禿岳(かむろだけ)は。山形県最上郡最上町と宮城県大崎市鳴子温泉鬼首の県境にまたがる山。小鏑山(こかぶらやま)とも呼ばれており、鬼首カルデラ外輪山の最高峰であり主に花崗閃緑岩で成り立っている。山岳愛好者の方々からは、その急峻な山容から「リトル谷川岳」という愛称でも親しまれている。麓から見ても、登行意欲をそそられる山容の山だ
「かむろ」とは頭が禿(は)げていることであるが、この山は山肌が剥げ落ちていることに由来するようだ。秋田・山形・宮城の三県にまたがって「神室(かむろ)山地」がある。この禿岳もその一つである。「かむろ」にあえて「神室・鏑・禿」の3文字を使っている。神室山は古くから信仰の山として崇められてきたのでこの字を当てたのだろう。「鏑」は音を拝借し、「禿」は山の姿を反映したものらしい。
今日も快晴に恵まれ、うれしいことに標高差460mの楽勝登山の上に、山頂からは360度の大展望を満喫することができた。
地方道最上鬼首線の県境の標高800mの花立峠口コースを往復した。
〈登り〉6:30登山口~8:00頂上(1時間30分)、20分休憩、〈下り〉8:20頂上~9:30登山口(1時間10分)
登り初めは昨日までの疲れからか、結構辛かった。しかし、一汗掻いたらいつものペースに戻った。明日以降に疲れを残さない意味でも、ラッキーな山だった。
花立峠登山口から眺める禿岳。 最初はブナ林の中だが、まもなく、展望の広がる快適な登りが続く。
途中から、頂上方向を眺める。開放的な登りを楽しむ。
西側には、最上町付近の平野とその奥に月山が見える。
9合目に祀られている石祠と石仏
9合目から最後の登りへ。
鬼首温泉カルデラを見下ろす。
昨日歩いた須金山稜線を眺める。ここから見ると、山頂標識のあった1192ピークは高くは見えない。右奥の緩やかな高みが本峰であろう。
立派な御影石の石柱の山頂標識にびっくり。今日は、人気ルートの歩き込まれた道のようなの、草や藪が被っていないと思い、初めてTシャツとハーフパンツで登った。
この山旅では初めて360度の展望が広がり、これまでに登った山や、こらから登る山も見えた。
一番奥に連なる山は、最初に登った左から山伏岳~高松岳~小安岳、その右手前のドーム形の山が虎毛山。
一番奥に見える鳥海山。左が明日予定の小又山、右は神室山。これらの展望がを楽しんで下山開始。
途中で、ビニール水筒を片手にぶら下げただけの男性が登ってきた。しかも、この方は峠まで自転車で登ってきていた。
その後も、4人グループと単独の男性も登ってきた。今回の山旅で鳥海山以外でほかの登山者に会ったのは初めてだった。
時間が早かったので、鳴子温泉郷へ。
鳴子温泉探訪
川の対岸から鳴子温泉郷を眺める。
駅付近の商店街
湯巡り広場
源泉箇所。右の木の樋は下の足湯までお湯を流している。
鳴子郵便局のポストはこけしだった。
こけし資料館も覗いてみた。
このあと、観光案内所で教えてもらった無料休憩室のあるホテルニューあらおへ。温泉に入って、クーラーの効いた休憩室でのんびりブログを書き、休養に努める。ここを出たあとは、コインランドリーで洗濯をし、明日の小又山登山口手前の白川渓流公園まで走る予定。