癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

80座目・黒伏山(1227m)<山形県>

2020年08月26日 | 登山・旅行

 登山口のある黒伏スノーパークスキー場付近から眺める、南峰の大岩壁と本峰(右)

 この黒伏山(くろぶしやま)は、船形連峰の主峰・船形山の西の支脈上にあり、東北最大の300mの岩壁を持つことで知られる。衝立状に立ちはだかる岩場は威圧感を与えるが、東北屈指のクライミングのこの岩場をホームグラウンドに、巣立ったクライマーも多いという。

 黒伏高原スノーパークスキー場の下から4つの名前のあるピークを越えて周回縦走できるコースもあるが、山頂までの大平黒伏コースを往復した。 

 登山道は本峰と南峰の根元を巻くように西に進み、遅沢分岐から裏側へ回り込んで、ブナ林の急な尾根にトラロープがずっと張られて、一直線に登る部分が核心部だった。

〈登り〉5:20登山口~6:00南壁分岐(南壁根元まで往復)6:20~6:45遅沢分岐~7:45頂上(2時間25分) 頂上休憩20分

〈下り〉8:05頂上~8:45遅沢分岐~10:00登山口(1時間55分)

 昨日下見で見つけておいた道を下り、入山届けを記入して、その先の仮橋を渡る。

 少し進むと、周回コースとの分岐があり、そこに大平黒伏コース登山口の標識があり、足元に鉄製の矢印が置かれていた。

 ここから少し登ると、小さなアップダウンを繰り返しながらの長い水平道が続く。先週末に登山道整備が入ったようで、草刈りや倒木処理がされていた。東根登山会に感謝しながら歩かせていただいた。

 木の幹や岩にペンキで○や⬅が書かれているので分かりやすい。

 やがて、クライマーたちの利用する南壁への分岐があった。それほど遠くなさそうなので、そちらへ入ってみた。途中にきびたき沼があり、そこへ注ぐ湧水も汲むことができた。

 落差300mの大岩壁を根元から真上や両側を眺めてみた。凄い迫力だ。クライマーはこれを登り降りするのだから感心以外の何物でもない。亡くなられた方の慰霊プレートも取り付けられていた。

 再び登山道へ戻る。往復20分だった。南壁の横へ回り込んで、遅沢分岐から、いよいよ核心部の直登尾根である。

 途中から南峰が見えた。この裏側があの南壁である。

 急な尾根が続き、トラロープがずっと張られていた。登りは掴まらないでポールで登ったが、帰りは、懸垂下降の要領で、後ろ向きになってスルスル下りた。

 南峰と本峰のコルの手前で稜線に出た。その先に目指す頂上が見える。

 右下には黒伏スノーパークスキー場が見える。

 少し登って振り返ると、ほぼ垂直の南壁とその向こうに連なる山並みとのコントラストにしばし見とれる。

 平成29年に東根山岳会が設置した新しい山頂標識と二等三角点に迎えられて山頂到着。展望が全くないのが残念。

 南壁の根元まで往復したのにも関わらず、下りのコースタイムより15分も速く頂上到着。下りは45分もお釣りが来た。76歳、まだまだ元気!

 下りの水平道に入ってから、単独行の男性が登ってきた。「早いですね~」と挨拶されたので、「涼しい内に登りたくて・・・」と答えて別れた。

 

 下山後、東根温泉に向かう前に、日本一の大ケヤキがあるというので、そちらに寄った。

 東根市立東根小学校校庭に生育するケヤキの巨木である。樹齢は1000年以上とも1500年以上とも推定され、1957年(昭和32年)に国の特別天然記念物に指定された。ケヤキとしては日本一の巨樹といわれている。幹の周囲16m、直径5m。

 このあと、何軒かある公衆浴場のオオタの湯へ。昨日もこまつの湯に入ったが、どちらも400円だった。300円のところは定休日だった。

 温泉から上がり、明日の面白山登山口のある天童高原キャンプ場へ下見に行き、登山口を確認した。今夜はそこに泊まることに決めて、天童市街地へ。市街地に下りてきたら、32℃もある。迷わず避暑地の図書館へ。

 早目にブログを書き上げたので、40年ぶりの山寺へでもとも思ったが、この暑さではあの800段の石段を登ったら熱中症になってしまう。おとなしく、休養も兼ねて、夕方まで本を読んで過ごすことにした。

 今日のすき家での夕食。明日も頑張れそう!

 標高600mの天童高原キャンプ場から東根市街地の夜景と月山(左)と葉山(右)。明日も晴れて暑くなりそう。