太田記念美術館さんでは
3月24日まで小原古邨展が開かれています。
以前にも書かせて頂きましたが、小原古邨は昨年茅ヶ崎市美術館さんで大きな展覧会が開かれたり、テレビの日曜美術館で取り上げられたり、、現在その作品が再注目をされている明治から昭和に活躍した絵師です。
当初の予定には入っておりませんでしたが、先日の上京の際、上野の博物館さんの掲示板で偶然古邨展のポスターを拝見し、私たちも是非太田記念美術館さんに伺ってみようという事になりました。
こんなところに ?
半信半疑ながら、原宿駅で降り表参道を久し振りにに歩くと直ぐに見つかりました。
こちらは、かつて東邦生命相互保険会社の社長を務めていらした五代太田清藏氏(1893~1977)が蒐集した浮世絵コレクションを、大勢の方々に公開するために設立された美術館さんで、伺ってみてびっくり‼️浮世絵版画専門の美術館さんらしく、地下にはあの手拭いの専門店、「かまわぬ」さんが入っていらっしゃいました。
今回、私は初めて古邨の肉筆画というか、版をおこす前の下図を拝見しましたが、出来上がる版画とは少し趣が違い、柔らかいというか、失礼ながら「並」というか。。。
やはり古邨=祥邨の作品は、版画としてその完成度をあげるのだという印象を強く受けました。
しかもその版画は、江戸期でなく、明治、大正、昭和の初めという時代の雰囲気にぴったりだったのだと思え、平成も終わろうとする今に、「昭和レトロ」的な魅力を放っているようにも感じました。
原宿、表参道ということもあり、太田記念美術館さんには、お若いお客様が沢山いらして驚きました。
そして、こういう方達に沢山美術品をご覧いただけるのはとても良い事だなぁと羨ましくも感じました。
また機会がありましたら、浮世絵を拝見に伺おうと思います。 便利に気楽に伺える珍しいタイプの美術館さんです。