つれづれ

名古屋市内の画廊・佐橋美術店のブログ

佐久間友香

2022年02月04日 | 絵画鑑賞




以前ご紹介させていただいておりました佐久間友香さんのお作品が届きました。

一つ前の記事、吉田善彦作品と比べるととても強い作品。

比べる必要があるのか?とも考えますが

同じ日本画。

速水御舟のたった1人のお弟子さんと速水御舟の作品に憧れ続けているお若い作家さん。

そして、共に佐橋美術店の扱わせていただく作品です。

「逃げないように」

高校生の頃から作品を拝見してきて、いつも画家としての彼女にそう願って参りました。



愛知県芸大を優秀な成績でご卒業、会派に属さず活動し、現代女流作家さんとして
各方面で受賞、展覧会を多く開かれてきた方に、今更私達が何かを申し上げる事もないのですが
やはり日本画家として、息の長い画家人生を歩んでいただきたいと思っています。

今回も「人物だけ」「花だけ」の小品をお願いしてありました。

出来上がってきたのは、この6号ともう一点4号作品です。





(4号はまだ額が出来ておりません

お花だけは、次回に持ち越しになりましたが、まずこの6号作品は
きっと随分辛い思いをされて、ご自分に向かわれたなと感じ、
「さぁ、いよいよこれからが画家人生!応援させていただきます」の気持ちを込めて
仕入れさせていただきました。

佐橋曰く




「画面に筆数を入れること、色々なものを描き添える事が画家の安心につながるのだと思う。
けれど、描き込めば描き込むほど、自分の表現がぼけてしまう、濁ってしまうことがある。


私達の思いがどれほど彼女の刺激になるか?わかりませんが、これだけ描けるのですから
これだけ強い人なのですから、どうぞご自分を許して、大切な30代を泣きながらだって、ぐちゃぐちゃになりながらだって
筆を折らず真っ直ぐに進んでいっていただきたいと願っています。
















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