い。

 「滝見台」から荒倉滝を眺める。

 

 花の少ない山である。目についたのは、このホツツジくらいのものだった。

 

 

 あちこちのブナの大木に、年月日と名前などが刻み込まれている。本州の山に多いが、昭和20~30年代の物が多い。その頃は学校登山や青年団登山などで盛んに登られていたようだ。

 

 風で枝まま落ちたブナの実

 

 

 800mを越えると、左手に縦走コースの観音森や萱森のピークが見える。

 

 850mでブナの倒木が被さった小沢を横切る。ここが唯一の水場である。持参した水を捨てて、冷たい水を汲む。

 この小沢を渡って、隣の尾根に乗り変えるという珍しいコースである。この尾根もきつかった。

 頂上標識がなく、林業関係者が奉納した山神の碑と一等三角点が設置されているだけだった。

 周りの木々で、展望はまったくない。縦走路を少し進んで八方という地点が展望が良く、鳥海山も見えるらしいが、白いガスが沸き上がってきて何も見えなかった。

 下りの方が、上から眺められるので木の大きさが良くわかる。左はクロベ、右がキタコヨウマツ。

 日曜日なのに、今日も誰にも会わなかった。天気予報がころころ変わるし、コロナの関係で登山者も自粛している?一番感染リスクの少ないのが山なのに・・・。

 

 下山後、近くに温泉がないので、猿倉温泉の国民宿舎鳥海荘へ向かった。

 途中から、まさに秋田富士・鳥海富士にふさわしい端正な姿を見せてくれた、次に登る予定の鳥海山。

 

 国民宿舎鳥海荘~入浴料310円とはうれしい限り。しかも、クーラーの効いたロビーでのんびりブログを書いた。

 次の予定は鳥海山なのだが、明日は雨予報で、明後日は晴れ予報である。この猿倉温泉の奥の矢島口コースを登る予定なので、その下見に向かった。

 矢島口登山口には、15:30時点で10数台の車があった。やはり、有名な山は違う。

 明日は、酒田市の観光をしたいと考え、カーナビを入れたら、60kmと出た。意外と近いのに驚いた。北海道の感覚ではもっと遠いと思っていた・・・ということで、そちらに近い道の駅まで走ることにした。


湯沢市街歴史探訪

2020年08月15日 | 登山・旅行

 昨夜は、ビールを飲んで夕食を食べたら眠たくなったので、歯磨きしてすぐに寝た。涼しかったこともあり、トイレには何度か起きたが、12時間も爆睡することができた。

 久しぶりの2日連続登山だったが、筋肉痛もなく、それほど疲れもないのがうれしい。

 今日の午前中は雨が降ったり止んだりだったが、午後には青空も広がって、30℃越えの真夏日だった。どう過ごすか、ネットで調べていたら、湯沢市街に武家屋敷の面影を残す通りや3軒の酒造メーカー、古い商家や民家などがあることが分かった。3日前は主に郊外の観光地を巡ったが、今日は市街地の歴史探訪を中心に街中を走り回った。

 まずは、2連泊した道の駅おがち・小町の郷のすぐそばにある小町堂へ。

 この小町堂は、世界三大美女の一人「小野小町」の生誕地に小野小町を偲んで建立された朱色のお堂。小町が愛したと伝えられる芍薬が植えられていたことから「芍薬塚」とも呼ばれていた。

 市街地に入ってまもなくの地点に残る愛宕町の一里塚。五街道の歩き旅でも、これほど見事な槻ノ木(ケヤキ)は見たことがない。ここは、羽洲街道だが、樹齢400年というから、この一里塚が設置されたときに植えられたものであろう。昭和38年に秋田県文化財に指定。

 湯沢市街は、佐竹南藩の城下町として、さらには、羽洲街道の宿場町として栄えた町である。

武家屋敷の面影を残す通り・佐竹南藩の墓所

 羽洲街道の1本山側の内町は、武家屋敷通りだった。角館のように武家屋敷が残っているわけではないが、黒い塀を回した屋敷や、それぞれの屋敷森や生垣にその面影を感じることができる。

 最後の写真の山内家の門は、江戸時代末期建立の薬医門といわれる。

 

 この武家屋敷通りの中央に、湯沢城正門があり、その通りに佐竹南藩の菩提寺である清涼寺と墓所があった。

 

3軒の酒造メーカー

 秋田県は酒どころで、酒造メーカーも多い。ここ湯沢にも多くの酒蔵があったらしいが、現在でも3軒が営業を続けている。

 明治7年創業の両関酒造第一工場~両関大吟醸雪月花が有名。

 

 両関酒造第二工場

 創業400年の木村酒造~福小町が有名。秋田県でも最も古い酒蔵のひとつ。

 

 美酒爛漫で有名な秋田銘醸は、近代的な工場だった。大正11年設立。

 

町並みや商家・古民家等

 羽洲街道湯沢宿の中心地だった柳町本通り。この通りに宿場の本陣や脇本陣があった。

 

 その交差点に建つ藏造りの桐谷呉服店

 羽洲街道に面して建つひときわ目につく、元呉服商の山内家。重厚な切妻形のやねをもつ本住宅主屋のほか、敷地内には軽快な意匠でまとめられた裏座敷の他、文庫蔵、道具蔵、商品蔵、穀蔵といった土蔵群が立ち並び、それらは、国指定の重要文化財になっている。

 

 こんな洒落た個人住宅も目についた。

 

 あちこちに古い黒塀を残す民家が多く目につく。

 

清水も目につく

 「力水」~この辺りに佐竹南藩の屋敷があり、この「飲めば力が湧く」ということから名付けられた清水を愛飲していたという。今は、市民に愛飲されている。

 羽洲街道沿いにある「犬っこ清水」

 湯沢城址までは、車では行けず、往復で1時間以上も掛かるという。上に登っても何もないそうだ。暑いのでパス。

 その代わりに、湯沢市街が一望できる前森公園展望広場へ。

 

 このあと、避暑できる図書館へとも思ったが、たまたま通りかかった市役所の広いロビーが、休庁日にもかかわらず開放されていた。クーラーのも効いているので、ここで避暑しながらブログアップをした。その後、やはり、クーラーの効いたコインランドリーで洗濯をしながら持参した本を読んだ。

 昼食は、3日前に買った、インスタント稲庭うどんを賞味。インスタントものとは思えないほど、麺の腰もあり、出汁も美味しく、全部飲み干すほどだった。

 夕方には、4泊5日お世話になった湯沢市と別れて、明日予定の丁岳に近い由利本荘市の道の駅清水の里・鳥海郷へ移動した、


71座目・虎毛山(1433m)<秋田県>

2020年08月14日 | 登山・旅行

 この虎毛山(とらげさん)は、栗駒国定公園の西側にあって、秋田・宮城の県境近くに位置する。周囲の山々に比べると、ひときわ目立つ大きなドーム型をしている。

 山名は、山腹の幾条かの小沢が縦縞の模様に見え、これを虎の毛に見立てたことから由来するという。

 広い山頂には避難小屋もあり、東側には湿原が緩やかに広がっている。この湿原は、特定の植物群落地として保護されており、栗駒山の美しい姿を映し出す池塘も点在し、まさに雲上の楽園である。

 登山道は、高松岳からの縦走路以外には赤倉沢コースだけである。平成30年の大雨被害で通行止めになっているというが、今年には登山会が開かれているし、その後に登っている記録もあるので、登ることにした。昨夕、下見に行ったら、17時時点で車が5台ほどあり、ちょうど下山してきたグループがあった。
 
 天気予報から、午前勝負と決め、5時にスタートできるように道の駅おがちを出た。車は、以前はもっと奥まで入れたようだが、今回の車止めは、その20分ほどで手前だった。
 
 赤倉沢沿いの4km以上の長い道を進む。大雨被害であちこちに崩れているが、補修もされていて危険なところはなかった。赤倉沢を渡渉して、尾根に取り付く。この尾根が非常に急だった。
 
 〈登り〉5:05車止め~6:15渡渉地点~8:35頂上(3時間30分)、湿原巡り・休憩25分、〈下り〉9:00頂上~10:30渡渉地点~11:40車止め(2時間40分)※所要時間6時間35分。
 
 車止め地点。ここが現在の登山口。車が1台停まっていたので、先行者がいるのかと思ったが、誰にも会わず、下山してきてもその車はあった。工事は休んでいたが、関係者の車かも知れない。
 この山は人気のある山らしいが、昨日まで雨予報だったので、誰も来なかったようだ。
 
 林道を進んでいくと、大きく崩れた林道の修復工事をしていた。以前は、この奥まで車が入れたようだ。
 
 完全に道が無くなっているところもあった。ここには?上の方に新しい道が付けられていて、ロープも張られていた。
 このあとも何ヵ所か崩れているところはあったが、歩くのには支障はなかった。
 
 1時間10分で、尾根に取り付く渡渉地点に到着。倒木を利用した橋が架けられていた。
 
 ここから取り付く尾根は、高松岳への縦走路分岐のある稜線までは、標高差600m物凄い急な尾根である。日高の山の急登尾根を彷彿とさせる感じだ。
 登るときは、ジグが切られているので、それほど感じなかったが、下山時に改めてその斜度に驚いた。
 
 1000m付近までは、ヒノキアスナロ(ヒバ)林が続く。強風で折れて立ち枯れしているものも多かった。
 
1000m付近の夫婦桧
 
 1000mを越えると、ブナ林になる。ちなみに、北海道のブナは1000mを越えたところには生えていない。
 
 やがて、1234mの高松岳への縦走路分岐で稜線に乗る。ここから頂上までは緩やかな登りである。
 
 
 
 1234m分岐の先で、ドーム形の虎毛山と対面。
 
 さらに進むと、左手に、昨日縦走した泥湯三山が見えた。左から山伏岳~高松岳~山伏岳の連なり。
 
 頂上が近くなると木道が敷かれている。その先に避難小屋が見える
と、そこが頂上だった。
 
 御影石の頂上標識とともに記念撮影。
 このあと、この奥に広がる高層湿原の木道を進む。トップ画像のような池とう群もあった。
 天気が良いと、鳥海山、神室連峰、月山、朝日連峰、蔵王連峰、焼石岳、早池峰山、岩手山などの東北の名だたる名峰が一望できるらしい・・・残念!
 
 湿原に咲いていた花々
 
 
 
 下山後、秋の宮温泉郷の秋ノ宮山荘へ。着いたら雨が降ってきた。凄いタイミングだ。
 温泉に入って、休憩コーナーでブログアップをしようと思ったが、クーラーがあまり効いてなく、汗が止まらない。やむなく車へ移動。
 気温が25℃しかなく、窓を開けていると涼しいくらいだった。
 
 ブログを書き上げたあとは、忘れてきた携帯用GPSを、妻に湯沢郵便局留めで送ってもらったが、それを受け取りに行った。ずいぶんとあちこち長旅をしているが、郵便局留めで送ってもらったのは初体験である。結構便利なものである。
 
 そのあと、道の駅おがち・小町の郷に落ち着いて、のんびり過ごしている。今降っている雨が明日まで続くようだ。
 
 道の駅のレストランで食べた比内鶏白湯ラーメン

70座目・高松岳(1348m)<秋田県>~泥湯三山循環縦走

2020年08月13日 | 登山・旅行

 秋田県の南東端に位置する秋田県湯沢市にある山で、栗駒山の西方16kmに位置する。第4紀に噴出した比較的新しい火山である。1つの山塊を形成する小安岳と山伏岳を合わせて「泥湯三山」とよばれている。。主稜線はなだらかだが、浸食が著しく、急峻な渓谷を造り出している。山名はふもとの高松郷に由来。

 山麓には、小安温泉郷や秋ノ宮温泉郷、泥湯温泉や湯ノ又温泉があり、また木地山こけしの里で知られる秋田いこいの村がある。

 泥湯温泉登山口から、小安岳~高松岳~山伏岳の「泥湯三山」を周回することにした。

 5時にスタートできる用意をしたが、上空にも青空はなく、向かう方向の山は黒い雲で覆われている。今日は雨の心配はなく、10時頃から晴れる予報である。明日から3日連続雨予報である。何としても登っておきたい。

 8時まで待って決めようと、本を読みながら天候の好転を待った。上空に晴れ間が覗いて来たのを機に、目指す山が見えなかったら戻っても良いと腹を決める。

 雨上がりや、登山道の状況が分からないときは、いつもスパイク長靴で登るが、今回も3山の間の稜線は泥濘や水溜まりがほとんどで、大正解だった。

 8:00泥湯登山口~9:40小安岳分岐~10:50高松岳11:15~12:30山伏岳~13:40川原毛登山口~14:00泥湯登山口 〈所要時間6時間〉※頂上での休憩中時間を除くと、標準時間より40分ほど速かった〉

 泥湯登山口をスタート

 25分ほどで新湯跡に到着。

 ブナ林の緑に癒される。この頃から、ときどきガスの間から日射しが刺すようになる。

 やがて、主稜線に乗ると、目指す高松岳が見えるようになる。小安岳分岐から小安岳までは、往復1kmある。カイド記事は寄らない時間設定になっていたので、それに倣ってパスして前進。

 その先からパスした小安岳を振り返る。

 石神山分岐から方向を変えて、右側に荒々しい斜面を見せる高松岳へ向かう(※トップ画像)

 手前のピークから避難小屋と頂上稜線を眺める。頂上は左側の陰でここからは見えない。

 避難小屋手前から、越えてきた稜線を振り返る。左が小安岳、ずっと奥は方向からしても、栗駒山のようだ。

 避難小屋、ここから300mほど奥に頂上がある。そこまでは往復しなくてはならない。

 最後にひと登りして、予定(標準時間)より10分早く、ハクサンシャジンに彩られた高松岳山頂に到着。

 記念写真を撮り、25分休憩。本来であれば、2度ずつ登っている栗駒山や焼石岳、さらには一度登っている神室山、明日上る予定の虎毛山などが見えるはずだが、高い山は山頂部が雲で覆われていて分からなかった。 

 避難小屋まで戻って、山伏岳を目指して下る。途中の藪の間から山伏山が見える。

.1261ピークまで登って、振り返ると、高松岳の頂上稜線が見え、右端にちょこんと尖った頂上が見える。

 高松岳から1時間15分で、山伏岳に到着。

 眼下に鋭く切り立つ屏風尾根が飛び込んでくる。あとは、登り返しもなく、川原毛登山口を目指して下るだけである。

 山伏岳からの下りから、ぐるっと縦走してきた尾根と小安岳と高松岳を眺める。

 途中から、眼下に川原毛地獄が見えたが、カメラに収めるのを忘れた。黙々と下り、川原毛登山口に到着。あとは泥湯登山口まで、1kmの舗装道路を下るだけ。

 川原毛登山口から少し登り返すと、昨日訪れた川原毛地獄の入口だった。ここまで来ると、上空に青空が広がっていた。

 ちょうど6時間で、それほどの疲れもなく、循環縦走を楽しむことができた。

 途中で目にした花々~名前省略。

 泥湯温泉は2軒の旅館があるが、日帰り入浴料金は奥山旅館は700円で小椋旅館が400円だったので、小椋旅館の方へ。日帰りの風呂は元祖山の湯という温泉だった。洗い場も石鹸類も休憩室もないところが安い理由のようだ。

 上がってから、車の中でブログアップ。窓を開けていると涼しかった。

 明日は雨予報だが、これから明日の虎毛山登山口へ移動して、どこでもホテル。

   〈追記〉登山口までの偵察をし、道の駅おがちまで走った。明日の天気予報は、午前中は晴れに変わった。このようなハズレは大歓迎!


湯沢市観光

2020年08月12日 | 登山・旅行

 道の駅おがち「小町の郷」~小野小町生誕の地に因んで、建物も小町の旅姿である「市女笠(いちめがさ)」をモチーフにデザインされている

 昨夕確認したら、今日は雨予報だった。案の定、夜半から霧雨が降っていた。山は諦めて、湯沢市観光に転進。雨は降ったり、止んだりで、スコールのような雨でずぶ濡れになり、全身着替えたこともあった。

 秋田県湯沢市は、宮城県と山形県と境をなし、古くから秋田(羽後国)の南の玄関口として発展してきた。小野小町生誕の地を自称している。「湯沢」の名のとおり、市内には小安峡温泉、秋の宮温泉郷、泥湯温泉、湯沢温泉などが点在する”いで湯の宝庫”。山あいの秘湯や迫力の大噴湯、多彩な温泉が多い。
 日本三銘うどんとして有名な稲庭うどん、八百年の歴史をもつ川連漆器、全国に名を知られてた老舗のお酒などが有名。

 昨日見た小安峡もこの湯沢市の人気観光地である。まずは、夜を明かした泥湯温泉から・・・。

◎泥湯温泉

 開湯は約1200年前とされ、江戸時代には「安楽泉」と呼ばれていた湯治場で濁り湯であることから「泥湯」と呼ばれるようになった。温泉の周囲は灰白色の若々しい岩肌で、硫黄ガスを噴出している。奥山旅館(上)と小椋旅館(下)の2軒の宿泊入浴施設があり、宿ごとに山の湯、川の湯、滝の湯と異なった源泉を使っている。秘湯の情緒を満喫できる。

 明日、高松岳から下山したら、入浴の予定である。

 

◎川原毛地獄・大湯滝

 泥湯温泉から1kmほどのところにある川原毛地獄は、青森県(南部)の恐山・富山県(越中)立山と並ぶ日本三大霊地の一つ。
 大同2年(807)に月窓和尚が開山したと伝えられており、灰白色の溶岩に覆われた山肌は火山活動の余勢をいまだに残している。

 日本三大霊地というわりには、お寺や神社があるわけでもない。

 大湯滝までは、標高差200mほどもあり、往きは下り、帰りは登りで、往復に1時間以上も要した。幸い、この間は雨が止んでいた。

 左の滝壺や流れが天然温泉を楽しめる。更衣室も用意されていた。

 駐車場からから山越えの県道を走り、秋の宮温泉郷へ抜けた。

 

◎秋の宮温泉郷

 温泉郷とはいっても、温泉街を形成しているわけではなく、あちこちにポツンポツンと7軒ほどの旅館があるだけ。

 

◎院内銀山跡関係

 院内駅前にある院内異人館~鉱山跡にあったものを、駅前に復元し、院内銀山資料館となっている。

 院内銀山は、秋田県雄勝郡院内町(現湯沢市)にあった鉱山である。「東洋一」の大銀山とうたわれ、年間産出量日本一を何度も記録している。

 「院内銀山盛衰記」のDVDのコピーをいただいた。今夕にでも視るつもり。この異人館を見た後、院内銀山跡まで行ってみた。

 院内銀山異人館跡~明治12年にドイツ人の技師を招いて、洋館を建てて住まわせた。その後、古河組の鉱山長住宅となった。

 多いときで2万人もくらしていたというだけあって、墓地も広く、墓石も多かった。アブの大群が車にまとわりついて車から下りることができなかった。

 唯一当時のまま残っている金山神社~国の近代産業遺産に指定されている。これも昇ってみたかったが、アブのせいで窓ガラス越しに撮影。

 その奥にも、銀山跡の遺構などがあるが、車から下りられないのでパス。このあと、道の駅おがちに寄り、湯沢市街へ向かう。

 

◎雄勝郡会議事堂記念館

 この建物は、秋田県内に残る代表的な明治時代の洋風官衙(かんが)建築物として価値があり、また地方行政制度の変遷を知るうえで貴重な遺構となっている。昭和50年、秋田県指定有形文化財に指定。

 

◎行列ができるラーメン屋・長寿軒

 昼食は、発祥の地である稲庭うどんと思ったが、何度も食べている。別なものをとスマホで探していたら、メニューがラーメン(550円)と大盛ラーメン(700円)しかないのに、いつも行列ができるという店があるというので、そこでラーメンを食べることにした。

 熱々のスープが並々と入った丼を素手で運んでくれるが、どんぶりを触ると超熱い。スープは、食べ終わる最後まで熱い。スープは、豚骨その他いろいろ入っているようだけど不明。今までに味わったことのないスープである。あっさり素直な醤油味が癖になりそう。人気の訳が分かる気がする。

 

川連漆器伝統工芸館

 川連地区には、漆器関係と仏具・仏壇の工房が非常に多い。もともとは、稲庭藩の武具などの塗装から始まり、800年の歴史を持つ伝統工芸とのこと。それらの作品が展示されていた。

 

稲庭うどん八代目佐藤養介総本店

 稲庭地区は、稲庭うどんの発祥の地であり、たくさんのうどん工房がある。その中で最も有名なのが佐藤養介総本店である。たくさんの観光客で賑わっていた。

 袋に入った、お湯だけ入れると食べられるものが432円で売っていたので買ってみた。

 

◎稲庭城

 鎌倉時代初期から約400年もの間、県南一帯を治めていた小野寺氏の居城跡に建てられたのが稲庭城であり、地域のシンボルともなっている。

 中世の典型的な山城であったと伝えられる稲庭城。内部は、湯沢市の博物館のようになっている。

 東北随一のスロープカー~歩いて登ろうかと思ったが、30分も掛かるという。暑いので、入館料込みのスロープカーに乗って往復した。

 4階から北側の展望を眺める。

 まだ、ほかに見たところもあるが、省略する。結構見所の多い町だった。

 

◎小安峡温泉

 このあと、昨日に引き続き小安峡温泉まで走り、松葉館の温泉に入った。小安峡温泉には、11軒の温泉旅館がある。

 混んでいて、休憩室がなかった。仕方ないので、車の中でエアコンを掛けてブログアップ。

 このあと、この小安峡温泉街の食堂で夕食を食べ、明日の高松岳に備えて連泊となる泥沼温泉駐車場へ移動するつもり。


松島~仙台~小安峡温泉~高松岳登山口

2020年08月11日 | 登山・旅行

 大高森山頂から南松島を見下ろす 

 昨夜は、夜中の12時まで車のエアコンを掛けて寝た。その後は、ネットで覆った窓を開けて朝まで。

 まずは、二人ともまだ見たことのない松島へ。しかし、濃霧で肝心の島がはっきり見えなかった。

 その後、渋滞気味の国道を走って仙台駅へ。ここでは、昼食に喜助の牛タン定食を食べた。

 仙台駅で妻と別れて、明日の高松岳登山口に近い、宮城県と秋田県の県境(花山峠)のすぐ先の小安峡温泉まで走った。

 妻は、用事を済ませて、今日中に北海道新幹線で帰宅することになっている。

 気温がどんどん上がり、仙台の郊外では、車の車外温度計が38℃を示していた。

 橋の上から、温泉が吹き出て流れている落差60mのV字谷の小安峡を見下ろす。

 このあと、この下へ下りて遊歩道を歩いた。

 渓谷の遊歩道の脇から温泉が吹き出ている。

 通称「地獄釜」と呼ばれている核心部の「大噴湯」~岩壁や足元から98℃のお湯が吹き出している。

 岩の割れ目からお湯がものすごい勢いで横に吹き出している。

 渓谷の下から橋を見上げる。

 落差60mの滝

 渓谷の遊歩道からの階段と滝を眺める。

 小安峡温泉でブログアップをして、明日の高松岳登山口のある泥湯温泉まで走った。標高が700mを越えているので、気温も低い。快適に眠れそうだ。18時現在で25℃である。


石巻市道の駅上品の郷まで

2020年08月10日 | 登山・旅行

 函館発8:10の青函フェリーで、青森へ渡る。今年になってから、大幅に値上がりしていて、6月~9月は正規の運賃は19,900円だが、8/1~8/16の間は、ネット予約の「北海道夏旅応援キャンペーン」で16,900円だった。それ以外の期間は同じキャンペーンで13,200円になる。帰りはその運賃になるはず。

 フェリーは、お盆休みに入ったので、自家用車が多かった。しかし、客室の混み具合は気になるほどではなかった。

 

 青森に着いて、昼食は妻の希望で、駅前の青森魚菜センターで「のっけ丼」。

 食べていたら、青森テレビの取材を受けた。質問の内容は、どこから来たか、このお盆休みに青森に来たわけ、旅に出るに当たって新型コロナ関係で留意したこと、のっけ丼の感想などであった。

 魚菜センターの一角。左手前がのっけ丼の具のコーナー。これは、店ごとにいろいろ扱っている。

 このあと、高速道路の東北道に乗り、石巻市道の駅上品の郷まで、335kmを一気に走った。

 道の駅上品(じょうぼん)の郷~この道の駅は、温泉とコンビニが併設せれていて、車中泊には最高である。また、明日、寄りたい松島が近いのもメリットである。運転の疲れは、温泉で癒された。

 ちなみに、上品(じょうぼん)は、仏語で、極楽往生の人の機根による差異を分けた九品 (くほん) の、上位3階級の総称。近くに上品山があり、それが地名になっているようだ。

 道の駅のレストランへ入ったが、これといって食べたいものがなく、コンビニで適当に見繕って夕食にした。

 二人の寝床は、荷物をすべて助手席に積み重ねると、十分なスペースが確保できる。気温はまだ暑いので、寝るまで車のエアコンをかけて過ごしている。


「東北百名山」巡りの旅へ

2020年08月09日 | 登山・旅行

 <「東北百名山配置図」の切り取り四角で囲んだ山が、今回の計画の山>

 新しい山に登りたい・・・しかし、もう登りつくしている感の強い北海道の山では藪山しか残っていない。年齢的にも藪山はもう卒業し、快適な登山を楽しみたい・・・そうなると、当然道外の山しかない。

 『日本三百名山』は完登しているので、それ以外の山となる。昨年、これまでに結構登っている東北百名山』の残りを数えたら、50山ほどだったので、その完登を目指すことにした。

 昨年20山ほどを踏破し、現在残りは31山となっている。今年は、その半分ほどを登りたいと考えていた。本州の梅雨明けと買い換えた車の納車を待っていたら、こんな暑い時期になってしまった。9月まで待とうかとも考えたが、新型コロナの影響による自粛生活のストレスもたまっている。

 全国的に第2波で感染者が急増気味の「コロナの夏」「特別な夏」に、函館ナンバーで他県を走り回わるのは白い眼で見られそうな気もする。しかし、人混みは避けて、自然の中で思いっきり汗を流し、未知の土地の旅も楽しみたい・・・ということで、明日、しょっぱい川を渡ることにした。

 暑い時期の本州の登山ではあるが、早朝の涼しいうちに登り始めるし、下の方は樹林帯の木陰である。上に着くころには標高と共に気温も下がるので、暑さはそれほど苦にならない。下山後は、クーラーの効いた車での移動や、やはりクーラーの効いた温泉等での休憩とブログアップで時間を過ごすことが多い。

 一番辛いのは、車中泊で寝るときである。暑いときは、ドアの窓をネットで覆い、窓を開けたまま寝るようにしているが、それでも暑くて眠られないときがある。そんなときは、標高の少しでも高い山中か登山口へ移動するつもりだ。

 今回の予定だが、明日と明後日は、移動と仙台に用事のあるという妻にお付き合いし、12日の高松岳(秋田県)からスタートするつもりだ。その後、秋田県南部、山形県、宮城県の山を巡る計画である。ついでに、「日本百名山」の鳥海山と月山の別コースからの再訪も考えている。

 どうせ一度限りの山なので、無理せずに天気の良いときに登るようにしたい。それ以外のときには、周辺の観光や歴史探訪も楽しみたい。天候次第で、何日を要するかは行ってみなければ分からない。特に予定もないので、計画した山は全部登りたいと考えている。

用意した新型コロナ感染予防グッズ~除菌ウェットティッシュ、マスク、非接触ドアオープナー(ダイソーで購入)


キングベークの「4CM厚切りトースト」

2020年08月08日 | 食べ物

 今日は天気予報に反して、非常に久しぶりに朝から青空が広がった。最高気温24℃までしか上がらず、湿度も低かったので、非常に爽やかで過ごしやすい1日だった。

 午前中に、約11km、16,000歩のウォーキングをしたが、汗も搔かなかった。

 我が家から100mも離れていないところにある、1929年創業の老舗有名店・キングベーク。

 最近、「4CM厚切りトースト・コーヒー付き」(税込み418円)という新メニューを始めたようだ。

 厚切りトーストは、単純に切り込みにたっぷりのバターがしみ込んでいるものが好きなのだが、それはなかった。

 4種類あり、左上の「ゴルゴンゾーラチーズとハチミツトースト」を食べたかったが、右上の「コルビージャックチーズトースト」しかないと言われたので、2人ともそれを注文した。

 2種類のチーズと黒胡椒がたっぷりの「コルビージャックチーズトースト」

 この厚さ感が堪らない。チーズの味は予想したほど強くはなかったが、ふわふわしたパン自体の美味しさと黒胡椒が引き立っていた。食後はしばらく口の中がボッポボッポとしていた。

 しかし、昼食にこれだけではちょっと物足りない感じは否めない。

 そこで、これも最近始めたパフェを食べようと思ったら、提供は14:00だった・・・残念!

イートインスペース

パンがずらりと並ぶ店内~奥がイートインスペース。


またもやアクセス急増 & ロングウォーク~市民の森アジサイ園往復(18km)

2020年08月07日 | PC・HP・ブログ

 

 去る7/5の「車検の見積もりにビックリ!・・・中古車への乗り換えへ」の記事の時にも、訪問者がいきなり7995uuに急増し、gooブログ全体の10位になって驚いた。

 今朝起きて、昨日の訪問者を見て、再びビックリ! ここ3日間は1600uuで推移し、順位も180位台だったのに、いきなり6992uuに急増して、順位も前回に次ぐ11位にもなっていた。

 ちなみに、PVの数字は延べ人数で、uuの数字は実人数である。

 これは、昨日1日のアクセスされた記事の順位であるが、引き金は、「エクストレイル2号納車」の記事である。それに関連して2~4位も、この度の中古車買い替え関係の記事である。いかに、中古車購入に興味を持って検索している人が多いかということなのであろう。

 それにしても、自分のいろいろなサイトの見方や検索の仕方から考えても、どのようにしてこの記事にこれだけ多くの人がたどり着くのか、全く不可解である。

 それも不思議だが、5位にある「ガ~ン大腸癌見つかる」の記事は、2008年の記事なのに、12年経っても、未だに毎日ベスト5に必ず入っていることはもっと不思議である。

 

◎ロングウォーク~市民の森アジサイ園往復(18km)

  これは、納車された一昨日の午前中の記録である。朝からどんよりした天気だったが、雨の心配がなさそうだったので、市民の森のアジサイ園までのロングウォークに出た。

 計測距離は18km、所要時間は3時間40分、歩数計は25,000歩だった。

 旧戸井線の富岡本通線から歩行者と自転車用のための緑園通りへ入る

唯一、旧戸井線の建設工事当時の面影が残る日吉町方面への道路の下を通るトンネル

奥のアジサイ園~もう終わりに近づいていた。

アジサイのいろいろ

(左上)ハイドランジア(ブルースカイ)、(左下)ベニガク、(右上)フラウタイコ、(右下)隅田の花火

 

(左上)アナベル、(右上)ニジ、(左下)ノリウツギ、(右下)ダンシングスノー

 

(左上)カシワバアジサイ(スノーフレーク)、(右上)フイリガクアジサイ、(下)タマアジサイ

 

 市民の森の隣にある湯の川トラピスチヌ修道院


車関係もろもろ

2020年08月06日 | 日常生活・つぶやき

 後部座席のシートも外して、広々とした長さ2mほどのフルフラットスペースができた。

 朝から、昨日納車されたエクストレイル2号関係のことをいろいろ・・・。

 まずは、前の車から降ろしたものを収め直したり、捨てるものは捨てたりしたので、整理ができた。納車前にディーラーで車検も上げて、内外とも徹底的にきれいにしてくれているので、気持ちが良い。

 名古屋の車だと聞いていたが、メンテナンス関係の書類を見たら、神奈川県小田原市の湘南ナンバーの車だったようだ。オークションが名古屋だったのかも知れない。おそらくスキーでもやる人でないと融雪剤の撒かれた道路は走っていないだろう。なお、下回りは、この度の車検時に防錆加工を施してくれたという。

 10日から東北の山旅に出る予定なので、車中泊モードへの切り替えもした。まずは、後部シートを外そうと思ったら、グレードの高い車なので、シートヒーターが付いていて、取り外しができない。後ろのシートのヒーターは必要ないので、断線して簡単に外せるようにしようと思った。

 手こずっていたら、こういうことにはめっぽう強くて器用な妻が、接続部分の器具を見つけ出して、外してくれた。これで今まで通りに簡単に後部シートを外すことができた。こういう仕事は男の仕事だと思っていたが、我が家の場合は、家電関係の設定や取り扱いはほとんど妻がやってくれる(-_-;)

 次に、保険の切り替えの書類を郵送した。さらに、ATMの口座振り込みで支払いをしようとしたら、70歳以上は、一度に30万円以上は振り込みができないという。振り込め詐欺の影響だ。その変更には印鑑と運転免許証がいるという・・・家へ引き返して、印鑑を持参して手続きをして、ようやく振り込むことができた。振り込みは手数料を引いた金額でいいというので、それに甘えた。これで、ようやく自分の車になったような気がした。

 あとは、カーナビが違うので、オーディオ関係も含めて、必要に応じた使い方を取り扱い説明書を見ながら、慣れるしかないだろう。今までの車にはなかった盗難防止装置も付いている。これは、ときどき鳴らして慌てている人を見ることがあるので、解除しようと思ったが、できないようだ?

 ひと月ほども軽自動車を運転していたせいか、運転席周りがやたらと広い気がして、ゆったりとした気分で運転ができる。アクセルの踏んだ感じが軽とは全然違うし、エンジン音も静かで快適だ。

 また、昔は、白い車は年数が経つと色が褪せてくる感じだったが、この車は、ピカピカ光って新車のような感じだ。塗装方法が進化したのだろう。白い車に乗るのは初めてだが、大きく見えて、ゴージャスな感じがうれしい。今のところは、良い車を見つけてもらったと満足している。


エクストレイル2号納車

2020年08月05日 | 日常生活・つぶやき

 ナンバーが同じ、納車されたエクストレイル2号車とこれまでの1号車のツーショット

 この度、11年で30万km走り、5回目の車検で52万円との見積もりが出て諦めた前のエクストレイルから、同じ年式のエクストレイルの中古車へ乗り換えることにした。その車が、今日ようやく納車された。

 前の車から積み替えなければならないものがたくさんあったので、担当者がその車を置いてあるところまで送ってくれた。そんなこともあり、前の車とのツーショットが叶った。これまでにない経験である。

 32歳のときからこれまで44年間で6台の車に乗った。その中で一番長く乗ったのが、これまでのエクストレイルだった。何といっても、アウトドア仕様で、後ろがフルフラットになり、車中泊に最適だったからである。だから次の車も迷わず同じ年式の車にしたくらいである。

 とにかく、酷使に耐えて良く走ってくれたと感謝している。林道走行が多いので、全身細かい擦り傷だらけだし、凹みもあるし、ハッチバックに大きな錆も上がっている。一番大きなアクシデントは、2年目の秋、置戸町での鹿との衝突である。ドア2枚とフェンダーとサイドアンダーミラーを取り換えた。珍しくセールスの勧めで車両保険に入っていたので助かった。

 そのほかに、やはり2年目の6月に、群馬県の山旅で、バックして、後ろの電柱に飛び出て付いていたメーターボックスにぶつけてリアガラスを割ったこともある。これも車両保険で助かり、修理中の3日間は、その日に一緒に山に登った長野原町の岳友Saさんから軽のボンゴ車を借りて、山旅を続けた。

 ちなみに、車両保険に入ったのはこの車だけである。しかし、保険料が高くなって、3年で止めたが、その後は大きな事故には遭っていない。それでも、マフラーも交換しているし、ワイパーもモーターごと取り換えている・・・そんな思い出とともに、必要なものを積み替えて、廃車になるこれまでの車とお別れをすることができた。

 さて、今日納車された車は、同じ年式のNT31の20Xだが、うれしいことに、これまでの車よりグレードが高い車だった。しかも、その年の後半に一部モデルチェンジをしているので、顔が違う。フォグランプも付いている。エンジンもキーを差し込むタイプでなくなっていた。シートにヒーターが入るようになっている。運転席のメータ類も変わっていた。

 走行距離8万7千kmで、小田原の車なので、融雪剤の上を走っている距離が少ないはず。何よりうれしいのは、前の車のように擦り傷や凹みや錆がないことである。自分からしたら、中古車でなく新車を買ったような気分である。今度は汚れや傷が目立つ白なので、林道走行は無理しないようにしなくてはならないと思っている。

 この車があと何年乗れるか分からないが、これが人生最後の車になるように大切に乗りたいものだ。最初に乗った車も中古だったし、最後も中古で〆ることになるのか・・・?


産業遺産探訪~大沼第一・第二・第三発電所

2020年08月04日 | レトロ建築・古民家カフェ

 昔、この3つの大沼発電所があったことは知っていたが、その場所が分からなかった。この度、場所が分かったので、一昨日の午後にカメラに収めに行ってきた。

 大沼発電所となっているが、すべては鹿部町に存在する。第一発電所と第二発電所は大沼から流れ出る折戸川の水を利用しているが、第三発電所は大沼とは関係のない鹿部川の水を利用している。

 いずれも、明治39(1906)年に設立された渡島水電株式会社<明治41(1908)年12月に函館水電株式会社と社名を変更>によって建設され、昭和40年に峠下に大沼の水を引いた七飯発電所が竣工されるまで、 函館市内や上磯のセメント工場に電力を供給していた。

 なお、この電気を利用した「大沼電鉄」という軌道路線もあった。昭和4(1929)年1月、国鉄大沼駅(現:大沼公園駅)と大沼温泉・鹿部村を連絡する目的で敷設されたが、戦時中の1945年に不要不急線に指定され、同年6月1日の函館本線(砂原支線)の開通と同時に廃止された。戦後の1948年に国鉄銚子口駅にて砂原支線と接続する形で一部の区間が地方鉄道として復活したが、これも1952年に廃止された。

 掲載している往時の古い写真は、『函館水電株式会社写真集』からの又借り(-_-;)

大沼第一発電所

 鹿部町折戸川上流に、明治41(1908)年に完成された、旧大沼第一発電所。土木学会近代土木遺産となっている。この建物は、道道43号線大沼公園鹿部線からも見ることができる。

 折戸川の水を利用して、1000kwの出力で発電し、最終的には3000キロワットまで増加した。函館市街地まで電力を供給していた。道内では岩内水電、定山渓水電に次ぐ三番目の水力発電所だった。

 現在は、道南ファームの牧草ロールの倉庫として使用されており、屋根を定期的に葺き替えているとのこと。
 見事な煉瓦造りの建物だが、内部は白い漆喰が明るさを感じさせる。屋根だけは木造で、これは、内部で爆発があった場合に圧力を木造の屋根部分から逃がすためなのだそう。

 往時の姿

 大沼電鉄の車両と第一発電所

 稼働時のタービンが設置されている内部の様子。

 

大沼第二発電所

 第一発電所から少し下流にある第二発電所。こちらも、土木学会近代土木遺産となっている。
 大正3(1914)年にこの大沼第二発電所が竣工、同6(1917)年には大沼市街地にも電気を供給し、大沼にも電灯が灯るようになった。出力は900kwだったそうだ。

 現在は、この敷地は、水産会社の資材置き場?に利用されているが、昔は、この内部も漁具や漁網の倉庫として利用されていたらしい。

 

 窓は洒落たデザインになっている。煉瓦は第一も第二もイギリス積みで作られている。フランス積みに比べて、丈夫でコストが低いらしい。

 藪を掻き分けて中に入ってみた。すっかり崩壊した内部の様子だが、足元が悪くて歩き回ることは止めにした。

 往時の姿~この上に水を貯める堰堤があったようだ。

 タービンが設置された内部の様子

 折戸川にこのような堰堤が造られて、水を引き込んでいたようだ。

 

大沼第三発電所

 大正8(1919)年、運転開始された大沼第三発電所。出力は800kw。こちらは鹿部川沿いの、鹿部変電所裏側に現存している。

 中央部に見える塔型構造物の中が空洞になっており、後方の山から水を直接落下させてタービンを回した。他の2ヶ所に比べてかなり異色の建物である。

 近くまで寄ってみたが、これ以上中へ入る気はしなかった。

 ツタや木々で覆われているが、この陰が建物のレンガ壁らしい。晩秋にでも行けば見えるかもしれない。

 往時の姿。

 橋の右奥に第三発電所が見える。走っている電車は大沼電鉄の車両。


ロングウォーク~四季の杜往復(15km)

2020年08月03日 | ウォーキング・ジョギング・マラソン

 四季の杜センターハウス前から函館山と市街地を眺める

 天気予報は午後から雨だったが、朝から青空が広がった。明日からずっと雨予報なので、午前中に、道南四季の杜公園までのロングウォークに出た。

 自分の場合、ウォーキングは、常に速歩を心がけている。胸も腰も伸ばした良い姿勢で歩けるし、運動量も多くなる。お陰で、たっぷり汗も搔くことができる。

 今日の距離は15km、所要時間は、写真を撮った時間を含めて2時間45分だったので、平均11分/kmで歩いたことになる。時速に換算すると約5.5kmである。ちなみに、歩数計は19.500歩だった。歩数計はガラケーを使っているが、前のガラケーより歩数が少なく記録されるような気がする。今度、普通の歩数計で測ってみようと思っている。

 住宅街を抜け、きれいな畝のネギ畑を眺めながら・・・

四季の杜のアジサイロード

四季の杜の林の中の遊歩道

タンポポモドキ(ブタナ)で覆われる丘

四季の杜の「花の丘ゾーン」(主役はヒースガーデン)とセンターハウス

花壇の花々

 

 帰路の畑で見つけた、珍しいジャガイモの実~これは花が結実したもので、中を切るとトマトと全く同じである。これで、ジャガイモはトマトと同じ仲間であることが分かる。花もそっくりである。


夏といえば・・・もろもろ

2020年08月02日 | 日常生活・つぶやき

本日の昼食に妻が作ってくれた冷やし中華

 コロナ、コロナに振り回されて、気が付けばもう8月・・・今年の函館の夏は、さっぱり暑くならない気がする。

 夏といえば、まずは暑さである・・・改めて函館の今年の7月の天気結果を調べてみたら、日中ずっと晴れたのはわずか4日だけで、最高気温が7/10の29℃。夏日を数えたら、わずか7日だった。道理で、ビールが美味しく感じないわけである。

 

 さらに、今日以降の8月の11日間の長期予報を見て、愕然とした・・・晴れ予報0日、雨予報は連続9日、夏日予報7日、真夏日予報0日である。あくまでも予報だが、どうやらこのあとも、夏らしい天候もないうちにお盆を迎えそうだ。

 アウトドア派としては、うんざりする予報である。梅雨明けする本州へ逃げ出して、残りの「東北百名山」巡りをしたいと思っていたが、買い換えた中古のエクストレイルの納車が、ナンバーの交付が遅れて、8/6になるという・・・当初は今日あたりには納車されるはずであった。

 アウトドアの楽しみがないと、あとは食べ物しか楽しみがないという情けない年寄りである。

数日前に食べた、地物のトウモロコシ

今朝、昆布と一緒に塩水に漬けられたキュウリの浅漬け

 農村で育った子どものころの夏到来を感じる食べ物と言えば、自分の家の畑で作っていたトウモロコシ、トマト、キュウリ、スイカであった。今では、全国のものやビニール栽培ものが出回って、旬を感じなくなっているのが悲しい。しかし、地物が出回ると安くなることで旬を感じることができる。

 夏を連想させる食べ物の自分にとっての代表格は、冷やし中華である。あと、冷やしそうめんも好きである。冷やし中華は子供のころはなかったような気がするので、冷やしそうめんかひやむぎが子供のころの夏到来を思わせる麺類であった。ひやむぎには緑や赤の色の付いたものが数本入っていて、それを欲しかったのが懐かしい。

 北海道では「冷やし中華」と「冷やしラーメン」は同じような感覚でとらえられていて、今までに食べた食堂のメニューでは、どちらも俗にいう同じ冷やし中華がほとんどである。本州辺りでは、冷やしラーメンとは、その名の通り、冷たいラーメンの事で、スープも麺も冷たく、たっぷりのスープに麺が浸されている。しかも、冷やし中華のように酸味は強くないという。

 しかし、旧大野町で育った小中学校時代の同級生が営業している函館市大町の「福々亭」の「冷やしラーメン」は、ビジュアル的には冷やし中華と似ているが、これこそまさに「冷やしラーメン」である。

 まず、見た目につゆだくなことである。これがスープで、ほぼ酸味の無い独特の美味しさのスープが他店との違いである。あまりに美味しくて、最後には全部飲みほしたほどである。

 そのうちに、この「冷やしラーメン」を味わいに訪問するつもりであるが、みなさんもどうぞ!・・・店は、函館市臨海研究所(旧西警察署)の交差点を挟んだ辻向かいにある→こちら