癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

7月のお盆ほか

2018年07月13日 | 日常生活・つぶやき

 お盆といえば、夏の風物詩だが、日本のお盆は、仏教の盂蘭盆会に神道の祖先崇拝や豊作に感謝するなどの農耕儀礼など古くからの様々な風習が合わさって形作られたと考えられている。

 函館市では、合併する前の旧市内のお盆は7月(新盆)で、合併した旧亀田市などの地区は8月(旧盆)である。

 北海道では、7月のお盆は函館と根室だけだが、全国的にみると、東京(一部を除いた地域)や南関東(都市部)、金沢や静岡など都市部に結構多いようだ。しかし、全国の8割ほどは8月のお盆で、「お盆休み」もそれに合わせて実施されている。

 そもそも旧暦の7月15日に行われていたお盆は、明治以降の改暦後には新暦の8月15日に行われるようになった。だが、改暦後、官庁が率先して新暦基準で行事を行ったために、東京をはじめとする都市部で新暦が浸透し、7月のお盆が定着したようだ。
 しかし、当時の日本国民の8割が農業に従事しており、新暦7月15日は農作業の忙しい時期に重なったこともあり、お盆を1ヶ月遅らせて「月遅れのお盆」として、お盆の行事をゆっくりできるようにしたためと言われている。このほかに、8月20日や8月1日の地域もあるようだ。

 実は、函館も改暦後から大正年代までは、8月にお盆をしていたらしい。ところが、市を挙げて行う函館八幡宮の祭典が8月にあるためだ。ごちそうを作って親戚一同が集まる函館八幡宮のお祭りと、同じく祖先の霊を迎え、供養するお盆はとても一緒にはできない。そこで、大正6年(1917年)から新暦7月に行うようになったらしい。


我が家の墓の上を這うカタツムリ

 さらに、面白いのが、函館の7月のお盆には、付きものの盆踊りがない。同じ7月の根室は大々的に盆踊りを中心としたお祭りのような行事で盛り上がるらしい。それに代わるのが、旧函館地区では、8月1日~5日の函館港祭りに合わせて、町内会などで櫓を組んで、盆踊りのように踊る「港おどり」である。したがって、盆踊りに付きものの「北海盆唄」はなく、メインは佐々木基晴の歌う函館港唄「いんでないかい」である。 
 だからなのか、旧大野町で育った自分は、8月に「北海盆歌」がメインの盆踊りを踊ったが、函館市東川町界隈で育った妻は、踊っておやつをもらったのは港おどりで、盆踊りは知らない。

 お盆の期間は、新盆も旧盆も13日~16日で、中日が15日である。しかし、お盆と言えば、お盆の入りの13日が定着していて、この日にお墓参りをする人が多い。先祖はこの日に地上へと降りてくるとのことだから、先祖を迎えに行くという意味で13日にお墓参りをするのがよいと考えられているようだ。

 我が家の菩提寺は谷地頭町の高野寺で、墓は立待岬にあるので、今日がお墓参りである。妻の作ってくれたぼた餅と花を持って、雨が上がった午後にお参りに行ってきた。妻の実家の墓もすぐそばにあるのが好都合だ。


妻が作った御供えのぼた餅・・・ぼた餅やおはぎは彼岸に付きものだが・・・?


◎10kmジョグ
 夕方になり、青空が広がり、少し涼しくなったので、巴大橋コースの10kmジョギングに出た。走るのは7/1の函館マラソン以来だ。もう、タイムとかラップとか気にしなくても良いので、楽しんで走ることにした。一昨日の函館山縦走周回の影響もなく、往路は信号に3回引っかかったのに36分、復路は2回引っかかって35分だったので、結果的には7分/kmを切って走っていたことになる。

 今後も、山行との兼ね合いもあるが、トレーニングや健康づくりのために、週に1~2度は走り続けたいものである。