昨日の禿岳から眺めた小又山(左)。右が神室山で、その間に見えるのは鳥海山
山形県の北東部に南北20kmに渡って連なるアルペン的山容を誇る神室連峰の中央部に位置し、主峰・神室山よりわずかに高い連峰最高峰である。三角形の端正な姿はどこから見てもそれと分かる山である。
ちなみに、神室山は日本二百名山なので、登頂済みである。
一般コースとしては2コースあるが、ネット上の記録の多い西ノ又コースを往復した。
今日で4日連続登山だが、なぜかこれまでで最も疲れを感じないで、快調に登り下りすることができた。コースタイムが7時間近い山なのに、5時間25分で往復した。これまでも、コースタイムより遅いことはないが、ここまでお釣りが来たのは初である。
昨日の軽登山が良かったのか?9時間近く爆睡できたのが良かったのか?はたまた、体が慣れて来たのか?・・・それらの複合的要素もあろうが、これまでの経験からすると、体が慣れて来たのが一番だろう。こうなると、何日連続でもOKの気分である。「日本三百名山」巡りで、天候に恵まれて15日連続というのを2回経験している。ただし、約10年以上も前の話である。
しかし、生憎山頂は雲の中で、展望には恵まれなかった。
〈登り〉5:30登山口~7:10 1110ピーク~7:40越途ピーク(1191)~8:35頂上(3時間05分) 頂上休憩15分
〈下り〉8:50頂上~9:30越途ピーク(1191)~10:00 1110ピーク~11:10登山口(2時間20分)
夜を明かした最上町の白川渓流公園。登山口の3.5km手前の快適な公園だったし、とても涼しくてぐっすり眠ることができた。
西ノ又登山口。いきなり渡渉から始まる。長靴で渡って履き替えた。
このあとは、この辺りの山はどこも同じで、まずは杉林の中を歩き、やがて、ブナ林となる。
2合目を越えたところにあった「山神様」と彫られた石。
休憩で寝転んで上を見たら、ブナやホウノキの葉の重なりの美しさに癒された。
1110ピーク手前の長い急登斜面に設置されたロープ。登りでは使わなかったが、下りでは非常に助かった。
1110ピークから尾根続きの槍立ピークと東側の山を眺める。東側の展望はぼやけながらも見えたが、反対側の頂上方向は白い雲に覆われたままである。
次の越途ピークまでは、ブナ林のほぼ平坦な稜線歩きが続く。
6合目標識のある越途ピーク。ここで大又口コースと合流する。
方向を西に変えて下ってから登り返すが、頂上方向は白い雲しか見えない。
1250m付近からは、ガスの中の歩きになる。これが頂上への最後の登り。
今回の山旅で初めて、ガス中の頂上。「こまたさん」は、「こまったさん」だった。
頂上に咲いていたハクサンフウロとコガネギクが唯一の癒し。長居してもしようがないので、おにぎり1個食べて、下山開始。
下っていくと、見えなくても良い、登り返さなくてはならない越途ピークが見える。
このあと、7時にスタートしたと言う男性と出会った。
1110ピーク手前で頂上方向(右)を見たら、雲が高くなって、山頂部が見えそうな感じになっていた。
1110ピークを下っていくと、樹間から、ようやく尖った山頂が見えた。昨日の禿岳から目にはしているが、これで心置きなく下山することができた。
登山道から河原に出たら、あとからやって来た男性と自分の長靴が2足迎えてくれた。長靴に履き替えて渡渉して、ゴール。
このあと、国道を横切って、大堀温泉にある保養センターもがみへ。400円だったが、JAF割引で350円だった。
温泉から上がって、ラウンジでブログを打ち終え、のんびり休憩。外は、連日の30℃超えである。16時までOKなので、貸し切りでテレビを視て過ごしている。
このあとは明日の杢蔵山の登山口を確認して、手前の山屋キャンプ場に泊まる予定。
〈追記〉登山口そばの山屋キャンプ場は、かなり前に廃業したらしく、荒れ放題なので、一番近くの道の駅尾花沢ねまるへ移動した。