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コレクションを続けてゆく時の、作品集めの動機の一つに各画家のもつ「ストーリー」が大切になっている気がいたします。
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そして、このストーリーを特に大切にされるのは、間違いなく男性のコレクター様だと思っています。
長谷川利行には利行のストーリー
佐伯祐三には佐伯のストーリー
青木繁にも松本竣介にも、夭折の画家のもつ独特な人生のストーリーがあります。
浅井忠や岸田劉生、、興味を持てばキリがないほど、画家達は実に特別な人生を歩んでいます。
各々の人生のストーリー自体が、その個性的な作品を生んだと言えばいいのだと思いますが、
特に近代日本美術を鑑賞するときには、その画家の持つストーリーは一編の詩となって作品を更に魅力的なものにしていると言えるように感じます。
勿論日本画にも同じ様なことは言えますが、
特に近代日本画の場合は、関東なら今村紫紅を加えた紅児会の周辺の画家、京都なら土田麦僊を中心とした国画制作協会周辺の画家達の動き、或いは作品に、皆さまが独特の「香り」を感じてくださっているように思います。
私は関東に生まれたので、やはり紅児会参加の画家達の切磋琢磨を「かっこいいなぁ」と思って参りましたが
名古屋に長く住むようになって、今ではかなり国画制作協会の画家たちの作品に魅力を感じる様になりました。
身土不二。
人生のストーリー無くしてはその画家の作品が語れないように、鑑賞者にも与えられた人生、環境が生む思考、趣向があることに気付かされます。
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さて、今日はどんな作品に自分を遊ばせましょうか。
お寒さがまた戻ってくるようです。
寒明けまであと少し、、どうぞお体をお大切にお過ごしください。
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