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ラマザン明けの砂糖祭が始まった

2019年06月05日 | 国内
6月5日 断食月の終りを祝う祭りがラマザン・バイラムです。エイド・アルフィトルと言われるラマザン・バイラムを、トルコ人はよく「シェケル・バイラム」(砂糖祭)と言います。

 Sabah
子供たちは年長者の手にキスして、お祭りを祝います。


ラマザン・バイラムは6月4日から始まり、6日までつづきます。トルコでは最も長く、最も重要な祝日がラマザン・バイラムで、家族や友人たちとご馳走を楽しむときでもあります。

公式の休日は前夜から始まるので、3日、銀行や役所は半日営業になります。ラマザンの休暇を週末の休みとつなげられる人にとっては、今年は9日間の連休です。

 Sabah

砂糖祭と言われるように、祭中、訪問者にはキャンディやお菓子を振る舞う伝統があります。子供たちにとっては、ハロウイーンのように、近所の家の扉をたたき、キャンディやチョコレートをもらうチャンスでもあります。


“ダイエット・バクラヴァ”がラマザン明けの砂糖祭に人気

イスラムの祝日エイド・アルフィトル(砂糖祭。ラマザン明けの祭)、トルコ人はご馳走を食べて祝います。ご馳走のデザートにバクラヴァは欠かせませんが、最近のトレンドは“ダイエット・バクラヴァ”です。

 Hurriyet

断食明けの祭には、トルコの家庭ではスイーツを買ったり、つくったりします。6月4日から始まる休日中は、キャンディから凝ったバクラヴァまでよく売れます。「当店では、砂糖祭中の売り上げが50%増になることを期待しています。今年はダイエット中の方のための特別のバクラヴァが、大変な人気です」と、イスタンブル・カラキョイ区の名店「ギュルオール菓子店」のオーナー、ナディル・ギュリュさんが、6月3日、アナドル通信に語りました。

「とくにダイエットが必要な高齢者がおいでのご家庭が、これを求められます。ダイエットのほか、人気があるのは、クルミ入りとクリーム入りバクラヴァです」とギュリュさんは言っています。

バクラヴァに次いで、クリームとピスタチオの入ったミルフィーユ“ショビエット”が、よく売れているそうです。「トルコでは、バクラヴァはお祭りを楽しむ文化になっています」昔からバクラヴァはお祝いに欠かせないものでした」と「バクラヴァ&デザート製造業者協会」(BAKTAD)のメフメト・ユルドゥルム会長は言いました。

ユルドゥルム会長によると、トルコは年間、2500万リラ(425万ドル)のお菓子を輸出しています。トルコを訪れるツーリストも、ほぼ同量の伝統的なデザートを買っているだろうと、会長は推測しています。

オスマン帝国以来のスイーツ、バクラヴァは、ナッツやシロップの入った、リッチで、甘いパイです。バクラヴァはトルコだけでなく中東やバルカン諸国でも、最も人気のあるスイーツのひとつになっています。バクラヴァの中心、トルコ南東部のガジアンテップは、2015年12月、ユネスコの「クリエーティヴ・シティ・ネットワーク」の美食部門のリストに入りました。


保健省がラマザン明けの祭に砂糖の摂り過ぎを警告

保健省が、ラマザン明けを祝う祭エイド・アルフィトル中に、砂糖を摂りすぎないよう警告しました。

Hurriyet

6月4日、保健省はメッセージを発表し、断食月の後の砂糖の摂り過ぎは、からだを害し、消化器に問題を起こすかもしれないと言いました。「祭中、親戚や近隣を訪問して出されるご馳走に注意し、食べ過ぎを避け、バランスのとれた食事という原則を忘れないように」と、保健相はメッセージで言っています。

「これを考慮し、1日の訪問先は1軒にする。また、料理を出す側も、盛りつけを少量にするとか、料理の種類も多すぎないように配慮すべき」と、保健省は言っています。

トルコでは、ラマザン明けの祭を“砂糖祭”(シェケル・バイラム)と呼ぶほど、スイーツやキャンディはエイド・アルフィトルの重要な要素になっています。3日間の祝日中、親戚や友人を訪ねたら、チョコレートやスイーツを振る舞われるのが普通になっています。


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