癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

湯沢市観光

2020年08月12日 | 登山・旅行

 道の駅おがち「小町の郷」~小野小町生誕の地に因んで、建物も小町の旅姿である「市女笠(いちめがさ)」をモチーフにデザインされている

 昨夕確認したら、今日は雨予報だった。案の定、夜半から霧雨が降っていた。山は諦めて、湯沢市観光に転進。雨は降ったり、止んだりで、スコールのような雨でずぶ濡れになり、全身着替えたこともあった。

 秋田県湯沢市は、宮城県と山形県と境をなし、古くから秋田(羽後国)の南の玄関口として発展してきた。小野小町生誕の地を自称している。「湯沢」の名のとおり、市内には小安峡温泉、秋の宮温泉郷、泥湯温泉、湯沢温泉などが点在する”いで湯の宝庫”。山あいの秘湯や迫力の大噴湯、多彩な温泉が多い。
 日本三銘うどんとして有名な稲庭うどん、八百年の歴史をもつ川連漆器、全国に名を知られてた老舗のお酒などが有名。

 昨日見た小安峡もこの湯沢市の人気観光地である。まずは、夜を明かした泥湯温泉から・・・。

◎泥湯温泉

 開湯は約1200年前とされ、江戸時代には「安楽泉」と呼ばれていた湯治場で濁り湯であることから「泥湯」と呼ばれるようになった。温泉の周囲は灰白色の若々しい岩肌で、硫黄ガスを噴出している。奥山旅館(上)と小椋旅館(下)の2軒の宿泊入浴施設があり、宿ごとに山の湯、川の湯、滝の湯と異なった源泉を使っている。秘湯の情緒を満喫できる。

 明日、高松岳から下山したら、入浴の予定である。

 

◎川原毛地獄・大湯滝

 泥湯温泉から1kmほどのところにある川原毛地獄は、青森県(南部)の恐山・富山県(越中)立山と並ぶ日本三大霊地の一つ。
 大同2年(807)に月窓和尚が開山したと伝えられており、灰白色の溶岩に覆われた山肌は火山活動の余勢をいまだに残している。

 日本三大霊地というわりには、お寺や神社があるわけでもない。

 大湯滝までは、標高差200mほどもあり、往きは下り、帰りは登りで、往復に1時間以上も要した。幸い、この間は雨が止んでいた。

 左の滝壺や流れが天然温泉を楽しめる。更衣室も用意されていた。

 駐車場からから山越えの県道を走り、秋の宮温泉郷へ抜けた。

 

◎秋の宮温泉郷

 温泉郷とはいっても、温泉街を形成しているわけではなく、あちこちにポツンポツンと7軒ほどの旅館があるだけ。

 

◎院内銀山跡関係

 院内駅前にある院内異人館~鉱山跡にあったものを、駅前に復元し、院内銀山資料館となっている。

 院内銀山は、秋田県雄勝郡院内町(現湯沢市)にあった鉱山である。「東洋一」の大銀山とうたわれ、年間産出量日本一を何度も記録している。

 「院内銀山盛衰記」のDVDのコピーをいただいた。今夕にでも視るつもり。この異人館を見た後、院内銀山跡まで行ってみた。

 院内銀山異人館跡~明治12年にドイツ人の技師を招いて、洋館を建てて住まわせた。その後、古河組の鉱山長住宅となった。

 多いときで2万人もくらしていたというだけあって、墓地も広く、墓石も多かった。アブの大群が車にまとわりついて車から下りることができなかった。

 唯一当時のまま残っている金山神社~国の近代産業遺産に指定されている。これも昇ってみたかったが、アブのせいで窓ガラス越しに撮影。

 その奥にも、銀山跡の遺構などがあるが、車から下りられないのでパス。このあと、道の駅おがちに寄り、湯沢市街へ向かう。

 

◎雄勝郡会議事堂記念館

 この建物は、秋田県内に残る代表的な明治時代の洋風官衙(かんが)建築物として価値があり、また地方行政制度の変遷を知るうえで貴重な遺構となっている。昭和50年、秋田県指定有形文化財に指定。

 

◎行列ができるラーメン屋・長寿軒

 昼食は、発祥の地である稲庭うどんと思ったが、何度も食べている。別なものをとスマホで探していたら、メニューがラーメン(550円)と大盛ラーメン(700円)しかないのに、いつも行列ができるという店があるというので、そこでラーメンを食べることにした。

 熱々のスープが並々と入った丼を素手で運んでくれるが、どんぶりを触ると超熱い。スープは、食べ終わる最後まで熱い。スープは、豚骨その他いろいろ入っているようだけど不明。今までに味わったことのないスープである。あっさり素直な醤油味が癖になりそう。人気の訳が分かる気がする。

 

川連漆器伝統工芸館

 川連地区には、漆器関係と仏具・仏壇の工房が非常に多い。もともとは、稲庭藩の武具などの塗装から始まり、800年の歴史を持つ伝統工芸とのこと。それらの作品が展示されていた。

 

稲庭うどん八代目佐藤養介総本店

 稲庭地区は、稲庭うどんの発祥の地であり、たくさんのうどん工房がある。その中で最も有名なのが佐藤養介総本店である。たくさんの観光客で賑わっていた。

 袋に入った、お湯だけ入れると食べられるものが432円で売っていたので買ってみた。

 

◎稲庭城

 鎌倉時代初期から約400年もの間、県南一帯を治めていた小野寺氏の居城跡に建てられたのが稲庭城であり、地域のシンボルともなっている。

 中世の典型的な山城であったと伝えられる稲庭城。内部は、湯沢市の博物館のようになっている。

 東北随一のスロープカー~歩いて登ろうかと思ったが、30分も掛かるという。暑いので、入館料込みのスロープカーに乗って往復した。

 4階から北側の展望を眺める。

 まだ、ほかに見たところもあるが、省略する。結構見所の多い町だった。

 

◎小安峡温泉

 このあと、昨日に引き続き小安峡温泉まで走り、松葉館の温泉に入った。小安峡温泉には、11軒の温泉旅館がある。

 混んでいて、休憩室がなかった。仕方ないので、車の中でエアコンを掛けてブログアップ。

 このあと、この小安峡温泉街の食堂で夕食を食べ、明日の高松岳に備えて連泊となる泥沼温泉駐車場へ移動するつもり。